インターミッション『第2章』
<キャラクター紹介>
・レイト
茶色が混じったような黒髪の男の子。首の後ろに青い紋様がある。影属性の魔法適性がある。クラスは剣士。使用武器は片手剣。漆黒のマントを羽織っている。パーティーリーダーで役割はサポーター兼サブのアタッカーを担当している。ジェニオに影が薄いと言われたことを気にしている。一人っ子だったと思われる。
ランデーグのパーティーを脱退後、同期の冒険者と再会して自分たちでパーティーを組むことになる。リーダーという責任を背負いつつ、初めての猪狩りでココハを失いかけた。その原因が自分にあると考え落ち込む。
ナナトの助言からヒーラーを仲間にするためにアムリス神殿へと向かい、司祭ヤルミからマキアを紹介する条件として命の契約を提示され、それを受諾した。先輩冒険者であるマキアを仲間に加えるが、彼女がナナトの知り合いであり、ただならぬ関係であることを知る。ナナトやヤルミからマキアの過去について教えてもらい彼女の心情を知るが、仲間として家族として共に歩んでいくことを望んだ。
ナナトが修練の為にココハを迎えに来た時には、送り出したいという応援する気持ちと離れたくないという寂しい気持ちの中で揺らいだ。そのせいで戦闘中に集中力を切らして味方を危険な目に遭わせてしまう。ココハが合流した後は猪にも慣れ、リーダーとして的確に指示を出せるようになっていく。
巨大猪との戦闘では、その圧倒的な力に心が挫けそうになり逃げ出したい気持ちになるが、リーダーという立場がそれを自制させた。ココハの無茶な行動に驚かされつつも、巨大猪の動きを止めることに成功した場面では、誰よりも早く相手に向かって行った。その時に自身の分身体を出現させるが原因は不明。分身体を攻撃した巨大猪が自分に気づかなくなったことでトドメを刺すことができた。
・ココハ
黒髪ショートで背がとても低い女の子。お腹に青い紋様がある。風属性の魔法適性がある。クラスは精霊術士。術士用の黒いローブを着ている。パーティでの役割はサポーターを担当している。創作や妄想をするのが得意。お酒に興味がある。一人っ子だったと思われる。
ランデーグのパーティーを脱退後、同期の冒険者と再会して自分たちでパーティーを組むことになる。非戦闘員である自分が仲間として受け入れられないかもしれないという恐怖を常に抱いている。猪狩り初日に命を落としかけるがナナトによって救出された。仲間たちと記憶について話している時に、消去された記憶は実は残っている可能性があるのかもしれないと思い至った。
マキアを仲間にした後は、必殺技に代わる新たな呼び方として我流閃技を命名した。マキアの過去を知った時は、前に踏み出せない彼女を見て、自分もナナトに背中を押してもらったことを語った。
魔法修練を始めたことで魔法が少しずつ好きになり、楽しくなっていく。精霊との対話に成功した後は順調に魔法をイメージできるようになった。ナナトからは天才かもしれないと称された。パーティーに復帰後はブレンの抱える猪の攻撃阻止の役割を与えられた。
巨大猪との戦闘時は、視野の広さと優れた判断力を見せつけ巨大猪と猪を同士討ちさせたり、味方の望むことを自分の力でサポートするように、その場で新しい精霊魔法を瞬時にイメージし発動させた。
・ブレン
温かみのある声の男の子。さっぱりとした短髪で背はとても高い。体格が良く、存在感はあるが威圧感はない巨漢。紋様の位置は不明。クラスは盾士。巨大な盾を持ち、重量感のある兜と鎧を身に付けている。パーティーでの役割はディフェンダーを担当している。どこか遠慮したような話し方をする。妹がいたような気がしている。
猪狩りを仕事にしているパーティーに参加していたが、ジェニオが解雇されたことで自分もそれに付いて行った。同期でパーティーを組んだ後はディフェンダーとして猪の攻撃を受け続ける日々が続く。ココハを失いかけて自分の受け方だと仲間を守れないと未熟さを思い知らされる。自分はどうして冒険者になったのかを考えることがあり、家族に会いたくなったりと心の弱さを見せる。
マキアの加入後は、彼女の治癒魔法によって攻撃を受けていられる時間が伸び、攻撃を受けることにも慣れてきたことで自信を付けていく。巨大猪との戦いでは、攻撃を受けられないまでも敵の注意を自分に引き付けることで仲間が攻撃する隙を作り、窮地に陥った時には身を呈してマキアを守ってみせた。
・ジェニオ
刺々しい口調の男の子。金髪に近い茶髪が逆毛になっている。左頬に青い紋様がある。クラスは槍使い。武器は長槍。軽量の鎧を身に付けている。パーティーでの役割はアタッカーを担当している。どんな相手にも言いたいことをはっきりと言う。空気が読めず自己中心的。兄がいたような気がしている。
猪狩りを仕事にしているパーティーに参加していたが、その態度の悪さから解雇されてしまう。同期の冒険者と再会したことでパーティーを組むことを提案した。戦闘では誰よりも果敢に攻めていくが猪の防御力に苦戦していた。ナナトと出会い、その強さに嫉妬のような感情を抱く。ルミルの新しい射ち方を必殺技だとし、自分も編み出したいと思い始め、マキア加入後に仲間たちに披露してみせた。しかし、自分のはただの移動技であった為に必殺技という名称から我流閃技に改名されたもののそれを気に入っている。
マキアの過去を知り、仲間たちが彼女の為に行動するようになる。自分も仲間として言うべきことを言ったつもりだったが、空気の読めないやつだと思われる結果になった。ココハが修練でパーティーを離れた際に気の抜けたレイトに対して怒りを露にした。しかしそれは、自分では猪の急所を狙えない為にアタッカーとしての不安からきたものだった。酒場でルミルと話をし、仲間は誰も欠かせないと言われたことで少しだけ吹っ切れた。
巨大猪との戦いでは防戦一方だったが、ココハの新しい魔法によって自身の我流閃技の効果が増し、巨大猪に致命的なダメージを与え、その動きを止めることに成功した。
・ルミル
はしばみ色の長い髪で、毛先の方をリボンの付いた髪留めでまとめている女の子。左胸の下に青い紋様がある。クラスは弓使い。武器は大弓。胸当てを身に付けている。パーティーでの役割はサポーターを担当している。男性に強い警戒心を抱いており、女性冒険者専用の宿を借りている。弟がいたが、すでに亡くなっている。
怪鳥狩りをしていたパーティーが自分を残して全滅してしまう。同期たちと再会し、ココハを放っておけないという気持ちからパーティーを組むことに同意した。猪狩りが始まると戦闘開始の初撃を任されることになる。その矢の命中率は相手が無防備状態だと百発百中で仲間たちからの信頼も高い。ただ、その集中力を発揮するためにレイトの指示が聞こえていない。自分が猪の突進を避けたことでココハが命を落としかける。
マキア加入後は、当初から年上の彼女に対して敬語を使わず対等であろうとした。ナナトを避ける彼女を見て、ナナトに詰め寄り関係を問いただす。それがきっかけになってマキアの過去を知ることになった。彼女のことを信じており、レイトを促して仲間は家族という考えをマキアに伝えさせた。
ココハが修練で一時離脱した時、レイトが戦闘中に集中力を欠いて味方を危険に晒したことで平手打ちをしてまで注意をした。しかし、酒場でジェニオと話をした時には、レイトのことを認めていることを明かした。同時にジェニオに対しては自身の弟の記憶について話している。
巨大猪との戦いでは、駆けている相手の目をピンポイントで狙い射つほどの集中力と弓使いとしての才能を見せつけた。自身の射った矢にココハの精霊魔法を上乗せし、飛距離と威力を更に向上させた。
・マキア
透き通ったような水色の長い髪を左肩の前でまとめている女の子。左肩に青い紋様がある。光属性の魔法適性がある。クラスは神官。武器は短杖。白と青の神官服を着ている。パーティーでの役割はヒーラーを担当している。いつも無表情で意識的に感情を表には出せない。過去にパーティーを組んでいた仲間たちを失っている。ナナトとは面識があった。
司祭ヤルミの紹介によってレイトたちのパーティーに参加する。当初は仲間たちに心を開くことはなく淡々と仕事をこなしていたが、仲間が傷つくのは我慢できなかった。怪我を黙っていたブレンを叱りつけ、相手を甘く見ているジェニオには注意をした。
過去にパーティーを組んでいた仲間をコイマの森での魔獣との戦いで失っている。自分だけ生存してしまったことを悔やんでおり、仇を取ることも自ら命を絶つことも許されず、アムリス神殿に軟禁されていた。その結果、感情を抑え込んでしまうようになった。
仲間たちが自分の過去を知った時にパーティーを追放されると思っていたが、自分を必要としてくれたことで少しだけ心を開いた。ナナトとは顔を会わすことができずにいたが、彼の気持ちを聞いたことで前に踏み出す決心をするようになる。
ココハが修練をするのかを悩んだ時は背中を押し、レイトが戦闘での失敗を仲間から責められている時も助け船を出した。巨大猪との戦闘では治癒魔法を使うために、注意を引き付けて一番危険な位置にいるブレンの元へ迷いなく向かって行った。討伐後はナナトと会話ができるようになり、少しずつ自分を取り戻していく。
・ナナト
二十代後半くらいで記憶喪失の男性。名前はマキアに付けてもらった。冒険者ではないが狩りをして生活をしている。武器は刀。冒険着ではなく普段着のような格好で戦場に立つ。高い戦闘技術を持ち、魔法書などは流し読みするだけで内容を理解してしまう。不可解な主人のいる宿で暮らしている。マキアとは面識があった。
シシノ平原に猪狩りへとたまたま寄った際に、突進されそうになっているココハを救出した。レイトたちに狩りのアドバイスをして、ヒーラーを仲間にと勧めた。その後、彼らが仲間にしたヒーラーがマキアだと知る。
マキアとは旅に出る前からの知り合いで、記憶喪失だった自分を気にかけて慕ってくれているパーティーの一人だった。再会を喜ぶもマキアが自分を避けていることで、ルミルに関係を問いただされてレイトたちに自らの過去を話すことになった。
アムリス神殿の司祭ヤルミに自分が旅に出ている間のマキアのことを聞いた後は、彼女に自分の気持ちを伝えると魔法書や歴史書などを読み耽るようになった。シシノ平原へココハを迎えに行き、精霊術士になる為の魔法修練を指導した。
レイトたちが巨大猪と戦闘になったことを知らず、また助けてあげられなかったことを悔やみつつ、マキアが前に進もうとする気持ちを感じて安心もした。
・ヤルミ
アムリス神殿の司祭。緑色の髪で眼鏡をかけている。二十代前半くらいの女性。赤い十字の刺繍が入った黒いローブを着ている。レイトたちにマキアを紹介してくれたが、条件として命の契約を提示した。マキアの過去についても教えてくれた。
・カッシュ
体格が良く頼り甲斐がある男の子。クラスは騎士。武器は剣と盾。パーティーリーダーで、役割はディフェンダー兼アタッカーを担当していた。マキアの元パーティーメンバーだったが、コイマの森での魔獣との戦闘で死亡している。
・スティー
人懐っこくて小柄な男の子。クラスは弓使い。武器は小弓。パーティーでの役割はサポーターを担当していた。マキアの元パーティーメンバーだったが、コイマの森での魔獣との戦闘で死亡している。
・チーノ
無口で目つきの鋭い男の子。クラスは盗賊。武器は短剣。パーティーでの役割はサポーターを担当していた。マキアの元パーティーメンバーだったが、コイマの森で魔獣から逃亡中にマキアを逃がす為に囮となった。
・ナジュ
明るく元気なムードメーカーの女の子。クラスは陽炎術士。武器は杖。魔法帽を被っている。パーティーでの役割はアタッカーを担当していた。マキアの元パーティーメンバーだったが、コイマの森での魔獣との戦闘で死亡している。
・ノスマート
金髪で長髪の男性。年齢は二十代前半くらい。右手首に赤い紋様がある。クラスは神聖騎士。武器は長剣。大盾を持ち、白い鎧を着ている。過去にコイマの森でマキアを助け、神殿に軟禁させた。
・クテル
栗色で短髪の男性。年齢は二十代くらい。クラスは暗殺者。使用武器は短刀で、身軽そうな服を着ている。ランデーグのパーティーで役割はサポーターを担当している。偵察や隠密行動、奇襲攻撃が得意。偶然レイトと酒場で再会し、シシノ平原に巨大猪が現れたという噂を教えてくれた。
・ニョスニ
小太りで細目の商人の男性。年齢は四十代くらい。レイトたちが巨大猪との戦闘中に救助に来てくれた中の一人。その後も素材の換金をしてくれたり、王国に巨大猪の討伐報酬の申請をしてくれた。
<技能と我流閃技、唱術と精霊魔法>
・ブレン
技能【防御】…自らは攻めずに、守ることに専念する体勢を取る。
・ブレン
我流閃技【挑発】…雄叫びを上げ、盾を鉄製のグローブで殴ることで音を立て相手の注意を引く。
・ルミル
我流閃技【襲撃】…弓の弦を強く引くことで射速を増す射ち方。溜めは長いが威力は上がる。
・ジェニオ
我流閃技【急速前進】…槍を地面に差し込み、踏みつけてしならせ、その反発力を利用して前方に跳躍する移動技。
・マキア
唱術【治癒】…治癒魔法と呼ばれる光魔法の一つ。味方の傷を治したり、他者によって消耗した体力を回復することができる。
〈詠唱〉我は唄う、光よ、かの者に癒しを……
・マキア
唱術【護盾】…光魔法の一つで、身を守る盾を対象者の前方に張る。魔法攻撃は防げない。使用者の魔法力によって同時に張れる枚数が決まっている。
〈詠唱〉我は唄う、光よ、かの者に救いを……
・ココハ
精霊魔法【空気弾】…圧縮した空気の弾丸を撃ち込む。直撃した相手の行動を阻止することができる。軽い相手なら吹き飛ばすことも可能。
・ココハ
精霊魔法【追い風】…味方の移動速度や射速などの効果を高める。向かってくる相手にはそれらの効果を低下できる。
<第2章のあとがき>
第45話まで読んでくださり、ありがとうございます。
第2章では、仲間たちが個々に成長していく過程と、新しい仲間をきっかけに信頼関係を築いていく感じを描けたらいいかなと思いました。最後は強敵との戦いで成果を見せる感じにまとめてみました。
さて、第46話からは第3章になります。ここからは個々の成長だけではなく、パーティーの連携強化もしていきたいと思っています。開放的な戦場から閉鎖的な戦場へ、昼間と夜間の違いなど、いろんな状況下で戦う姿を描いていきたいと思います。
新人冒険者が急に強くなったりはしない世界で、ゆっくりと成長していく姿をお楽しみください。
第3章<コイマの森編> よろしくお願いします。
井藤司郷
(感想もお待ちしています)




