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1.追放と疲弊

初っ端からシリアス注意!

「フルス、君にはこのパーティから抜けて欲しい。これはパーティ全員の総意だ。」

「そうだ、お前は回復もろくにできないから新しく雇うことになったんだ。」

「お荷物が居なくなって清々するわ。」

「・・・ごめん、止められなかった...助けてもらってたのに...」


 Aランクパーティ『一陣の旋風』のリーダー、ワレシュからパーティ追放を言い渡された。他のメンバーも止める気はないようだ。唯一僕を貶さなかったリーラも頑張って説得をしていたようだけど無視されたようだった。その言葉だけでも少し救われたような気がしたのはそれほど自分でも気づかないぐらいショックだったんだと思う。


「・・・言いたいことはわかった。でも持ち物整理だけはさせて欲しい。共同で使っているものやお金には手をつけない、自分のものだけでも持って行きたい。」

「それくらいならしてもいい。だが5分だ。それで済ませろ。」


 自室へ戻ると涙が込み上げてきた。やっとのことで冒険者になれてAランクパーティの一員となれた。まだ14歳で雑用も全部こなして罵倒も受け入れてきて散々だったけどそれでも嬉しかった。・・・追放を言い渡されるまでは。


「・・・防具よし、籠手よし、ポーションよし。・・・手紙?」


 整理をしていると見知らぬ手紙と小包がベッドの上に置いてあった。とりあえずマジックバッグに入れて落ち着いた時にでも読もうと思った。リーダーたちにバレないことを祈りつつ。


「お世話になりました。」


 パーティハウスに今までのお礼の言葉を言い、宿をとることにした。お金はもともと貯めていたものを切り崩して用意して1週間分は確保できた。3食用意してくれるのに人気がない、いわゆる穴場。ここはリーラが教えてくれたところで個人的にも気に入っていた。荷物を置きベッドに倒れ込むと緊張の糸が解けたのか意識が遠のいてきて死んだように眠った...。

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