表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元冒険者と元魔王様が営む三ツ星☆☆☆(トリプルスター)SSSランクのお店『悪魔deレストラン』~レストラン経営で世界を統治せよ!~  作者: 雪乃兎姫
第6章 ~経営指南編~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

72/240

第70話 おしまいおしまい……

「ぶっ!! こ、これってもしかしてアマネの……」

「いたたぁ~っ。もう何なのだ、床が濡れていたのか?」


 そう俺の目の前にはアマネの綺麗なラインのお尻が視界一杯へと広がり、少し顔を突き出してしまえば未知の領域(乙女の秘密)へと口付けしてしまう、そんな距離感だった。欲に駆られ、思わず身を任せそうになるがグッと堪え耐え忍ぶことしかできない。


「(ととととと、というかこの状況どうすりゃいいんだよ!? 上にはアマネが乗って動けねぇし、太もも付近にはあのアマネの柔らかいモノがまるで反発するように自由自在へと形を変え、気持ち良いやらなんやら状態だぞ!? ここは天国なのですか!? ありがとうございますっ!!)」

 

 俺は誰に言うでもなく感謝の言葉を述べつつも、どう行動を起こせばよいのやらと混乱していた。



『ここで設問選択肢であるこの(わたくし)が今の貴方の危機を救うために、恒例の無駄選択肢を導入いたしますね♪ 以下より行動をお選びくださいませ♪』


『目の前にある膨らみへと指を伸ばし触れてみる。未知の領域との遭遇(ファーストコンタクト)』シズネさん登場からの撲殺エンド

『指で薄布を引っ掛け、ちょっとずらしてみる』新たな桃源郷がコンニチワ!

『ただ何もせず、目の前の光景をガン見する』それも(さが)ですな



「(いや、どれ選んでも結局ダメじゃねぇか。ってか、目の前に選択肢の文字が表示されてよく見えねぇんだよ。今まさに邪魔しやがるなよな! 早く消えやがれっ!!)」


 目の前に広がるピンク色薄生地をまるで隠すかのように選択肢の文字が覆っていた。それは「この作品R15だから、エッチなのはダメなんだよ!」っと暗に諭してくれているようにも思える。だがそんなものはありがた迷惑というものである。


「う、う~ん。怪我は無かったのだが、身動きがとれないぞ。一体どうすればいいんだ?」

「おわっ!? あ、アマにぇっ!? ふがふがっ」


 アマネが起き上がろうと身動きをしたせいで、俺の口と鼻はピンク色の生地で塞がれてしまった。だが「これはこれでいいのではないか? むしろレッツ天国(昇天)状態?」っと思っていた俺がいる。


「おおっ!? な、なんだキミが下敷きになり、私を助けてくれていたのか? すまない、今退くから少し待っててくれ。あ、あれ……おかしいなぁ~」

「ふがふがっ」


 アマネはようやく事態が飲み込めたのか、下に俺がいると気づくや否や激しく動き出した。だがアマネの下着と俺のナニかが引っかかっているのか、どうにも身動きできないでいた。


「(ふんすふんす)」

「きゃっ! き、キミ、そのような所に顔を押し付けて。一体何をしているのだ!? それにあんまりそこには息を吹きかけないでくれ。へ、変な気分になってしまうだろ……(照)」


 俺は既に酸素欠乏状態(チアノーゼ)寸前となり、今まで呼吸を止めていたのだが我慢の限界だった。そして少しだけ口元をずらすことに成功すると、辛うじて息をすることができたのだったが、依然鼻先にはアマネのピンクが待ち受けていた。何気にアマネが動くのに合わせ、ピンクの下着共々連動して動くので、まるで俺を誘っているように思えてしまう。


「(チクショーっ! このアマネ(天然)さんめっ! そんな動きされたら、こっちも変な気持ちになっちまうじゃねぇかよ。マジでこりゃ、天国と地獄だわ! 確かに傍から見れば羨ましい光景かもしんないけどさ、このままじゃ下手しなくても死んじまうぞっ!! よし、こうなれば……)」


 ペチペチ。俺はどうにか状況を打破するため、動く右腕を使い覆いかぶさっているアマネの左太もも付近をタップしてみた。というか、触ると柔らかくスベスベの白い肌がぷるんぷるん♪ っと揺れ動いて余計に卑猥に思えてしまう。


「ぅぅっ。だ、だからキミ。変なところばかり触らないでくれないか? わ、私だって女の子なんだぞ……(照)」

「う、うぐっ(照)」


 アマネの言い分も良く理解でき、今度こそ俺は身動き一つ取れなくなってしまうのだった。今考えればさっきのは普通にセクハラ案件だったのかもしれない。というか、ただのお触りである。


 だがそれもわざと(・・・)ではないのだ。むしろ読者サービスのため、(わざ)とはありえるかもしれないが……っと、そんなときである。


 キィィィィーッ。俺の上の方でドアが開かれる音がした。一瞬、シズネさんかと思い「撲殺される!?」っとギュッと目を瞑ろうとするのだが、見ればなんとそこには……もきゅ子がいた。きっと湯浴みに来たのかもしれない。


 だがタイミング悪くも、俺とアマネは脱衣所の床で折り重なっている。


「もきゅきゅ~♪ きゅ? もきゅ~っ? ……きゅっ!?」

「あっはははっ。もきゅ子ぉ~、コンニチワ~。はははっ……」


 俺はこの状況を誤魔化すため、亀が引っくり返った格好と上に下着姿のアマネを乗せ、笑いながら一応右手で手を振ってみる。だがもきゅ子は「ふんふん~♪ うん? そこで何してるの~?」っと状況が理解できず首を傾げていたのだったが、俺の上にいるアマネのあられもない姿を見るや否や、「……えっ!?」っと、酷く驚いた表情で固まっていた。


「(やべぇ~っ。これはやべぇよ。マジでもきゅ子に俺とアマネとがくんずほぐれず、きゃきゃうふふ♪ ワールド展開してるとこバッチリ見られちまったぞ!? こりゃ、もしかしなくても……シズネさん(仲間)を呼ばれちまうよな? で、お決まりの鎖付きの鉄球モーニングスター(通称トゲトゲ)で否応無く撲殺されんだろ? もうお決まりのパティーンだ・よ・な♪)」


 俺は半ばバットエンドになってしまったと諦め、思わずちょい早い目のエンディング効果音を口ずさんでしまうのだった……。




 ル~ルルルルゥ~♪ ルルルルゥ~♪




<タイトル>

 悪魔deレストラン ~レストラン経営で世界を統治せよ!~



<制作>

 原案・執筆

 scarlet



<挿絵提供元>

 ちはやれいめいさん

 きゃらふと

 MoonWindさん http://moonwind.pw

 製作者:メガネ

 瀬尾辰也/TEDDY-PLAZA(http://teddy-plaza.sakura.ne.jp)

 http://fayforest.sakura.ne.jp/

 けんぼうさん



<投稿場所>

 小説家になろう!

 アルファポリス



<出演者>(敬称略・順不同)

 モブ男役:タチバナ・ユウキ

 元魔王様役:シズネ様

 愉快な山賊さん役:山賊さん達

 冥王ジズ役:ジズさん

 現魔王様役:もきゅ子

 おい、そこの落第勇者!役:アマネ 

 ギルドの長役:マーガレット

 護衛役:アヤメさん

 魔神サタナキア役:サナ吉

 その他(客や脇役など):名前が無い奴ら

 美声の設問役:選択肢様


<Thanks♪>(順不同)

『感想をいただいた方々』

 みなとさん

 メディさん

 朧塚さん

 やとぎさん

 ちはや れいめいさん

 サード・アイランド

 オルタさん

 有田幸平さん

 美里野 稲穂さん

 友理 じゅーさん


<ファン・コラボアート提供>

 ちはやれいめいさん


<書評をくれた人>

 やとぎさん

 有田幸平さん

 ちはやれいめいさん

 友理 じゅーさん


<Special Thanks♪>

 ブクマやいいねをしてくれた読者の方々♪



 悪レス お・わ・り



・・・・・

・・・・

・・・

・・



「(いやぁ~、悪レスもついに終わっちゃったねぇ~……いやいや、違うがなっ! まだまだ終わらねぇよっ!!)」

『……ちっ』


 俺は脳内で延々流れ出たエンディングに対し、マイセルフ及びマイセリフで突っ込むことにより、なんとか最終回を迎える事を回避することに成功したのだった。


「(というか、これ選択肢の野郎の差し金だったのかよ……。何気に自分だけ『様』付けしやがってからに、モロバレなんだよ!)」



 謎のエンディングとキャストクレジットをお送りしつつ、お話は第71話へつづく

※無乳連合=全国無乳連合組合の略称。会員はAAAの資格を持つ者のみ、自動的にランクインされてしまう恐ろしい組合連合。ちなみに無乳とは俗に言う『まな板』とも呼ばれ、トップ(胸囲)とアンダー(腹囲)との差が5cm未満を指す。例え1mmでも5cmの差を克服すれば自動的に会員から外されてしまう。そして「どこのパット使ってるの?」「あれよ、シリコンとかたらふく飲んだのよ。きっとそうなんだわ……」「整形乙(あとで良い病院教えてね♪)」などと一生恨み言を言われるらしい。……などという、悪レス独自の造語。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ