不幸の前兆
魔術学4編…といってもほとんど会話パートですし、戦闘パートもありません。
ごめんなさい…。
新学年になってみんなで取った授業一回目は魔術学4だった。
で、集合場所に早く来たアズラとカティ。
「マリィって…昔からあんな子だったの?」
「あんな子ってどんな子?」
「朝から人の部屋にヴェクと組んで入って来るなんて…男子寮だよ?それに寝てる僕の上に乗っかって…。ルールとか常識とか知らない子だったの?」
「ううん、とってもおしとやかで、きっちりした子だったわよ。…なるほど恋をすると積極的になるわけね…」
『…』以降はこっそり聞こえないように言ったカティ。
「…最後何て言ったの?」
「あ、えぇ、そんなことしてたのって一人納得してたの」
「ふーん…カティからもちゃんと言っておいてね」
「わかった(わけではない)わ。あ、エンカ」
エンカが一人だけ集合場所にやって来た。
「……サクヤはトイレだって……」
来て早々聞かれそうな事を言うエンカ。先読みはバッチリだ。
「あ…そうなの…。あ、そうだエンカ」
納得しながらもエンカに近寄るカティ。
「………………ということなの。お願いできる?」
「……対価は……?」
「そうね…500リムでどう?」
「……わかった……」
何かを決めた二人。
「何か壮絶に嫌な予感がするんだけど…」
「気のせいよ」
「いや、明らかに交渉してなかった?」
「……借金の話……?」
「真顔でさらっと嘘をつかないで!対価とか言ってたでしょ!」
「利子の話よ」
「もういいよ…」
諦めたアズラだった…。
「フンフンフーン♪」
「どうしたマリィ。ご機嫌だな?」
「何か良いことが起こりそうな気がするの」
「兄貴絡みか?」
「うん!たぶん!」
…予知能力でもあるのだろうか…?
次回はまったく面白みのない話ですが、とても重要な設定の話です。