君のやりたい事
「は?嫌ですけど。」
普段僕はこんな事を言う子じゃないんだ。
それでもやっぱり
嫌いだなぁ とか
面倒臭いなぁ みたいな
そんな人には当たりも強くなる。
「いやいや 君? 私に惚れてるでしょ?」
「それなら一択じゃない?答えは一択じゃない!?」
押しが強いよ!
「いつから僕が君に惚れてるって事になったのさ」
「君が私のおっぱいを凝視してるから?」
あの返しはショッキングだったね...
相当焦ったもん
「それで?世界を壊すみたいな話は?」
「おっ 露骨に話を変えましたね」
そのニヤニヤした顔をやめて頂きたい!
「この世界はさぁ 既に死んでしまっているんだよ」
「多分君なら気付いているだろう?」
僕には思い当たる節はなかった
「いや全然?」
「勉強だけ出来ますタイプの人だったか...」
このままではたいへん不名誉な事になはので
「タイム」T
ちょっと考えてみる。
三駅程電車は通過した
「あぁ あれかな」
「うんうんなになに?」
なんとも犬みたいな反応
「皆が普通過ぎるみたいな」
「おぉ 気付くの遅いよ」
そして落胆
実際君を見ていて思ったんだ。
僕の人生で君ほど表情の豊かな人は、
見た事なかったからさ
「まぁ正解したから許してあげるよ」
「ほら分かったんじゃない?」
「私が世界を壊したい理由」
「分かんないから...」
終電に着いた
初めて来た駅で
僕は初めて海を見た