表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/174

白銀の世界で遭難!怖いよね…

舞雪の山――一年中雪が降りしきり、常に白銀の世界を堪能できる地域…もっとも、冬本番の内はそんな余裕などないが。




「カティ、何か変じゃない?」


「うん…変ね…」


何度か来た事のある二人は雪山の異変に気がついた。とても単純な異変なのだが。


「雪、少なくない?」


「えぇ、夏でもこんなに少なくなかったわ」


ちなみに一番最近カティがこの地域に来たのは魔術祭直前、学園長のアルバイトの時、九月だ。

その時でもやはり地域は一面の雪景色だったのだが、今は地の地面すら見える場所さえある。二月なのに…。


「何かあったと考えるべき…、…ヴェク?」


「冒険だぁー!」


相変わらず無鉄砲なヴェク。雪山を全力で走って行ってしまった…。


「こら!待ちなさいヴェク!」


追いかけ始めるカティ。


「僕たちも追うよ。行くよ、マリィ!」


「はい!アズラ様!」


ヴェクを追いかけるカティを追う二人。






しばらくして…


「完全に…見失ったね…」


「うぅ…アズラ様、寒いです…あっためてください…」


そう言ってアズラにくっつくマリィ。一応防寒はしているので、目的はアズラにくっつくことだろう。


「二人を探さないといけないから後でね」


「あんっ!」


スッと離れるアズラ。悪気はないはずだ。

寄りかかっていたマリィは少しバランスを崩したが、すぐに立て直した。声が妙に色っぽかったのはたぶん気のせいだ。


「姉貴ー…兄貴ー…」


近くの雪の固まりから声が聞こえる。

当然その声は…


「ヴェク!」

「お兄ちゃん!」


急いで雪に駆け寄り、雪を退ける。

なんと!その下にはヴェクが埋まっていた!(某RPG風に)


「うう…助かった…ありがとう兄貴…」


「まったく…少しは考えて行動してよ…?」


「あとはお姉ちゃんだけ…」






「まずいわね…」


運良く合流できた三人とは違い、カティは一人、雪山をさまよっていた。


「あら…?カティちゃん、約束通り来てくれたの…?」


カティに話しかける声。


「あ……」






「ううー、寒い寒い…」


寒そうなヴェク。どうやら暴走し、臨死体験をしている内に、防寒装備をなくしてしまったようだ。


「あ…焚き火がある…」


ふらふらと怪しい焚き火に近寄るヴェク。


「…!?ヴェク!それ魔物だ!」


「え!?」


なんと!焚き火と思っていたのは炎の魔物だった!(再び某RPG風に)

台風の影響で休みが降って湧きました。なので学校ではなく家で更新しています。

昼から学校ありそうなのですけどね…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ