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第二章、槍と弓と鎌と銃

今日から第二章。初級魔術の履修が解放されます。今日学ぶのは何度か話に出た『錬金術』です。

「錬金術とは『存在』を別の『存在』に変える魔術である」


年老いた錬金術教師はそう言った。




夏休みが終わり、新たな授業が受けれるようになった五人。五人が真っ先に選んだのが『錬金術』だ。

理由は、同時に履修可能になった戦闘魔術、簡易術式と自然術より凡庸性が高いと思ったからだ。


「錬金術の最大の目的は当然、『賢者の石』の作成じゃ。もっとも最近では『エリクサー』とか『エリキシル』とか呼ばれてたりするが…ただし現在では作成はほぼ不可能じゃ。なぜなら錬金術は大気中の魔力を拝借しなければならない時があり、今の魔力は錬金術に向かないのじゃ。じゃから武具の作成でやめとけ、無駄じゃ」


そう言うと歳老いた錬金術の教師は課題を出した。


「幼き荒野の西、『命の洞穴』より『魔法銅』を探してこい。『魔法青銅』は支給してやるからさっさと行け」




「命の洞穴ってどんな場所だ?」


「えっと、洞窟エリアで星2つ、あと、魔物がかなり強い場所みたいだよ」


「そうね、あと強い生命力で満ちてて、普通の魔物もかなり強化されてるらしいわ」


「厳しいね〜でも行くしかないでしょ!」


そうして五人は西門より学園を出た。




幼き荒野を進む。中程でリザードと遭遇した。学園周辺四地域でよく見かける魔物では最強の魔物、それが四体、かなり厄介だ。


「よーし、習いたてのヤツを試してみるか!」



そう言うとポケットに手を入れ、二センチ角の小さな金属を取り出す。それを右手に持ち、両手を合わせる。

「《キインッ!》」と金属音がして青銅の槍ができた。

「《刃を鋭く!》」強化してそのまま横に薙ぐ。最低品質の金属の魔法青銅でもそれなりの威力になる。強化しているならなおさらだ。

避けきれなかったリザード一体を二つに分ける。

刹那、


ヒュンヒュンヒュン!と三度風を切る音がして矢が飛ぶ。

それは寸分の狂いもなく、一体のリザードの頭、心臓、腹を射ぬく。見れば弓矢を構えたカティが立っていた。その姿は凛々しく、経験者であることを物語っている。


アズラは純粋にサンダーで動きを止めていた。そこに大きな鎌を持ったエンカが走る。鎌は無情にもリザードの首を刈る。一撃だ。


残りの一体は逃げようとしていた。しかし背を向けた瞬間、バンッ!と銃声が轟き、リザードを打ち抜いた。


サクヤがピストルのトリガーを引いたのだ。まぐれか何か知らないが頭に命中、即死した。




「四人とも、武器の扱い慣れてるの?」


「いや、俺は思いついた物造って強化して攻撃しただけだが?」


「私、中学の時に弓道やってたから弓には自身あるのよ」


「……戦闘は一撃必殺が基本…それに理想的な武器を造っただけ……」


「アタシ運動会でピストル撃ちまくってたから扱いには慣れてるよ〜」


全員思い思いの理由のようだ。サクヤはどう考えても変だが。



一抹の不安を抱えながら洞穴へ向かう四人と一匹。何も考えていない一人。…無事課題は完了するのか?

えーっと、学生の天敵であるテストが迫って来ています。木曜日から来週の水曜日まで更新の頻度が落ちるかもしれません。極力努力はしますが…。

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