お話 つづき
遅れています、がんばる。(情緒不安定)
「私は・・・必要だと思わないので・・・話には参加しませんよ」
「ああ、大丈夫さ。この話で一番大事なのは、君が僕達をどう思うかだからね。というわけだから、 最上君 雑談でもしようじゃないか」
綉が話終わると、 睦月 は歩くスピードを落とし、僕らを監視するかのように後ろにまわる。
「ねぇ、 最上君 もしかして、噂の『好きな女の子Xちゃん』のXちゃんとは、 睦月ちゃん のことなのかな」
「僕のその言葉は噂になっていないし、 睦月さん は好きな女の子ではない。仮に好きだったとしても、僕はそのことを口を裂けてもいわない!」
『好きな女の子Xちゃん』とは、綉と昨日、話した時、僕が話した言葉で、Xはどんどん変わっていくもの。
「じゃあ、君は口を裂く以上のことをしたら、言ってしまうのかい?たとえば・・・」
「たとえば、なんだよ」
「最上君の裸の合成写真を町中にばらまいたり」
「僕の人生にエンドロールを流そうとするな!」
ひどい、ひどすぎる。ばらまかれた日には、海外へ逃げてしまいそうな勢いで、ひどい。
「最上君のエンドロールって、10秒あれば十分だね」
綉は、にやりと笑い嫌味を言ってくる。
「お前は、僕の何をわかっているというんだ!」
まだ、綉とは、昨日会ったばっかりで話をしたのは、1時間ぐらいだと、思うのだが
「君の体重、身長、誕生日、好きな食べ物、生理周期とか」
「世の中には、生理がくる男子がいると聞くが、僕には生理は来ない!」
僕は、生理がきたことなど、一度も。
「君は嘘をつくのが相変わらず苦手だね。そうやって怒ってしまうから、簡単に生理周期がわかってしまうんだよ。君の悪い癖だよ?」
うんざり顔で 綉 は、そう言う。
きたことありませんけどね!ぷんすか!ぷんすか!
「普通の男子高校でも、これくらい怒るだろ」
「 最上君 、君は自分が普通の男子高校生だと、思えるなんて随分と頭がお花畑だね。 最上君 は、怪異の存在を知った時点で、普通の人ではない、と思うし、誰かが決めた普通、をものさしにしていては、・・・」
綉 は、間を取ってからこういう
「他人が自分になってしまうよ」
僕は、間を取っている、間 綉 が何を考えたかを聞こうとは思わかった。