15.好奇の目とチャラ男
実家からギルドまでは歩いて15分、ちょっとだけ遠いけど急ぎの用事じゃないだけいいかな。・・・あれ?なんか見られてるような気がする。そんなに視線集めるようなもの...あっ見られてるのバハムたちか。本人は気にしてないみたいだけどちょっと精神的にきつい。『フルス』からしたらなんてことはないだろうけど前世は注目されたりすることが苦手、いわゆるあがり症だったのだろう。特定の条件下では気にならないらしいけど。
そういう訳でバハムたちに言って少し速く移動することにして10分もかからずギルドに着いた。入りたくなくなるけど受付に直行してすぐギルマスのところに行けば多少は気にならない...と思いたい。
「おっフルっちじゃん!お久ー。なんかAランクまで上がったんだっけ?おめー!」
「レルン、久しぶり。ありがとー。」
「しかもサブクラスもゲットしたんでしょ?いいよなー、どんなのか教えてほしいとこなんだけどー。」
「落ち着いてから話すよ。」
「りょーかい、楽しみにしとくわ。」
レルンは数少ない理解者。8歳くらいの頃にやたら絡んできて最初は苦手意識があったけど今はあったら話すぐらいは仲がいい。なんか既視感を感じるのは気のせいだと思うよ...多分。
レルンはCランクとそこそこだが持ち前のフィジカルでBランクに届くような実力を持っている。性格はこの通りチャラい、けど分別はしっかりとついている。人に迷惑かけるタイプのチャラ男はこれを見習ってほしい。
「それより後ろの3人って新しい仲間か?全員顔いいじゃん、うらやま。」
「そこら辺も後でちゃんと言うからこれ以上は追及してほしくはないかな、人の目が多くなってきたし...」
「相変わらずかー。で、フルっちは何しにきたの?クエ受けるならせっかくだし一緒にやらね?」
「ちょっとギルマスから呼び出しかかってていけないかな...」
「・・・フルっちなんかやらかした?」
ギルマスからの呼び出しってなったらそんな反応するよね、今回は原因がおおよそ把握できてるから納得できてるけど。
「たしかにやらかしたっちゃやらかしたけど資格剥奪とかではないと思うから心配しなくていいよ。」
「そう?じゃあガンバー、俺はクエ受けてくるわ。」
「行ってらっしゃい。」
『一陣の旋風』に入ってほとんど会ってなかったけど元気そうで安心した。ってそうだ早くギルマスのところに行こう。
「すみません、フルスです。ギルマスからの呼び出しで...」
「フルス君少し早かったねー。」
「姉さん?転移で先回りするなら言って欲しかったな。」
「ごめんごめん、ちょっと驚かせたくてね。私も一緒に行くから、それじゃ行こうか。」
「それ受付として大丈夫なの?」
「同行の許可は取ってあるから問題なし!ちょっと仕事が増えるだけだから。」
「休みぐらいは大事にしてほしいんだけど。」
なんかいつも僕のことになると異様に関わってくるなあ。知ってる人が近くにいるのはありがたいけどあえてお礼は言わないでおく。さらに調子付きそうで無理されたら僕も困る。さて、ギルマスってどんな人だったっけな。これ以上厄介ごとが増えなければいいけどね。
・・・ちょっと嫌な予感が。
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誤字報告してくれている人本当にありがとうございます。それ以外の部分も見つけ次第直していくのでどんどん送ってください!一部解釈違いで送ってくるところもありましたが特に気にしません。なので気を遣ってもらわなくても大丈夫です、メンタルには自信があります。
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