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第二話 アナウンサー

第一話を大きく変えました。よかったら読んでください。

 

『じゃあ今から説明にはいる。そうだな・・・。まずここは人間界ではない。人間界とは、お前たちが住んでた世界だがここは違う。煉獄を知っているか?人間が生前犯した罪を清める場所のことだ。今はそこに似たような場所を神に作ってもらった。そして、私は神の使いっぱしりみたいなもんだ。今私の正体は明かさない。神は人間を含む生物という生物を造りあげたお偉いさんだ。もちろん地球もそうだし、私も造ってくれた。まぁお前らからしたら、本当の親って言っても過言ではないがな。まぁ私からしたら、上司みたいなもんだけど。まぁその神が力を使ってお前らを集めたんだ。そしてここから本題に入る。』


 少しアナウンサーは間を開けた。その間に生まれ変わりについてだろうと誰もが思った。そしてこの説明の中で神田はいろいろ考えていたが、特にいいものなんか思いつかない。


 アナウンサーが説明に入る。

 『もちろん生まれ変わりについてだ。お前らも、まず何で自分たちが生まれ変わらなきゃいけないかを知りたいだろう。』

 

 神田だってそれが一番聞きたい。何故自分や花崎や竜崎が生まれ変わらなきゃいけないのか?ここにいる全ての人間がそう思った。

 『お前ら人間はな、最初にも言ったが出来損ないなんだよ。人間としてだ。神は地球上で唯一お前らだだけに高い思考能力やそれなりの体を与えた。それが「人間」だ。それはそういう生き物を造っておかねば、あらゆる生物が絶滅したり地球にも危険が及びかねんからな。そーゆうのにも対処するためにお前らを選んだんだ。それに、もう一つ人間と似たような生物を造れば争いが間違いなく起きてしまうしな。』

 

 ここまで来たら、この先が読めるやつは多いだろう。

 

 『だが、お前らときたらなんだ?地球をありったけ汚し、無駄に他の生物を食らい殺し、果てには同士を殺すときたか。他の生物のほうがよっぽどましだ。そこで思いついたのが生まれ変わりだ。神はすべての人間を生まれ変えようとしたが、それでは生まれてきたばかりのものや、人間として優れているものが理不尽だ。そこでだ。人間として出来損ないのお前らは他の生物に生まれ変わらすということになった。そしてまだ幼い者や、年を老いすぎた者、そして少なからず人間らしい者は、ここにはいない。さっきの男の妹のようにな』

 つまり、竜崎の妹や赤ちゃんやおじいちゃんおばあちゃんはここにはいないことになる。神田を含むここにいる人間はすべて神様に見捨てられたことになる。ただし疑問があった。それならもう手っ取り早く生まれ変わらせばいいのにと・・・。

 

 『しかし、もしかしたらここにも人間として優れているものがいるかもしれない。そのためいくつかtestをする。優れているものがいたら、そいつは生まれ変わりを免除する。』

 つまりそのtestを乗り越えれば、生まれ変わらずにすむ。

 

 『testの内容はまたいつか言う。まぁそれくらいだが・・・。あぁそうそう。生まれ変わったものについてだ。例えば一番最初に生まれ変わった豚の場合、豚の魂が並の人間の能力をつけて生まれ変わることになっている。豚はさっきの人間の記憶と体を身につけ豚としての記憶を失う。そして人間らしい行動をするようにしてある。つまり周りから見たら急に真面目になったように見えるが、これが続けば世の中は良くなっていくんだよ。そしてさっきまでの人間はあえて人間だったときの記憶がある。自分の人生を悔いる為にな。知性も人間並みにしてあるが行動は全て生まれ変わったものに等しい行動をするゆにしてある。つまり、一生したいこともできずに後悔をしなきゃいけないわけだ』

 

 つまりさっきの元人間の豚や魚たちは、今もどこかでそれらしく生きていることになる。そして人間だった頃を思い返して、後悔しているかもしれない。しかし、神田達にはわからない。生まれ変わった者が今何を思ってるかなんて・・・。

 

 『あっ・・・それとわかってると思うが、ここにいる人間たちは言葉が違う人間同士でも言葉が通じるようにしてある。特別サービスだ。特に話せたところで意味はないがな』

 周りを見るともう知ってると言ったような顔ばかりだ。神田はそんなこと竜崎から全く聞いてない。神田は竜崎に目を向けてボソっと呟いた。

 「まさか、気づいてなかったのか・・・?」

 「・・・しょうがないだろ・・・。」

 いやみんな気づいてんなら気づいてほしいものだと思った神田だが、今はもうしょうがないと思った。自分だってそうだったかも知れないし、今はそんなことで責めたりするのはかわいそうだ。

 

 『そして、今は別の場所にいるがお前らと同じ人間もこーゆうような場所に1、2000人程度に分けてある・・・。今日はそれぐらいだ。お前たちには明日から本格的にtestをしてもらう。今日生まれ変わりをしたのは、数を一気に減らすためだ。説明は以上だ。なんか質問をしたいやつはいるか?なかったら終わりにするが、あとから質問なんか受けないぞ?』

 どうやら煉獄にも1日があるらしい。どーゆう割合かはわからないが。周りがざわざわしてる。が質問をするような奴もいない・・・・・・と思ったらまた竜崎が口を動かした。

 

 「この煉獄?にも・・・1日があるのか?」

 『ある。人間界と同じにしてある。秒も分も時間も日も月も年もすべて』

 「あっちの世界は今どうなってんの?」

 『時間が停止している。なにもかも止まったままだ。』

 「じゃあも俺たちがtestに合格した場合は?記憶はどうなる?」

 「もちろん、取り消すさ。あっても意味などないのだからな。」

 そうか・・・。と竜崎が呟いてるうちに神田が聞いた。

 「つうか何故、質問なんか受けるんだ?」

 『神からの命令だ。まったくめんどくさいこと言いやがって・・・。こちらと質問を受ける義理なんかかないってのによ・・・』

 「飯とかは?そのtestってのをするのにも腹が減って飢え死んだらやりようがない・・・」

 『お前たちは今魂だけこっちにひっぱってある。腹なんかはすかない。安心しろ』

 「正体はいつ明かしてくれるんだ?」

 これを言ったのも神田だった。

 『まぁまたいずれだな。別に今教えてもいいんだが・・・。今教えたらそれでまた騒ぐ奴がいるだろうし・・・』

 「・・・?」

 この答えに少し頭に何か引っかかる神田だった。それを何かか考えるうちに

 『じゃあ、もういいな。今日は明日の為にぐっすり眠ることだ』

 バン!!バンババババン!!

 と、様々な場所にドアが現れた。

 外から見たら後ろにはなにもないのに、中には空間があるおかしなドアだ。

『3人1組になるようにグループを作れ。そしたら部屋に入って眠るか、必死こいて話し合うんだな。じゃあまた、明日』

 


 「ちょっとまてよ!!」

 神田が叫んだが返事は帰ってこない・・・。どうやら言われたとおりに動くしかないようだ。

 「じゃあ、俺たちはちょうどこれでいいか」

 「まぁ、そうだな・・・・・・。」

 「・・・・・・」

 やはりこうなったか・・・。と神田は思っていた。どうすればいいかを・・・。男2人に女1人はきついだろう。そんなことをブツブツ考えていると

 「大丈夫だよ。神田がなんかやらしいことし始めたら、俺がちゃんと止めてやっから」

 「あっさすが竜崎君、ありがとね。三鬼也となんかいると何されるか・・・」

 「いやしねーよ!!勝手に思い込むな!!」

 「はっ、もう三鬼也が・・・」

 「おい、いい加減にしろよ三鬼也」

 「いや、お前らがいい加減にしろ!!」

 まったく・・・といった感じで神田は怒っていた。こちらと、他の女の子に組んでもらうかとか考えていたのにブツブツとなんか言っている。その間に竜崎と花崎はこの扉にする?とか言っている。気づくと神田に手をクイクイさせてる。どうやらドアが決まったようだ。

 「やっぱり普通だな・・・。ベッドが3つになっただけだ。」

 「あっ服がおいてある・・・。こーゆう気遣いはいいんだなー」

 「「・・・・・・」」

 しょうがないだろう。いつかはどうにかしなきゃいけないことなのだから。

 「あっ・・・やべ」

 今更おせぇ!!とツッコミたいとこだが花崎の様子を見る限り、それどころではない。神田はこの空気を打破すべく

 「う~~ん、じゃあ俺たちが布団の中に固まってるからその間に着替えてくれ」

 「・・・わかった。三鬼也をちゃんと監視しててよね?」

 「あぁ任せろ任せろ。こいつがなんかしたら俺がブン殴ってやるよ」

 「あ~うん、そーゆうことで」

 もうたぶんずっとこのポジションなんだなと感じた神田であった。

 「じゃあ先着替えてくれ。その後に俺たちも着替えるから」

 そうして、布団の中にもぐった神田と竜崎。竜崎が神田を抑えるため2枚の布団の中に、二人が入ることになった。


 「なぁなぁ三鬼也」

 「なんだよ?」

 「お前花崎のこと好きだろ?」

 「ブハッ!!お・・・お前は修学旅行気分か!!」

 「ちょ・・・ちょっと、ちゃんと三鬼也を抑えててよね」

 

 外に声が漏れないようにした二人は

 「別に好きじゃねぇって。ただの幼馴染で・・・」

 「にしては、さっき『俺がお前を守るから』とか言ってたじゃん?」

 「あれはだな!!」

 「それよりどうだ・・・?」

 「?なんだよ?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・覗いてみないか?」

 「ちょっとまて!!さっき覗くなどうこう言ってたのはお前だろうが!!

 「過去は過去。今は今は。よそはよそだ。うちはうちだ」

 「なにその、子どもがわがまま言ったときのお母さんが言うセリフ!?」

 「いや~でもさ~、ね?わかるでしょ?」

 「でもだな・・・俺は」

 「じゃあ俺だけ覗いちゃうもんね~」

 「あっちょっと待って俺も・・・」


 「終わったよ~。じゃあ着替えていいよ~」

 花崎は、布団をかぶりさっきの二人のように見ないようにした。


 「「・・・・・・・・・・・・」」

 お前のせいだぞ・・・?いや、これでよかったんだよ。これで・・・。とか言ってる二人だが、普通の男用のパンツと白いTシャツに黒いズボンが2つずつあった。


 「なぁ、三鬼也・・・。これって・・・つまり・・・」

 「多分持ってんだろ。布団の中にでも隠してんじゃないか?」

 「ちぇ、なんだよ・・・。あっ上のほうもかな?」

 「まぁ、そうじゃね?さっきもない感じじゃなかったし・・・。」

  とか言って着替え終わってる二人だった。どうやら二人とも同姓なら別になんともないようだ。が、二人が着ていたシャツもズボンもパンツもうっすらと消えた・・・。


 「あっ消えちゃうんだ。じゃあ、もう上も下もないってことね」

 「もう諦めろってことだ」


 そして、花崎に終わりを告げて、3人はお互いのベッドに座って話し合っていた。

 

 「私達どうなるんだろう?ちゃんと私たちのままで元いた世界に戻れるのかな?」

 「戻れるよ・・・きっと」

 神田はそう言ったが、実際はめちゃくちゃ怖かった。どうなるかなんてわからない。

 「にしてもtestっていったい何するんだろうな?」

 「さぁ・・・。てゆうか、これ結局もって来ちゃったんだけど・・・。」

 それを花崎と竜崎に見せた。それとは・・・あの時拾った石である。人を生まれ変わらせる光が石になってしまって、興味があるため拾ったら記念がどうだか言われてそのまま持ってきてしまった。

 「えぇ!?結局持ってきたの?やめなよ!!今すぐ捨ててきてよ!!」

 「明日になったら、お前羊になってそうだな・・・。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・。」

 「勝手に殺すな。つうかこれ、叩いても擦ってもなんも変化はないんだよね。ほんと、どうしようか」

 花崎と竜崎が同時に捨てろと言っていたが、そんなことを言い合ってるうちに神田はあることに気づいた。

 「そーいえばさ、俺たちは人間として不出来だからここにいるんだよな?そして、俺たちみたいな人も別の場所でこーなってるんだよな?だったらアナウンサーはわざわざ、イッパイの人に一回ずつあの説明をしてたってこと?」

 「まぁ、そこは不思議な力じゃないかな?名前もアナウンサーだし。俺たちは学校の教室に隔離されてて、アナウンサーが校内放送によって騙されてるとか・・・。」

 「それがたとえならいいけど、ありえないな。まず、意味不明な現象がありすぎるし・・・。それに質問を受け付けてた時はどうすんだよ」

 これには、花崎が答え

 「それこそ、不思議な力なんじゃないかな?ほら、影分身みたいにさ」

とりあえず花崎の影分身案でわからないことは全て、影分身になった。

 「結局、testに合格するしか方法はないらしいな。」

 「そうだな・・・。話し合っていても意味はないか・・・。ってあれトイレってないのかな?」

 「魂だけこっちに来てるから、そりゃそうならないだろ」

 「・・・?じゃあ寝る必要はないんじゃないか?」

 「・・・・・・確かに。でもまぁ、寝といたほうが気分も楽じゃんか」

 「なんだかんだで気が利くんだな、アナウンサーって」

 シーーンとした空気が漂う。誰も喋らなくなったところで花崎が

 

 「ねぇ竜崎君の妹さんってどんな子なの?」

 「まだ小6でさ。あいつはまじめな奴でほんといい子なんだ。ここにきてなくて本当によかったよ」

 「よかったな・・・。その子がこっちに来てなくて。がんばれよ。お前は戻らなきゃいけない」

 「なんでだよ?」

 神田は少し間をあけて

 「もしお前が生まれ変わったら、ずっとその子は今までのお前じゃない奴をお兄ちゃんなんていわなきゃならないんだぜ?そんなのやだろ?絶対・・・」

 「・・・それもそうだな・・・。お前いい奴だな」

 「なんでだよ?」

 「さっきだって花崎のことを守ってたし、あの女の人が生まれ変わる時、お前はやめろと叫んでたじゃんか。普通なら怖くていえないだろ?」

 「え?なんで?」

 「だから・・・騒いだから生まれ変わらされたんだろ?それのに叫んだら普通は危ないと、思わないのか?」

 「あっ・・・そっか。忘れてた」

 「あぁ、これは突っ走って我を忘れるタイプか」

 ケラケラと竜崎が笑っていた。そしていろんなことを話し合った。すぐあったばかりなのに、今ではもうとても仲がいい親友のようだ。

 「へぇー、じゃあ二人とも兄弟とかはいないんだー。」

 「いいなぁ~。私も妹がほしかったよ~」

 「まぁ、一人でも全然平気なんだけどな。いないよりかはマシじゃないかな?・・・・・・・それよりさ・・・・・・・」

 


 「なに?」

 「アナウンサーの正体っていったい何なんだろうな」

 「やっぱりここは死神とかじゃない?」

 「天使?悪魔?大魔王だったりして」

 「ほんと一体なんだろな・・・。あっ」

 「ん?どうかしたのか?」

 「何かわかったの?」

 

 「これって・・・もしかして夢じゃないかな・・・」

 

 二人は神田を残しそそくさと布団の中にもぐりこんでしまった。

 「「おやすみ~」」

 「・・・・・・おやすみ。あってゆうかこの部屋電気ないのに明るいよな・・・。俺暗くないと眠れないや。どうしよう?」


 「「・・・・・・」」

 もう眠っている感じだった。この二人はとても中がいいなぁ~と思いつつ、神田はがんばって眠ることにした。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・眠れん」

  起きたらtestというものがありおそらく失敗すれば、生まれ変わらないといけない。

 (そんなのがあるのによく眠れるなぁ・・・身体的にじゃなくて精神的に疲れてんのか?)

 なんて考えていたら、いつのまにか神田も深い眠りについていた。


燃え尽きたぜ・・・。真っ白にな・・・。誤字脱字等は教えてください。

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