豹変しすぎじゃないですか?
なかなか更新出来ず、申し訳ありませんでした<(_ _*)>
ゆってくりになると思いますが、更新していきますପ(⑅ˊᵕˋ⑅)ଓ
絶対私は選ばれない。
自分から言ったのに、悲しくて、辛くてたまらない。
涙が頬を伝う。
行かないで、なんて言いたくても私にいう資格はない。
そんな思いが一層私を悲しくさせた。
「彩花、泣くな。俺は、お前以外を選ぶ気は無い。」
賢介は、そう言うとハンカチで私の涙を拭った。
「はぁ?何言っちゃってんの?どう考えても、主人公の私が選ばれるでしょ?!」
急にキャラが180度変わった萌奈に驚き、涙が引っ込んだ。
周りに侍っていた人達も、驚いた…というか、ドン引きしたらしく萌奈から少し離れた。
そもそも、主人公って何?
「ふっ、あはははは。」
突然笑い出した萌奈は、もはや先程までの可愛くて守りたくなる小動物ぽさが失われていた。
「邪魔者が…いなくなれば…私のに…」
ぶつぶつと呟いていた萌奈はニッコリと微笑んだ。
「大丈夫だよ、賢介。ソイツから解き放ってあげるからね。」
狂気を感じる笑顔を浮かべた萌奈はポケットからカッターナイフを取り出し、私達の方に走り出した。
恐怖で目をぎゅっと瞑る。
しかし、いつまで経っても恐れていた衝撃はこなかった。
目を恐る恐る開くと、賢介が私をすっぽりと覆うように抱きしめていた。
そして、萌菜は琴音によって床に抑えられていた。
琴音はほっそりしていて、文学少女のような見た目なのに、柔道で賞をとるほどの実力者だ。
人は本当に見た目によらない…
地面にうつ伏せになった萌奈に、琴音が何か伝えていた。
なんと言ってるかはよく聞こえなかったが、萌奈はブチ切れて暴れようとした。
しかし、周りの生徒達も手伝だって抑え込まれていた。
萌奈という危険分子は消えたのに、賢介の私を抱きしめる手は全く緩まない。
「どうしたの、賢介?」
だんだん心配になってきて、賢介の服の裾を握る。
健介の肩がビクリと揺れたかと思うと、名残惜しげに私から離れた。
「彩花…俺はお前が嫌だって言っても、手放す気はないから。」
「そっか…良かった…」
「手放さない」という言葉を聞いて安心した私の意識は、ここで途切れた。