表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
146/174

第十一章章末イベント~最『キョウ』の過去1

「…歴史の勉強をしてもらいましょう」

冬休みの初回の集合の頭で、妙なことを言い出す教頭。しかし休みとはいっても、魔術祭での一件以来、わずかな数の授業しか行われていない。故にほとんどいつもと変わらないが…


「…歴史…ですか?」

聞き返すアズラ。


「はい。しかしただの歴史ではありません。敵を知ることは勝利へ近づくと昔から言われています。アズラさん、カティさん、それとあと一人くらいで、遺跡エリア最北端の『天魔の遺跡』に行ってきてください」


「ちょっと待ってください!」

即座にカティが反論する。


「『天魔の遺跡』といえば、星7…立入禁止の地域ではないですか!?そんなところ、生徒だけで行くのは危険だと思います!」たしかに、立入禁止になるような地域なので、危険なことは目に見えている。


「落ち着いてください、カティさん。星7の地域といえど、危険性は星6の地域と大差ありません。7というのは、生徒が絶対に入らないようにする措置なのですよ」

学園長がなだめるように説明する。


「じゃあどうして私とアズラは決定なんですか?」

カティが再び意見を言う。


「カティさんは天界術、アズラさんは古代禁術を使って、スティンと直接戦うことになると思われるからです。異論はありますか?」

教頭が淡々と説明する。


「いえ…ありません」


「ではあと一人、遺跡に向かう人を決めてください。残る四人にはまた別の仕事があります」


少し相談した結果…


「んじゃ、俺が行く」

テムダが行くことになった。


「残った人は…勧誘活動です。…がんばってください、本当に…」

もはや懇願ともとれる発言をする教頭。


「意味あるのかな~?これ~?」


「……半分は無意味…役立たずどもめ……」

後半部分は聞こえないように言ったエンカ。案外腹黒…


「……うるさい……」


…事実を言ったまでです。


「ではアズラさん、カティさん、テムダさん、がんばってください」




―災厄の歴史とはいかに―

久々のあとがきです。今回のサブタイトル、『キョウ』には3つの意味があります。まぁ、すぐにご想像つくと思いますが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ