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謎の書物、魔術書の秘密2

「うわっ!埃っぽい!」


古代の資料館に足を踏み入れたアズラの第一声がこれだ。


「なにここ!掃除とかしてないの!?」


ちなみに、ほかの地域は善意の生徒ボランティアなどがよく掃除をしているのだが、ここはほとんど掃除されない。この地域の特色である大量の蔵書はほとんど役に立っていないのが主な理由である。大抵の資料は学園の図書室で集まるからだ。

さらに、この地域には目立った特産物はないうえ、ここを通らないと行けない地域はないため、知名度的には名も無き庭園と大差ないというかわいそうな地域である。

ボランティアも人の多い地域を優先するため、ここの掃除も年に一回程度、それも適当にちゃっちゃっと片付けるだけだ。


「ゲホゴホッ!…ま、まぁとりあえず探そうぜ?早く出た…ゲホッ!」


意外とホコリなどが苦手だったテムダ。…大丈夫だろうか?





「あーあ…見つからないわね…」


「ゲホガホッ、ゴホッ!真面目に出ようぜ…キツイ…ガホッ!」


「…そうだね…諦め…っ!?」


諦めて帰ろうとした瞬間、ウィィンという機械っぽい動作音が聞こえたアズラ。さっとまわりを見回すと、人型のロボットが二体、戦闘態勢に入っていた。


「こいつらって…」


「学園の警備機械よね?」


厳密にいうと少し違う。学園の物のプロトタイプである。

今回遭遇したのはC型とD型。Cは追跡チェイス型でDは防御ディフェンス型だ。


パンパン、という銃声が鳴った。C型が装備である武器の銃を放った音だ。


「うわっ!襲ってきた!?」

的にされたアズラは間一髪で銃弾をかわす。


「行きなさい!《バード!》」


放っておくわけにもいかないと判断したカティが召喚術で迎え撃つ。召喚によって呼び出されたのは小さな鳥。風を切り裂きながら飛び、相手を傷つける能力がある。


ピピピッ、とかすめてC型の動きを一瞬止めるバードたち。


「《拳に極限の力を!》」


テムダがその隙をついて叩き壊しにかかる。

バコオッ!と破壊音が鳴り響いたが…


「なにっ!?」


壊れたのはC型をかばったD型だった。

その間にC型は威嚇射撃をしながら逃げる。ひとまず安全は保たれた。




「ふうっ…て、ここは?」


一息ついたアズラは張り紙のされた扉に気づく。その張り紙に書かれていた事は…?


『この先、封印書庫。ご用の場合は錬金術研究所まで』

と書いてあった。


「ここなら何か分かるんじゃない?」


「そうだね、錬金術研究所に行ってみようか」




―この書庫に無事入る事はできるのか―

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