蜘蛛と蜘蛛、そして我々 Ⅲ
うぉふ(はいドォン!)
うぉふ(最近はアズレンを入れようかと)
うぉふ(寧ろ入れ直すってのが正しいけど)
うぉふ(しゅーっじゅや!しゅーっじゅや!)
うぉふ(今回は皆大好き触手モノです)
うぉふ(なお男子同士での絡み合い)
アルティメット太陽神ことラー=マルドゥク=シンボンガさんは僕達にエリアボスの『アシテラグモ』の討伐をお願いした。まず天道虫だからアルティメット太陽神なんだろうけど、アルティメット太陽神直々に討伐依頼をするんだな……。つーかアルティメット太陽神の語呂が好き。
アシテラグモってわけだから……なんだ、足、寺、蜘蛛?寺院系統の能力とか?もしくは神体の降臨とか?
「もし質問等ありましたらお答え致します」
「あ、じゃあてるる質問行きます」
「どうぞ」
そう考えたのを察したのか、アルティメット太陽神は口を開いた。
「アシテラグモとは?」
「脚のいっぱいある蜘蛛です」
そのままの意味だった。テラってギガとかメガとかの方の意味か。ではその本数とは?
「どれくらい脚あるんすか?」
「大まかに8本あります」
そんなの普通の蜘蛛じゃんか!アラクネの方があんよとお手々多いよ!
「その8本は細い脚が束ねられて纏まり、太くなっているので、見かけ上はそういう風にしか見えません」
「「何ですと!?」」
つまりあれか、糸を縒り合わせる感じか。無数に集まってるのが8本。アシテラグモどころか……いやそれ蜘蛛か?
聞けば、身体は蜘蛛だとか。はーん、なりほろ。昔の劇場版のアニメでそんな感じにリメイクされてた敵がいたな。アレは帯みたいな脚を纏めて腕を作ってたけど、そんな感じだろうな。
「とりあえず下見行こうよファンブル」
「せやな。死んでも死なないし」
軽く考えて特攻することにした。まあチラッと見て帰るだけだからね。最悪致命傷負わせられれば楽だし。
いざちゅちゅじんである!
「「無理だろ?」」
先日クソカブトこと赤銅触手冥皇蟲に作られた空き地。そこに奴はいた。
チラッと見て帰るだけとか思ってたけど、アレはヤバいわ。
「近付いただけでぐりぃっ!って頭此方に向けたよね」
「視認したは良いけど捕捉されたな」
「つまり遠距離攻撃は捕捉されて真っ先にぱくりだね?」
「いやてるる、僕達ほぼ全員近接型よ?」
「あっそうだった」
近付いたらカサカサじゃなくてズドドドと地面を踏み鳴らして接近され、太くしてある脚で凪ぎ払われてリスポーン。まさかあんなに速いなんて。近くの木にちゅってしちゃったけど、そのあと頭ぱっかんされたのでほぼ記憶は無い。理不尽だったのはてるるで、なんとゴツゴツしてる岩にキスであった。痛そう。
とりあえずどうしたら良いんですかね?
「攻略方法は?」
「分かりません」
「「おい!」」
もしかして知ってるのかなー?と期待してアルティメット太陽神に聞けば、全く役に立たないというか立てないという回答が飛んでくる。まぁじぃ?
とりあえず、奴を倒すのに研究がいるな?
「まずは新規装備の試用実験かな」
「そそ。ていうかその頭の奴はお飾りじゃにゃーし使えば良かったのに」
「アッハイ忘れてましたね」
てるるからも言われたけど、さっきは仮面のアレ、虚骸之死角仮面のことを全くもって忘却してた。そうじゃんカブトビーム出せたんですね!
ということでやってきましたのは森です。興味深いとのことで拠点にいた皆様は全員付いてきました。ハイハイ危ないのでお下がりくださーい。
まず虚骸之死角仮面の能力チェック。
「触手ねぇ……?」
任意の箇所から触手、と。なかなか状況が思い浮かばんけど、とりあえずやろうか。
イメージしやすい指先。人差し指でいこうか、ここにそういううねうねを妄想する。てらてらうねうね。ぬちゅりとした質感の肉がおぞましく蠢き皮膚を貫き出でる……。いやこんなの出したくないな。
しかし、想像したのが良かったのか、指先がめりっと4つに裂ける。そしてその中から筋繊維と薄い皮膜によって構成された気色悪い触手が射出された。
「うわぁ……」
イメージとしては烏賊の食腕とか?そんな感じの細長いうねうねである。1本だけ出てきたソレはしゅぴっと伸び、おおよそ10メートル程伸びて伸縮を停止。最大射程距離はそのぐらいか。
続けて動かしてみる。
意識を触手へと向け、ゆっくりと持ち上げ……うん、動く。指が長くなったみたいな感じかな?とにかく扱い難いモノではないようだ。
「そんで、これを……てるるやーい」
「なーにー!」
「えいっ!」
蛇が上から襲い掛かるようにしててるるの頭上から強襲。そしてクソカブトのと同じであれば!意識して先端を開いて……。
おくちくぱぁ!よだれでろでろ!
「ひぎっ!?なぁにそれ!まんまあのカブトムシの触手じゃぁあん!?」
捕食用か攻撃用かは不明だが再現されている触手の口。ぱっくりと開いたそこからぬらぬらとした舌が姿をちらつかせる。ほぉらほらほら、たぁ↓べぇ↑るぅううう!
逃げるてるるを追尾すると、縦横無尽に逃げるので双方共になかなか訓練になって良い。てるるはまあ頑張ってもらいたい。
と、思ってたらてるるは転けた。急いで近付き触手で足を掴む。にゅるっと巻き付いて足から持ち上げれば美少女を持ち上げる触手の変態仮面の完成。ちなみに美少女は男の娘。
「うわぁにゅるってした!やめてよファンブル!ねぇぇぇええええ!」
「これが薄い本の実写ですか」
「おいファンブルァ!」
「はぁいてるる回収」
ぷらーっとされてじったんばったん大騒ぎするてるるを回収。さりげなく枝とかに当てていけば、てるるはさらに活きが良くなる。
「ザッケンナコルルァァアアア!」
「で、どう?触手使えそう?」
「小柄で、無抵抗になりやすいやつなら多分使えると思うよ。ボクも吊られて分かったけどだいぶパニックになるし。あと触手を切られたりすれば脱出は簡単だね」
「ほーん。あんがと。下ろすぞー」
ゆっくり下ろしていき、もう少しで地面、という所でちょっとだけ緩めてすぐに絞め直す。当然、ガクッと体勢が崩れたてるるはビビり、こちらに殺意を放つ。あっはっは、ゴメソゴメソ。
するとてるるは地面に到達した瞬間に触手をナイフで切り落とすぃああああああ!?痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!腕が取れたみたいな激痛が指先に!
ごろごろ転がりながら悶絶していると、てるるが近付いてきて馬乗りにされる。あっ、もしかしてお怒りになられてるる?
「……」
「……」
そしててるるは触手を掴み、ぎゅっと握り締めェィアアアアアア!てめえガチギレしてるるか!?内臓を直接握り潰されてるみたいな痛みが鋭く襲ってるんですが!?ちょっと待ってほんと無理死ぬ死ぬ死ぬ!
しかしメシアはいた。
「パパに何をするだァーーーーーッ!」
飛び込んできたのは軍服。ドジっ娘ガスプ姫であった。しかぁし!姫はドジでしたァ!勢い余って触手を踏み抜いt
Loading……
10%
Loading……
58%
「パパ!パパ!起きてよ!パパー!」
「お?ピチュりなされた?」
「パパー!ねぇ起きてよ!」
「ガスプちゃん、ちょっと……白目してるよパパ」
「パパー!パパー!」
「聞いちゃねぇなこの蜂っ娘?」
Loading…
100%
Loading完了(?)
「ッィッアイアアアアアアアア!?!?」
いっってぇ!何これ、意識飛んだぞ!?神経どんだけ触手に入ってんだよ!首から下消し飛んだかと思ったわ!頭しか残ってないからすぐに死ぬんだろうけどこの状態でその痛みが来るんかよお前マジでほんと無理!感度100億倍とかじゃんかよこの領域ィ!
飛び起きてガスプ姫にでこぴんを食らわす。
「へでっ」
「おま、なぁ、いやおま、ねぇ……」
「ぷぃえっ!?なんかやっちゃった!?」
しかも本人は無意識というか気付いてない。あーもう……。とりあえず姫をおんぶして立ち上がる。
てるるは爆笑していた。よぉし薄い本を厚くするぞォ!返事は聞いてねぇ!
その後も触手の出し入れと動作を特訓。その結果判明したことが幾つかある。
1つ。
6つ同時に触手を展開した場合も射程距離は変わらない。もしかしたら最大の射程距離から6分割されたりするのかも、と思っていたが、全くそんなことは無く、全て射程距離は約10メートルだった。
親指と人差し指、中指から触手を伸ばした姿は恐らくSANチェックモノだろう。倒れてしまったギルドの皆さんには申し訳ないことをした。
2つ。
触手にある口について、完全に口として機能することが判明した。試しにビッグラットの肉をぱくりんちょしてみたが、なんか身体の中に肉が貯まった気がした。ストックの貯蔵が出来るのだろう。ストックについては後で話そう。
なお味もするようで鉄の香りがした気がした。あくまでもその味覚は触手のモノだから、本体とは少し違う感じかな?
3つ。そのストックについて。
切断した際にはそりゃあもうヤバい痛みが襲ってきたんだが、再生にチャレンジするためには切るしかないし。めっちゃたえました。こわかったしいたかったしさんざんでした。
で、再生する時には触手が喰った肉が消費されていく。ストックが無いと、体内の肉を消費するのだが、これが辛い。感触で言えば、『体内から内臓が皮膚を突き破る』のに近いのだろう。ぞるぞるぞる、と不快な感覚と共に意識も朦朧とする。多分体内全ての肉を消費してしまえば死亡なのだろう。
ちなみに外見も少し変化する。てるるにも虚骸之死角仮面を渡して触手を出してもらい、ぶちぶちと捻り切ってやった。悶絶してたがさっきの僕の様子を思い出して幽かに謝っていた。分かってくれたか。
それはそれとして、虚骸之死角仮面の後方から薄く色付いたホースか血管かよく分からない代物が伸び、てるるの肩に優しく接着していた。コレには感覚が無いらしく、ツンツンしても何も感じていないようだった。触手を再生させる時にはここがうねり、体内から肉を吸い上げていた。ちょっとこの仮面ヤバいヤバい肉を吸い上げるなんてカルトかよ。
4つ。
なんと、着用の後は時間経過で痛みが無くなる。慣れとも言えるだろう。何故って?ほんの少ししかマシになってないんだよ!あのさぁ!この調子だと一月ぐらいで漸く半減じゃないかな!はー!溜め息しか出来ん!
5つ。
えー、これは語彙力が無くなっただけかもしれないんですけど、一応。
えへへー、カブトビームしゅき。
流石に周囲を考え、上空に撃ち出すことになったカブトビームこと虚角深淵対消滅線。えー、あー、ブレスっぽくするか、それとも光線にするか。色々考えましたがこの体勢にしました。
「肩から2本、腕から2対。触手でそれっぽく制御しよう!」
「普通にモンスターだよねそれ」
「そもそもああいう法典あるじゃん、目には目を、歯には歯をって」
「だけどモンスターにはモンスターをっていうのは流石に頭が悪いというか」
「よぉし分かった薄い本を作ろう、お前の触手モノな?録画しとくからそこに立ちなさい」
「土下座するからそれだけは許して?」
触手をうねらせて上空へと向ける。これどうやるんだ?まあやるだけやろうか。
6本の触手の中央の空間に意識を集中させて力を込める。ビィィイイムビィィイイム。
すると収束を開始する黒い光。
「おぉっとォ!キタキタキタキタキタァーーーーーッ!」
テンションが上がるゥ!そのまま光を集めて……触手に力を入れて抑える!
「照射準備!」
1メートルぐらいの光を押し込んでボウリングの玉サイズにし、上空に少しだけ指向性を向けて……
「ってぇぇぇええええ!」
ゴウッ
勢い良く射出された光の玉はエネルギーを上空へと放出。漆黒の光線は宙を裂き、遥か上空に消える。そして大きく球状に爆ぜた。
端的に言えばビームしゅごい。
てるるはボクもボクもと目をキラキラさせて虚骸之死角仮面を奪い取ったが、間違えて変な方向に向けてしまい新しい空き地を作っていた。
さぁて。一段落したし皆に活動方針を示そう。
「やることは決まったァ!」
そこにいる全員が此方を向く。
「てめぇらァ!実戦で練習ゥウウウ!」
『いええええええええい!』
何だか戦いたくてウズウズしていた視察団のメンバーとてるるが応じる。勿論ウズウズしていなかったメンバーはいるが。
あ、そうそう。忘れてたね。
「あ、ウチのメンバーは集合」
「お?何?」
わらわらと集まってくるてるると虫娘3人衆、そしてわふ。わふに関してはさっきからずっと辺りを警戒くれていた。チラッとでもモンスターが姿を見せたら百足クローで一閃。つおい。
で。集めた理由としてはお披露目会である。
何のお披露目会かって?
「アオハル進水式です!水なんて無いけどきにしにゃぁあい!はいドォン!」
ロマンの塊、アオハルのだよ!
アシテラグモの足の纏まり方ですが、イメージは新劇場版の力の天使の、女体化後の腕が近しい感じで。
あと虚骸之死角仮面ですが、イメージをちゃちゃっと描いたところほぼシャムシャムくんになっています。
触手出るし完全にシャムシャムくんだな?
ウリムシがニラとかネギが嫌いというので、ネギを植えてある所からちょっとだけ移植。するとなんということでしょう、ウリムシのクソカスがいなくなったではないですか!
しかし代わりにニラが庭のあらゆる場所に発生。ニラカス許さんからな?てめぇらのせいでネギがしんなりしてるんだからな?




