不老不死
短編の続編を知り合いにたのまれたので、
書いてみました。
ものすごく短いです。
『約束の樹』を先に読んでいただくことをオススメしますが、イメージを壊されたくない方は、お気をつけ下さい。
死なない身体。
老いない身体。
そんなの、絶対にありえない現象で。
だから、今俺が見ているのは、ただの夢。
俺だけが死なないことも
俺だけが老いないことも
君が、死んだことも。
全部、全部、夢で。
次に目が覚めたとき、どうか
この悪夢から解放されているようにと
祈る。
ーー本当は。
最初から全部、間違っていたんだ。
君は、俺に関わってはいけなかったし。
俺は
君を好きになってはいけなかった。
目が覚めたらそこは、現実の世界。
俺だけが死ななくて
俺だけが老いなくて
約束の樹は、君と共に燃え尽きた。
そんな世界。
「君がいない世界なら、
生き返りたくなんてなかったのに」
もう
この声が、とどくことはない。
確実に完成度落ちてますね。すいません。