↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
67/174

超ドタバタの調薬の試練

「あらあら…薬できたの?ふーん…、なるほどねぇ…。あの子たちもまだ健在みたいだし、ちょうど逆になるように入れてあげるわ。…覚悟はいいわね…?」




少し前、学園の実験場―


「絶対ミスるなよ…間違いなくあいつ、俺に飲ませようとするからな…」


いつもはとても大雑把なテムダが異常に神経質になっている。

体育会系の男の手が、プルプル震えているのは見ていて非常に面白い。


「大丈夫だよ。本の通りに作ってるし、材料も揃ってるんだから。…あ、サクヤ、その草取って」


「これ〜?はい〜」


実験場備えつけの、自由に使える材料を持って鍋に向かうサクヤ。


「ん…?あ、それじゃない、あっちのだよ」


「あ、そうなの〜?って、わわっ!」


転んで手に持った草を放り投げてしまったサクヤ。その草の行く先はもちろん…?


「うおっ!《ハイ・シルド!》…ふぅ…危ねぇ危ねぇ…」


間一髪テムダがハイ・シルドで蓋をする。草は蓋の上に乗った。


「アズラ、サクヤ、今のは緩和草よ。入れても効果が若干弱まるだけよ」


「あ、そうなの?」


緩和草をどけようとするアズラが聞き返す。


「……うん…。…それより…この段階では絶対に蓋をしないようにって…書いてあるよ……?」


「「「「………」」」」


「ってまじか!?おいアズラ、早くそれどけろ!」


「あ、うん…うわ!熱っ!」


「もういい!ほりこんでも大丈夫なんだろ?盾解くぞ!?」


「あら…?あれ、健上草だわ。入れて逆転すると病気になるかも」


「うおっ!危ねぇ!おいアズラ!なんとかどけろ!」


「熱いから無理だよ…」


「……蓋してると危ないよ……」


「あぁー!めんどくせぇ!」



さて、無事薬はできたのだろうか…?




「はい、入れたわよ。じゃあ…テムダくん、どうぞ?」


満面の黒い笑顔でテムダに薬を勧めるミランダ。


「わかってはいたけど…なんで俺なんだよ…?」


「なんでって…一番頑丈そうだからよ。ほかの子は私のお気に入りだから、病気になんてなってほしくないしね」


「がんばれ!テムダ!」


「大丈夫!私たちを信じて!」


「……早く飲んで……」


「さぁグイっといこ〜!」


「あぁーもうわかったよ!」


一気に薬を飲み干すテムダ。

結果のほどは…?


「ん…?なんともねぇ…?」


「えぇ、あなたたちが提出したのは立派な毒薬よ。はい、完了のハンコ」


「ありがとうございます!」


「はい、お疲れさま。次もがんばってね〜♪」




「マジで…怖かったんたぞ…?」


「わかってるって。お疲れさま、テムダ」


「うん、よくがんばったと思うよ?お疲れさま」


「あ、もう寮の前だ。じゃあね〜♪」


「早く帰ろ。僕、お腹すいた」


「また今度ね〜」


「……じゃあ……」


さっさと帰ってしまった四人。


「なんか最近、俺の扱いひどくないか…?」


悩んでいた…。




 

「ぐはぁっ!」


「あらあら…また駄目な子…。結局ちゃんと提出できたのはあの子たちだけね…」


この日も病院室は大盛況だった…。

第六章の通常編は後二話。

章末イベントは秋休み恒例の魔術祭です。次回はそれの準備です。

お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。