無人島生活の話
無人島で生活した時の話
突然だが、私は無人島で何日か過ごしたことがある。
もっとも、遭難とか漂流とか映画やドラマ的な展開があるわけではない。
某団体による、いわゆる実験というやつである。
数十人、見ず知らずの男女が集められ、無人島で生活しつつ心理的に、身体的にどんな変化が起きるかを確かめるという感じのやつだ。
あんまり詳しく書くと守秘義務に該当するので、私が消されてしまう。だから色々な事をぼかしつつ、面白おかしく綴っていこうと思う。
このお話は半分くらいフィクションだと考えていただければ幸いである。
私自身、無人島生活というワードに胸をときめかせる感性をもっていた。だから応募したわけだが。
極限状態での生活に胸が躍り、また何を得られるのかを楽しみにしていた。
実際に色々な事を経験して、得難い体験だとも思っているので、何かしらの形で画面の先の方々にも共有したいと思う。
何度も書くが、大部分をぼかしながらの表現になるし、関係者の目に触れたら消されるだろうし、私も何かしら怒られるかもしれない。
だが数年前のことだし、実験内容について書くのではなく、私の感想を書くので大丈夫だと思う。たぶん。おそらく……。
あと、サバイバル系のお話にはならない。
無人島で生活した時の話、なので。
無人島で極限サバイバルをして無事脱出した話ではない。
毒蛇もジョーンズさんみたいな探検家もいないし、海賊王のお宝もないし、大スペクタクルアドベンチャーもない。
20代そこそこの男が、ただただ環境に翻弄されるお話だ。
そこのところ、あらかじめご了承ください。




