11.決断と温かい想い
「・・・僕は...
記憶を抱える。」
僕は2人分の記憶を抱えることを選んだ。切り離してしまえば楽にはなるだろう。だけどもう1人の自分が完全に死んでしまう。だからといって2人もの記憶を抱えるといつ発狂してもおかしくない。そのリスクを背負ってでも選んだのは性格上目に見えるところで死んでほしくないというのが共通していた。いざとなればスークに止めてもらう。バハムたちにも悪いけど手伝ってもらうしかない。その分できることはする、正しいと思ったことを貫き通す...あっちでできなかったことを。第二の人生、そしてフルスの人生を全うする。
「!!まさか自力で記憶を統合したのかい!?・・・まったく、これじゃ僕が呼んだ意味がないね。」
「ごめん、でも思い出すきっかけをくれたのはテラスだから。ありがとう。」
「はぁ、一応忠告としてこれで当たり前が曖昧になったから常識には気をつけるように。僕に聞きたいことができたら教会においでよ、すぐに向かうから。それじゃ送り返すよ。」
そしてまた意識が飛んだ。
「・・じ?あるじ?よかった〜。」
「ん...心配かけちゃったね。ごめん。」
「僕はもういいよ、それよりあの3人に言ってあげて。」
そう言われて見てみるとバハムたちがのびていた。ドラゴンがのびるって相当...
「苦しそうにしてたからみんながあるじに回復魔法をかけてくれてたんだけどやりすぎちゃったみたい。」
「えぇ...」
いや魔力切れ?そんなに使ったの?ドラゴン3頭分の魔力注がれて僕の体は大丈夫なのか?
「ドラゴンの魔力は少し特殊でね、他の種族が取り入れると消費しきれない分は何割か自分の魔力にできるらしいよ。相性が悪かったりしたらパンッだけどね。」
「ヒエッ...無事ってことは相性が良かったのか。」
文字通り天界に逝きかけたのか...待てよ?つまり魔力量がさらに増えたってことじゃ...。
「今のあるじの魔力量は国一つ覆える結界が...二、三ヶ月ぐらいは持つと思うよ。僕の魔力量と同じくらいじゃないかな。」
・・・これいわゆる『俺TUEEEEEE!!』になってるよね絶対。バハムたちをこのままにしておくわけにもいかないけど...よし。
「『ヒールオール』」
「「「ふあぁぁ〜」」」
「これは癖になるな...」
『ヒールオール』はヒールを一定範囲にかける。例に漏れず全部にオールが適用できる。というかさりげなくスークにもかけちゃったな、喜んでるからいいか。クロノ、いいのは分かったけど癖にはならないで欲しいな。
そういえば今なら『フルヒール』がもしかしたら使えるかも、いややめておこう。ドラゴンに対して『フルヒール』使ったら魔力量が増えたとしても一発で倒れる可能性がある。
ちなみに『フルヒール』は少し特殊で対象の怪我や疲労、不足魔力によって魔力消費が変化する。だから予想以上に魔力を消費する可能性があるためほとんどの回復術師は取得しようとしないし取得したとしても使うことはない。でも詠唱一回で完全回復なので熟練の回復術師は観察眼がよくベストのタイミングで使って有利を取りに行ったり逆にこまめに使って相手に流れを渡さない。これぞ一長一短な魔法である。
「っと主人!やっと起きたのか!」
「そうよ、心配したんだから!」
「主人殿、無理は禁物だぞ。」
「ごめん...気を遣ってくれてありがとう。」
そんなこんなでまた仲間が増えました...で終わればよかったんだけどね。
‘グゥー’
「・・・お腹空いた。」
ブックマーク35件突破!そしてですよ...1週間で3000PV行きました!((o(^∇^)o))
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これを機にカクヨムにも投稿を検討します。その時はあらすじに追記します。
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