↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/174

肝試し、呪いの舘2

廃虚を駆け抜ける二人。現在半分ほど。


「エンカ!後どれくらい!?」


「……この速さだと…後五分くらい……」


「よしっ!」


さらに加速するサクヤ。


「……サクヤ…待って……」


追いかけるエンカ。

しかしサクヤの方が圧倒的に速い。

さらに…


「えぇっ!」


サクヤの前に立ち塞がる石の人形が四体。ロックソルジャーだ。耐久性は低いが石なので固く、高い打撃力を持つ。また最大の特徴として再生能力があり、倒した後粉々に砕くか、切断して水をかけなければ復活する。


「邪魔っ!」


走っている速度のまま相手を蹴り飛ばすサクヤ。ダメージは凄まじく、一体を戦闘不能にした。そのままの勢いで二体目、三体目と倒していくサクヤ。

そして…


「とどめっ!」


最後の一体に踵落とし。そこでエンカが追いついた。


「行くよ!エンカ!」


「っ!危ない!サクヤっ!」


気が付けば一体目のロックソルジャーが後ろからサクヤに殴りかかろうとしていた。


「このっ…!」


サクヤを突き飛ばすエンカ。その瞬間……


ゴツッ!と鈍い音がした。その場で倒れるエンカ。

気が付けばまた三体の石人形に囲まれていた。倒れたエンカを置いていく訳にもいかず、対処法を知らぬまま延々と戦い続けるサクヤ。救助要請はかなり先になりそうだ。




「《祓って!》」


指先から閃光が走る。それはまっすぐ幽霊に向かい…


「アアアアァ〜」


直撃した幽霊を撃退する。護法3の『退魔』だ。舘の内部にいた霊は怨霊の類で、こっちを見つけると襲いかかってくる。


「はぁっ、減らないわね…」


「かなりの数倒したよね…五十体ぐらい?」


「そんなもんだろ。それよりもう一時間だぜ?サクヤたちが学園に助けを呼びに行ったんじゃないのか?」


「えっと…うん、普通ならもう戻って来てると思うけど…」


「何かあったと考えた方がいいわね…」


「じゃあいつまでもエントランスに居ても追い詰められるだけだ。きっと親玉がいるから、そいつを倒せばいいんだろ?」


そう言って手近な部屋から調べて行くテムダ。それに習う二人。



しばらくすると

カティが一つの部屋で…

「あら?これは…」


何かを見つける。


「二人とも!ちょっと来て!」


「どうした?」


すぐに来たテムダ。


「《祓え!》…どうしたの?」


少し遅れてアズラも来る。


「これを見て」


そう言ってカティが何かを見せる。


「何だこの石?何かあるのか?」


「…霊石だね?どうしたの、これ?」


「うん、ここに落ちてたんだけど、これ、ここの物じゃないわよね?」


ここの特産物は『紅石』といって、魔力拡大の効果がある。対してこの石は『霊石』といって、学びの木の遥か東、『死霊の大樹』という場所の特産物だ。


「確か霊石には、霊界に関わる力があるから、誰かがこの幽霊を呼び出したのかもしれないね…」


「迷惑だなぁ…出てこい、黒幕!」


「出て来る訳ないでしょ!…それで、この石三つに割っていい?」


「どうして?」


「確か一つのこの石を割って、分けて持つとほかの持ち主の意思が伝わるらしいのよ。もっとも、迷信みたいなものだから、お守りみたいなものね」


「じゃあいいんじゃないか?」


そう言うと石を受け取り、三つに割るテムダ。一つずつ受け取ると…


「じゃあ、行きましょ」




二階に上がった三人。アズラは西の部屋を、テムダとカティは東の部屋を探している。


テムダとカティがある部屋に入る。

その中には……


「ようこそ私の舘へ。歓迎するよ招かれざる客人、早くお友達を呼んだ方がいいんじゃないかね?」


西洋の貴族のような幽霊がいた。


「ッ!アズラッ…「ふっ、それではな…異次元で私の部下の相手でもしておけ」…えっ?」


変な光に吸い込まれる二人。


「キャアーッ!」


「ふむ、容量が二人とは…まだ本調子ではないのか。仕方ない、ではもう一人と会合といこうか」




「…キャアーッ!…」


「カティ!?」


悲鳴のした部屋に向かうアズラ。しかし、その途中で『奴』と出会った。


「どうも、最後の招かれざる客、お友達をお探しかな?」


「…アンタは…?」


「私はこの舘の主だ。もっともそうなったのは今日からで、君たちが最初のお客様だ。」


「カティとテムダをどうした…?」


「あの二人は私の部下が手厚くもてなしているよ。もっとも、あの部屋に入れるのは二人だけでね、君は私がもてなす事になるのだが…覚悟はいいね?」




―かくして、アズラと怨霊のリーダーの決戦が始まった―

はい、無事にボスが登場しました。今までの魔物なんかと違い、恐怖の能力を兼ね備えています。

ちなみに肝試し編、次回、決着です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。