魔術祭!大武闘大会!?2
「これはずいぶん面白い組み合わせね」
「僕の初戦の相手はマリィだね」
「いいなぁ…マリィ…」
「よろしくお願いしますね!アズラ様!」
「……サクヤと……」
「手加減しないよ~!」
「ヴェク、修行の成果を見てあげる」
「がんばれば兄貴と戦えるな!よーし、燃えてきたー!」
気合い十分の六人。…六人!?
「何か俺だけ知らないヤツなんだが…」
相手の事を知らない人物だと言い出すテムダ。
「「え!?」」
驚くアズラとカティ。
「あう…やっぱり忘れ去られていましたか…」
トーナメント表を見ていた一人の少女がそう言う。
「あんたがユウってヤツか?正々堂々、よろしく頼むぜ?」
「…ひどいです…」
落ち込む少女。
「テムダ、それはないと思うよ?」
「薄情者ねぇ…」
「は!?」
「久しぶり、ユウ。えーっと…一年ぶりくらいかな?」
「うん…アズラくんは覚えてくれてたんだ…」
「私もちゃんと覚えてるわよ。おはよう、ユウ。あなたも本戦に出れたの?」
「はい…とても運がよくて…何故か勝ち進めてしまいました…」
「よかったじゃない。…ユウ、このバカ、ボコボコにしちゃっていいから」
「もういいです…影薄いのはわかっていましたし…。星月さんも使い捨ての予定だったみたいで…」
ちなみに実話です。
その時、ピンポンパンポーンと音が鳴る。
『ただいまより、大武闘大会本戦を開始したいと思います。出場者の皆さまは、闘技場にお集まりください』
「じゃあ行きましょ。みんな、手加減とかしちゃだめよ?」
「わかってるって」
「主役が遅れたらカッコつかないわよ!ほら、走る!」
『ワアアァァァーッ!!!』
凄まじい熱気に包まれている闘技場。主役の登場でさらにヒートアップする。
『それでは時間も限られておりますので、準々決勝第1試合、カティ選手VSヴェク選手!両選手はステージ中央にお立ちください!』
「ヴェク、準備はいいわね?」
「兄貴と戦うためにも…負けたくない…」
『試合、開始です!』
―第1試合、開始―
今後は一話で一試合片付けます。え!?結果が読めた!?優勝があれで準優勝があれ!?
…気にしないでどうぞ…






