鬼が人間狩りをはじめる。
2XXX年。
【鬼】が人間界で、人間狩りをはじめた。
鬼に捕まった人間は? 針の山、グツグツ煮える釜、痛みの森
などに振り分けられて、“鬼の門”の中に入れられる。
どの門も、地獄を味わうような痛みや苦しみしかない場所。
どんなに泣き叫んでも、もがき苦しんでも、鬼に感情はなく。
決して、出してくれることはない!
【人間の感情】は、鬼に通用しないのだ!
逆に、人間の痛みや苦しそうな顔を見る事が大好きな鬼もいて。
それを楽しむ為に、人間狩りをしている鬼もいる。
鬼は、人間よりかなり大きく鋭い目に、頭には二つの角が生えている。
口には、大きな牙が二つ。醜い顔でムキムキの体。
人間が何人がかりでも、たった1人の鬼をやっつける事さえ難しい。
鬼には、拳銃も電撃も通用しない。
毒薬や爆弾、何でも人間は試してみたのだけど、、、?
鬼が、倒れる事はなかった。
人間は、鬼から逃げるために逃げ惑っていた。
女、子供が鬼に捕まると? その場で喰われる。
男は、女性や子供を守る為に必死に鬼に立ち向かっていくが。
鬼の攻撃に、一撃で死んでしまう。
鬼は、人間の血を見て興奮するのか? 次の人間を探してまた
人を一人一人と殺していく。
殺された人間たちは、すぐさま違う鬼が【鬼の門】に連れて行くと。
死んだ人間が蘇り、地獄を味わう。
人間は、生きていても死んでも地獄を味わうのだ!
逃げ場のない、この世界でも? ほんの少しの休息の場所がある。
それが、日の出のでる時間だ! 鬼は夜行性なのか? 暗い時間に
ならないと活動できない。それと“光”を怖がって寄って来ない。
それを知った人間たちは、出来るだけ明るい場所で生活をしていた。
そして、僕も生きてその場所で生き残った人間と共に暮らしている。
鬼に捕まらないために、生き延びている。
ただ鬼はおとぎ話では、【バカ】だと思っていたのだけど?
凄く、ずる賢く人間の声真似をしておびき出したり嘘もいっぱいつく。
明るい場所だって部屋も、鬼の知恵で一瞬で暗闇になり。
鬼達に、襲撃される事もあった。
鬼は集団で行動する事もでき、まるでシャチのように強力し合って
人間狩りを楽しんでいる。
鬼の子供たちに、“狩りの仕方を教えるために”わざと。
人間の命まで奪わず、その場を離れる事もある。
完全に、人間は鬼の【餌】なのだ!
鬼に見つかったら最後、地獄に連れて行かれる。
【鬼の門】をくぐった者は? 時間のない世界へ。
一生! 苦しみ痛みもがき泣き叫ばなくてはいけない。
逃れられない地獄が待ち受けている!
僅かな僕たち人間は、やっとの思いで生き残った。
鬼から逃れ、隠れて生活している。
いつ? 鬼に見つかるか、ヒヤヒヤ・ビクビクしながら生きて。
どうかこの世界を! “元の世界へ戻してください!”
何処にも届かない願いを、僕は毎日祈っているんだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。