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討伐隊、始動!

レイカの話を聞いた数日後、学園長室を訪れたアズラ、カティ、テムダ、エンカ、サクヤ、ヴェク、マリィの七人。


「よく来てくれました。今のところ、スティンとの戦いの意志を明確に示しているのはあなたたちだけなのです。しかしながら、少なくても戦わなくてはなりません。それで、スティンの討伐戦を成功に導くための作戦を説明します」

教頭が軽く前置きをする。


「単純なことですが、『自軍の強化』と『敵軍の弱体化』で成功率は跳ね上がります。…アズラくん、古代禁術は習得できそうですか?」


「いえ…さっぱりです…」


「そうですか…。カティさんは?」


「私は理論はそこそこ理解しました。レイカさんが、手引きみたいなものを書いてくれているので」


「それはなによりです…。ではしばらくの目的です。学園内には、スティンの封印が弱まると同時に、彼の配下に加わる凶悪な魔物がたくさんいます。それの討伐をお願いしたいのです」


「具体的なターゲットはいるのですか?」


「はい。カティさん、ヴェクくん、マリィさんには虚空の岩窟の『ナイトメアワーム』をミランダ先生と協力して、アズラくんは異世の密林の『リッチ』をヴァン先生、ファル先生と協力して討伐してもらいたいのです」


「俺たちは?」

残るテムダ、エンカ、サクヤを代表してテムダが質問する。


「あなたたちは『強化』をお願いします。協力してくれそうな生徒を勧誘してください。戦力は多い方が心強いので」


「うっしゃ!任せといてください!」


「期限などはありませんが、できるだけ早急にお願いします。やるべき事はたくさんありますし、できないとどんどん苦しくなるので。…あと、封印が弱まっている影響で、魔物の活動が活発になっています。低レベルの地域にも強力な魔物がいる可能性がありますので、十分に注意するように」


「わかりました」


「皆さん、がんばってくださいね…」






「ずいぶん厳しい状況ね…」


「それでも、やるしかないよね…」


「あれ?今考えると師匠がオレたちを鍛えてたのって…」

唐突になにかに気づいた様子のヴェク。


「あ!ほんとだ!」

マリィも理解する。


「え!?でも普通の人はスティンの話は知らないはずじゃ…」


「でも…ヴァンって普通の人だっけ…?」


「あ…そうね…。二年生の段階で学園の地域一つ任される人だから…教師の話が決まってたなら、聞いていてもおかしくないわね…」


「そう考えると、ヴァンたちってほんとにすごいよね…」


「えぇ、本当に…」


「……じゃあ…自分たちはここで……」


「がんばってね~」


「私たちも逆方向だし…じゃあね、みんな、がんばってね」


「アズラ様!がんばってくださいね!」


「うん、マリィもがんばってね」


そしてそれぞれの目的地に向かう七人だった…

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