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国歌魔改造

作者: 皇侍水月

1.

嗚呼、見えるだろうか、

東から登る陽が射す中

我々は誇り高く声高に叫ぶ

危難の中、石塁の上に

燦然と翻る(ひるがえる)

白地に輝く朝日を我々は目にした


砲弾が雨が如く降り注ぐ中

我らの旗は夜通し翻っていた

嗚呼、日章旗はいまだたなびいているか?

神々の地 武士もののふの故郷の上に!


2.

雷鳴轟く海上にかすかに見える

恐れおののき慌てふためく敵勢が

荒れ狂う波とともに進み

怒り狂う風とともに踊る

雷光を受け加護を纏いはためく

日章旗よ、永きに渡り翻らん

神々の地 武士の故郷の上に!


3.

戦争による無常と荒廃を

声高に吹聴した奴らは何処へ

家も国もこれ以上我々を見捨てはしない

奴等の邪な野望は

奴等が首となり終結した

敗走の恐怖と犬死の前では

どんな慰めも武士や百姓等の救いとはなれじ

勝鬨が叫ばれる中、日章旗は翻る

神々の地 武士の故郷の上に!


4.

愛しき者と共に外敵や災害から

絶えず打ち克つ国民であれ

神々が住まう土地が

泰平と繁栄で満たされる事を願わん

肝に銘せよ 我々の大義と目標は

「正心を修め、慶びを広め徳を積み、

以て八紘一宇為さん」

幸福と勤労のもと、日章旗は翻る

神々の地 武士の故郷の上に!

国家を鎮守し栄え給う努力に励めよ!


本家 訳

1.

おお、見えるだろうか、

夜明けの薄明かりの中

我々は誇り高く声高に叫ぶ

危難の中、城壁の上に

雄々しく翻る

太き縞に輝く星々を我々は目にした


砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中

我等の旗は夜通し翻っていた

ああ、星条旗はまだたなびいているか?

自由の地 勇者の故郷の上に


2.

濃い霧の岸辺にかすかに見える

恐れおののき息をひそめる敵の軍勢が

切り立つ崖の向こうで

気まぐれに吹く微風に見え隠れする

朝日を受け栄光に満ちて輝きはためく

星条旗よ、長きに渡り翻らん

自由の地 勇者の故郷の上に!


3.

戦争による破壊と混乱を

自慢げに断言した奴等は何処へ

家も国もこれ以上我々を見捨てはしない

彼等の邪悪な足跡は

彼等自らの血であがなわれたのだ

敗走の恐怖と死の闇の前では

どんな慰めも傭兵や奴隷達の救いたりえず

勝利の歓喜の中、星条旗は翻る

自由の地 勇者の故郷の上に!


4.

愛する者を戦争の荒廃から

絶えず守り続ける国民であれ

天に救われた土地が

勝利と平和で祝福されんことを願わん

肝に銘せよ 我々の大義とモットーは

「我等の信頼は神の中に有る」ということを

勝利の歓喜の中、星条旗は翻る

自由の地 勇者の故郷の上に!

国家を創造し守りたもうた力を讃えよ

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