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14.帰還と呼び出し

 ステータスを確認し終わったぐらいにみんなが起きて帰ろうということになった。けど一つ問題があった。


「バハムたちをこのまま連れて行ったら絶対大ごとになる。」

「うん、そうだね。」

「流石に置いていくのは気がひけるし...」


 どうしたものか。SSランクに分類される魔物は一体でもいたら街が一個なくなるって言われてるほどに脅威である。ちなみにさらに上のSSSは国、滅亡級(未発見であるが伝説上で存在している魔物)が世界を危険に晒す可能性がある魔物のこと。


「なら人間の姿になればいいんだな。」

「それくらいは余裕かの。」

「何十年ぶりかしらね、うまくいくかしら。」


 そんな声がしてバハムたちの方で大きな魔力の流れを感じた。何事かと思ってみてみるとそこには一言で表すと俺タイプのイケメン、若く見える老紳士、頼りになりそうなお姉さんがいた。・・・どうしてこうも顔面偏差値が高いんだろうか。僕はまだ16だぞ。こっちだと12歳からお酒を飲めたり働けるけどお酒だけは頑なに飲まなかった。前世だと今の年齢じゃお酒が禁止されてたはず、そのせいかお酒に対して抵抗感があった。ってそれよりもあの3人はバハムたちだよな?


「うまくいったな。」

「違和感があるのはしょうがないのう。」

「んーこの感覚も懐かしいわね。」


 もうツッコんだら負けって前世の記憶が...これ姉さんにはどう説明するか。・・・帰りながらでも考えようそうしよう、決して考えるのを放棄したわけではない。時間が勿体無いだけ。


「スーク、頼んでもらっていい?」

「もちろん!しっかり捕まってね?気をつけるけど結構速いから。」

「へ?」


 その瞬間物凄い突風を感じた頃には僕の意識は宙を舞っていた。



 意識が帰ってきた頃には実家のベッドで寝ていて、目の前に姉さんがいてもう一度意識が飛びかけた。だって怖かったんだもん、そう睨まれると。


「フールースーくーん?無理しないでって言ったよね?病み上がりだからこれ以上何も言わないけど次は30分コースだからね。」

「はい、ごめんなさい。」

「はぁ、で、聞きたいことがあるんだけどフルス君と一緒に帰ってきたあの3人は誰?」

「・・・これは内緒ね?」


 姉さんに森の中で会ったこと、正体がその時テイムしたドラゴン三体ということを伝えると姉さんは頭を抱えた。記憶のことは一応言わないでおいた。


「一体何がどうなったらSSの魔物を仲間にできたの?」

「いや僕に聞かれても。」

「・・・とりあえずみんな家にいてもらってるから、次が本題、『一陣の旋風』について。簡単に言うと全員労働奴隷落ち、あと二、三個罪があったら死刑になってたぐらいには酷い。メンバーはその事実を知っていたにも関わらず何もしなかったから同じ。リーラさんは直接関与せずに証拠提出とその姿勢から問題はないだろうと判断されて1ヶ月のギルド員監視だけでいいみたい。よかったね。」


 それを聞いて少し安心した。相応の罰が与えられているみたいだしリーラについてもちゃんと配慮されてる。


「それとフルス君のAランク昇格処理も終わったから、はい、これが新しい冒険者カード。古いやつは渡してもらっていい?」

「うん、わかった。」


 冒険者カードの更新は本来はカードを変えたりはしないけどEからAへの異例の昇格、そしてサブクラスの件だろうなあ。


「あとフルス君にとっては嫌な話だろうけど...ギルマスから呼び出しかかってるよ。その時には従魔も全員連れてこいって言ってね。」


 うん、なんとなくわかってたよ。それなら早く向かおうか。呼び出しは時間が経つと行きたくなくなってくるのは経験済みだからね。


「スークー、バハムー、クロノー、ズライー、外いくよー。」

「「「「わかった(わかったぞ)。」」」」



「フルス君明るくなったなあ。今度はちゃんとお姉ちゃんって呼んでもらえるかな...」

ブックマーク50件突破!こんなに多くなるとは...目指せブックマーク100!


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