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神ゲームの最古参 ~私の師匠は猫さんです~  作者: ma-no
一章 猫に弟子入り

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010 猫の呪い2


 猫の呪いが修正された理由はわかったけど、猫さんは私の「短足」発言に心を痛めたのか、愚痴に発展。昔は長身のイケメンだったと言われても想像できません。


「それはそうと、修正されたなら、どうして猫さんはまだ猫のままなんですか?」

「その説明はまだまだあとにゃ。その前に、クエストが修正されたあとの話をしなくちゃいけないにゃ~」


 猫の呪いは戦闘中に放たれると全滅必至。しかしプレイヤーが猫になるのは運営も気に入っていたから、謎解きクエストを用意して、失敗した時に発動するようにしたらしい。


「それなら猫になってもクリアーできますね。頭を使うだけですもの」

「うんにゃ。プレイヤーも大喜びだったにゃ」

「でしょうね~。あ、その猫の呪いって、どうやったら解けるのですか? 時間制限とか??」

「いや、お城にいる白猫姫にホッペにキスをしてもらったら解ける仕様にゃ」

「うわっ! 想像しただけでかわいい!!」

「仲間の前でやられるのは恥ずかしいけどにゃ」


 私がキュンキュンしていると、猫さんが問題点を教えてくれる。


「そこで問題にゃのが、猫の姿をキープするヤツらが現れたことにゃ」

「猫さんみたいにですか?」

「あぁ~……吾輩(わがはい)の場合は、普通に動いてるから、仲間が面白がって呪いを解かせてもらえなかっただけにゃ……あの時、どんにゃに罵詈雑言を浴びせかけられても解いておくべきだったにゃ~」


 猫さん、また愚痴に発展。仲間の割には酷い言われようだな。私、こんなこと言われたらPHO辞めてると思う。いや、仲間もやめるよ。心が弱かったら自殺するんじゃない?


 猫さんの愚痴はさすがに私の心が持たないのでギブアップ。脱線してるから、お願いして話を戻してもらった。


「猫の姿をキープしたらどうなるかわかるにゃ?」

「う~んと……慣れるんじゃないですかね?」

「正解にゃ。猫で戦う人がいっぱい現れたんにゃ」

「うふふ。猫のパーティ、かわいいな~」

「ゲーム内にゃらそれでいいにゃ。現実世界に帰った人は、人間の体を扱えない人が続出したんにゃ~」

「はあ……」


 私はそれのどこが問題なのかと思ったら、社会的な大問題でした。階段から転げ落ちる人続出。何もないところでコケて頭を打つ人も。車の運転にも支障が出たんだとか。

 もちろん、死者もかなりの数が出て、パンゲアヒストリーオンラインは死のゲームと呼ばれて存続の危機に(おちい)ったんだとか……


 猫さんは不謹慎にも死に様を笑ってるけど、私は笑えないよ。本当に猫の呪いで死んだんだから! ゴメン、ちょっと笑いそう。


「で、でも、猫さんはまだ猫の姿のままですよね?」

「まだその愚痴に届いてないにゃ」

「えぇ~。どれだけ先があるんですか~~~」


 この時点で、私は腹八分目。猫さんが時間がかかると言った意味がやっとわかりました。


「とりあえず運営は、事故死が多発しているとアナウンスして、猫になれないように猫の呪いは違うペナルティに変えたんにゃ。まずは蛇口の元を締めたんだにゃ」

「ということは、その時点ではプレイヤーはまだ解除されてなかったんですね」

「うんにゃ。プレイヤーの中には慣れたから使いたいという要望も多かったらしいからにゃ」

「猫さんは要望なんて出してませんよね?」

「当たり前にゃ。にゃんだったら、予告ナシに戻しても歓迎したにゃ~」


 またまた猫さんは愚痴で脱線。運営批判が酷いな。仲間の人が口が悪かったのは、猫さんにも非があるのでは?


「それから2年ぐらいにゃ。飽きた人が猫をやめ、仲間からも『もういいんじゃね?』と飽きられて猫をやめて、使い手が激減したんにゃ」

「ちなみに猫さんは……」

「絶対にやめるにゃ! ネットにあることないこと書いて、家とかも必ず探し出して(さら)すぞと脅されたにゃ~~~」

「猫さんの仲間の人、本当に仲間だったんですか?」


 またまた、また愚痴。猫さんはあんなヤツら仲間じゃない。死ねばいいのにとまで言ってます。それは言いすぎでは?


「んで、3年目にゃ。猫を使うプレイヤーは一桁とかになったらしくてにゃ。運営が次の大型バージョンアップで猫のアバターは消去するとのお達しをしたにゃ」

「それは怒る人もいっぱい……あ、一桁だったらそんなに反対はないか」

「うんにゃ。猫には3ヶ月前から丁寧に説明してたらしいからにゃ。周りの人は怒ってたらしいけどにゃ~」

「そりゃ私も怒るかも? あ、そろそろ猫さんが今も猫な理由になりますか?」

「そうにゃ~~~!!」


 猫さん、怒り爆発。私、やっと本題がきたからホッとしてます。


「事前通告、1年前からしろにゃ! 吾輩、その間に入院しててログインしてないんにゃ! 通告したにゃら、容赦なく猫を消せにゃ! にゃにが社長の鶴の一言にゃと~~~? そのせいで吾輩の正規アバター消されたにゃろ!? その上、名前を改変するにゃ~! 吾輩の名前はネロにゃ! あと、吾輩のかっこいいドラゴンを返せにゃ~~~!! にゃ~にゃ~~にゃ~にゃ~~~……」


 猫さん、叫んだあとに泣き崩れたよ。早口でよくわからなかったけど、社長のせいで元のアバターを消されて改名もさせられたんだ。

 かっこいいドラゴンって……あっ、あの大きな猫、本当はドラゴンだったの? だから名前はドラゴンで翼もないのに飛んでたんだ……何故に?


 結果を聞いても経緯がわからないよ~。


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