12.腹ごしらえとモンスターセラピー
よくよく考えてみれば二日間ぐらい何も食べてなかった。半分ぐらい意識なかったから消耗はそこまでしてなかったと思っておく。
でも困ったな、食材が確保できるか...そうだマジックバッグ!・・・携帯食料ばっか...。一応時間停止がついてる代わりに容量が少ないから劣化しやすいポーションや携帯食料しか入れてないの忘れてた。で、干し肉と固いパンと水か...調味料が欲しくなる。簡易スープでも作るか。干し肉に味がついてればそれなりに味は良くなるしパンと一緒に食べれば固さもいくらかはマシになるだろう。そういえば鍋は...もしかして結界で代用できないか?熱だけ通すようにしてわかりやすいように銀色にでも変えて、このままお椀も作って、熱は通さないように戻す。なんか考え方が柔軟になった気がするなあ...。
あ、火どうしよう。摩擦で火を起こすのは道具がないから無理、ライターなんて便利なものもない。火属性の魔法が使えたらよかったんだけどあいにく回復魔法のみの適正だって言われたんだよ。
“もう貴方は全属性魔法を扱えます”
「えっ、誰?」
「あるじ?どうしたの?」
突然脳裏に機械的な声が聞こえた。
“私はオペレーション、創造神の希望により貴方のサポートを任されました。よろしくお願いします、マスター。”
「え、えぇ...」
思わぬ仲間(?)も増えたのは一旦置いておくとしてさっそく火属性を試してみよう。
「『ファイヤー』、おっ本当についた。」
『ファイヤー』はヒールと同じく初級魔法で生活に使えるくらいに便利。何故適正がない魔法の知識があるのかって?ひたすら勉強しまくったんだよ。雑用の合間に借りた本でね。それくらいしかやることがなかったから全属性の魔法は知っている。それに対策もしっかりとね。素早さには自信があるとはいえ範囲攻撃なんてされたらたまったもんじゃないし味方の魔法にも巻き込まれたくないから。
「さて、料理は前世以来だけど覚えてるかな?」
前世では引きこもっていた時期があった。だからといって不潔なのは嫌だったから掃除、料理はしっかりやっていた。それをきっかけに料理にハマってアレンジもするようになって、何回か来てくれた友達に振る舞った。「シェフになったら?」とも言われたけどそうなると絶対忙しくなりそうだから当時は否定した。
とまあそんなことがあったから料理はできる方だ。だけど調味料がないのはさすがにきつい。せめて塩でもあればそこそこ良くなるんだろうけど...。欲を言えばこういうのはコンソメスープにしたい。
「できた!かな?」
スープの中の肉が柔らかくなったぐらいで火を止めてパンにつけて食べてみた。
「やっぱり薄い...けどそれなりに味がついてる。」
この干し肉は元々の味が結構濃く、それがスープに流れ出ていて物足りないもののちゃんと味を感じた。パンもスープを吸って良い感じの柔らかさになってくれた。本当に調味料がないのは悔やまれる。
ちなみにスークたちは寝ていた。スークたちは食事は取らないのかな?帰って材料揃えたら一応作ってみてあげよう。起きるまではスークの毛並みを堪能した。モフモフ最高。
バハムたちも撫でてみると鱗がツルツルしてるところもあればざらざらなところもあってちょっと癖になりそうな手触りだった。あと少し気持ちよさそうにしてたのは可愛かったです本当にありがとうございました。
・・・動物は好きだった。でも小学生の頃に飼っていた犬が寿命で死んでから動物を飼うことはしなくなった。生まれつき動物には懐かれやすく公園に座っているだけで鳩が群がってくるし、遠足で山に行った時にはうさぎや狐、ついには熊にまで懐かれて一騒動起こして即下山となった。内容としては僕以外の人は熊が威嚇して僕の救出に苦労したというもの。その後しばらくクラス内の有名人となったのは言うまでもない。
「・・・あるじぃ...スー...。」
寝言言うのか...今はゆっくり癒されよう。正直ずっとここにいたいけど無理なのはわかってる。少しでも長く、みんなが起きるまでこの空間でゆっくりしよう。
総合評価150pt、ブックマーク40件突破ー!なんでしょう、モチベって本当に大事ですね。そういえば昨日ですねPVが993もありました。記念の1日PV1000まであと少し!
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