表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/174

戦闘訓練のススメ

後二話で第一章通常編は終了です。戦闘訓練編で二話を使って、夏休みの章末イベントに入ります。

「少し……急ぎ過ぎたかな…?」


今、別々の場所にいる五人が同時に思ったことだった――




一年生は夏休みが終わるまで、基本魔術4以上と初級魔術以上の戦闘魔術学は受けれず、理論学もそれほど沢山受けれないのだ。

理由は単純に『急いで魔術を履修すると、身を滅ぼすことがあるから』らしい。

幸い、約束の薬学2は履修可能だが、課題の内容を聞くと、この段階では難しい地域に行く必要がある。

よって、受ける授業がないという事象に陥っている。

故に、今ほとんどの時間を探索とアルバイトに費やしている。

現在、五月の終わり、夏休みまでまだ一月程度ある。

もっとも、こういうことになっているのは五人だけのようだが。




五月の頭、薬学2の時に会ったが、その時はそこまで深刻ではなかったのでこのことは話題に登らなかった。

だが、これを緊急事態だと感じたテムダが召集をかけた。


「で、この状態についてどう思う?」


「どうもこうも、暇かな…」


「えぇ、私も学園周辺の四地域を探索しつくしたわ…」


「アタシなんか、アルバイトを確認しに行ったら『あなた、よく来ますね。授業は大丈夫なんですか?』なんて言われたよぅ〜…」


「……サクヤはちょっと、行き過ぎ……一日平均、八回だもん…」


「うっ…だって暇なんだもん…」


「やっぱりな…そこで、だ!学園の広告にあったんだが、近々学園内の『闘技場』で上級生向けの戦闘訓練があるらしいんだ。それにエントリーしてみた」


「「えええっ!!」」


絶叫するアズラとカティ。それはそうだろう。何せ上級生向けだ、今の自分たちで敵う訳がない。

テムダも正常な判断が出来ないぐらい暇だったのだろう。


「ちなみに参加者は俺とアズラとカティだ。何故かサクヤとエンカは申請できなかったが…。取り消し期間は終わったから絶対参加な!」


豪快に笑いながら言うテムダ。


「アタシたちも出ようとして申請したんだけど…」


「……取り消した…何考えてる…サクヤ…」


「だからお前たちは申請できなかったのか、なるほどな!」


納得するテムダ。もうダメみたいだ、…頭が。


立ちつくすアズラとカティ。いったい二人は何を思っているのか…






((テムダのバカヤロウ〜〜…))だった。

はい!次回は戦闘訓練本番。無事に終わるのでしょうか…?それにテムダは治るのでしょうか…?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ