とりあえずやるしかない
日常ぶっ壊します
白竜「そろそろ行くか…」
楽「うっ、うん、そろそろ騒ぎも収まってると思う」
もう周りは真っ暗だった。立入禁止区域には街灯が無いためそのせいもあってあたりは街からの光しかほとんど見えなかった。
楽「でっでもどうするの?あんな騒ぎになったしもう学校に行けないかも。」
白竜「いや、そこは大丈夫だろ。騒ぎになったけど周りにいたのは見たことない大人達だ、俺らがどこの誰かなんてのはわからんだろ、それに俺らはなんと言うか普通だからな」
楽「普通ねぇ…」
青髪に白髪、制服。特徴まみれだ。
楽「それじゃあ明日からは学校に行くの?」
白竜「あぁ、そうしよう、休んだ方が怪しいしな。不幸な事に事件があったのは学校の帰りだし、時間と制服で学校はすぐにわかるだろうが、俺らを見つけるにはちょっと足りないだろ」
足りないどころか不可能である。
帰り道はブレザーなどは着用しておらずワイシャツだったおかげで学校までは当てることは不可能、そう楽は思っていた。同時に白竜も。
白竜「とりあえずやるしかない。この力は謎すぎる。俺たちで研究して安全性を証明しよう。大人達に先を越されたらまずい。多分俺らは実験台行きだろうな…」
楽「大丈夫。いざとなれば全部捨てて逃げるさ。」
白竜「…」
白竜は黙っていた。楽の一言に何かを感じたわけではなかった。ただ、すこし"街が騒がしい"と思ったのだ。今日はイベントでもなんでもないただの平日。そんな日に街の明かりはいつも以上に輝き、人々の声が騒がしい。
白竜「なぁ…今日ってなんかイベントあったけ…?」
楽「…?無かったはずだけど、どうかしたの?」
白竜「なんか街が騒がしくてn…なっ!!」
その瞬間、街で一番大きいビルが崩壊した。
目の前で起きたことを理解しようと白竜は考えるが到底理解はできなかった。ありえない事なのだ。そしてそのビルの奥にいたのは大きな空を飛ぶ蜥蜴…ドラゴンだった。
その瞬間理解した。魔族領域から魔族は攻め込んできたのだ。
白竜「どういう事だ?!どうして今!」
楽「あっ…あぁ…なにこれっ…うっ…」
白竜「楽!おい!どうした!!」
楽「頭痛い…ッ…」
楽は頭を抱え込んで倒れた。意識はある。
その時ゴブリンが4匹白竜達の目の前に現れた。
白竜「…ッ!こんな時に!ムラサメ…!」
白竜の能力 武器召喚で愛刀を召喚した。
その瞬間閃光の如くゴブリン達の後ろに立ち刀をしまう。そしてゴブリン達の首は落ちた。
ゴブリン「ア゛ア゛…!」
白竜「悪いが雑魚相手に手こずる俺じゃねぇーんだよ。」
白竜はゴブリン4匹を倒し楽の元へ戻った。
白竜「楽、大丈夫か…?」
楽「なんか色々思い出してきた…」
白竜「思い出す?何をだ?」
楽「今度は必ず僕らがこの進撃をしのごう。」
白竜には楽の言ってる事がわからなかった。しかし聞かなかった。白竜には楽が覚悟を決めた目で街を見ていたように見えた。何がなんだかよくわからないが。楽は本気だ。
楽「後で説明する。僕のこの力の事も。」
白竜「あぁ…けど今はここをしのがなきゃなぁ。」
オークの群れがこちらに向かってきている。
40…いや60は居るだろうか。この絶望的な状況で楽は笑顔だった。楽は今度こそ護れると確信していた。
白竜「まぁ、お前が笑ってくれるならそれでいいか。」
楽「あぁ…今は、とりあえずやるしかない」
楽達はオークの群れに飛び込んだ。
この先の流れをどうやって持っていこうか頭が痛いです