7月17日
きんきらきん 光る 光る
ぴかぴかの大事なもの 光る 光る
ばんばらばん 響く 響く
銃声が 響く 響く
誰も死なないだけましでしょうか。
目が痛くなりそうな緑の中を
金のマスケット銃を抱えて走る僕。
敵を発見
さあ、撃て、
ちょろちょろ流れ出す水に、
僕は懐かしき幼い日々を思い出す。
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしていたころのお話です。
古びた家の梁に、おじいちゃんが作ってくれたお守りを、
金づちで打ち付けるのです。
そうすれば効果があるのだよ、と教えてくれました。
おばあちゃんが送ってくれた思い出ビデオ。
僕より芋虫がたくさん映っていた。
うぞうぞ動くそれが気持ち悪くて、手を離したらまた別の海に沈んでいった。
あなたは話すのが苦手です
あなたは誰かと雑談して笑いあうことが苦手です
あなたは自分の思いをうまく言葉にできません
そんな中華料理屋のおっちゃん。
美味しい卵の焼き方というボードで、言葉少なに説明してくれるあなたは、
確かに優しいのですが、誰にも理解してもらえない可哀そうに。
周りが楽しくどんちゃん騒ぎしていても、
一人黙々料理を作るだけ。
夢から覚めて僕は一人だけの部屋を見回した。
疲れてしまって倒れこんだ布団の中で、
もう一度でも何度でも夢を見る。
最高の状態で仕上げたかったたくさんの絵を、
思い浮かべてまた眠る。
7月17日の夜の夢。金きらのマスケット銃が強く印象に残っている。




