冒険は男のロマン
いやぁ〜話を作るって難しいですね
俺はこの世界でも前の時みたく何もしないダメダメな日々を過ごすつもりは無い。
その為にまず目標を考えようと思ってたんだがもう決まったな、世界中を旅し、旅する傍ら亜人差別を無くしてくんだ。
世界を旅するのは時間さえあれば出来ると思うが亜人差別を無くす事はガーフィールドの話の限りでは並大抵の努力で達成出来る事じゃ無いと思う、出来たらガーフィールドがもうやっているだろう。
「とりあえずお主には身分証が必要だな」
「身分証って言うと冒険者ギルドに登録するか」
「そうじゃ、冒険者はお主が大好きなロマンが詰まっておるぞ」
冒険者!俺が前から憧れて止まなかった職業だ!
「まぁお主のその身体じゃ戦いは厳しそうじゃのう…」
「がんばる!!頑張るから冒険させて!夢なの!」
魔物と戦うとかロマンしかねえじゃん!!ドラゴンに乗ったりさ!したいじゃん!?
「まぁワシも手伝ってやるからゆっくり鍛えていけばいいのう、とりあえずギルドカードを作りに行くとするかの」
「はーい」
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「ここが冒険者ギルドじゃ」
そう言われて前を見ると冒険者ギルドと書かれた看板に木製の大きな扉があった。
テンション上がって来たあ〜!
「今、伝説が始まるぜ!!」
「何を言ってるんじゃか…」ガチャ
ガーフィールドはそう呟きながらその大きな扉を軽々開けると厳ついハゲのおっさんやらヒゲがモジャモジャのドワーフらしき男やらが酒を飲んで盛り上がっていた。
「これが冒険者…!!」
俺のイメージ通りの雰囲気だった、だがガーフィールドが受付カウンターに立つと
受付嬢がプルプル震えながら聞いて来た
「ガ、ガ、ガーフィールド様で、でしょうか…??」
その瞬間ギルド内の全員、酒を飲んでいたドワーフもハゲも全員がこっちを向いた。
「いかにも、ワシがガーフィールドじゃ」
「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」
そして扉が吹っ飛ぶんじゃ無いかという声量で場が湧き上がった
「な、何事!?」
「ワシがこの冒険者ギルドに来たのは久しぶりじゃったわい…テヘッ」
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説明を受け状況が落ち着くまでかなり大変だったが大体分かった
ガーフィールドは冒険者でトップクラスのSランク冒険者でしかも世界中の国々に認められる実力者で最強との呼び声が高いのだ。
つまり冒険者の憧れの大スターって訳だ。
「そういう事じゃ、ワシ人気者じゃのう〜」
「そうだけどオッサン人気過ぎだろ!登録どころじゃなくなっちゃったじゃん!!」
そう、血の気の多い冒険者が圧倒的強者を目の前にしたらやりたい事は一つだろ?
カキンカキン!!ボゴォン!!!
「どうしたぁ!!お主らの全力はそんな物かぁ!!」
「「「まだまだぁ!!!」」」
オッサン対全員の試合始まった
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三時間近くたってやった終わった。
「お主らはまだまだ鍛え足りんのう!」
「「「はい!!」」」
ガーフィールドの圧勝でな
「強過ぎだろ…龍人ぱねぇ」
「ふむ、少し遅くなってしもうたが登録するかの。おーい誰かコイツのギルドカードを作ってやってくれ」
そう呼ぶとやって来たのは先程の受付嬢だった
「は、はい!」
「グァッハッハ!そう緊張せんでいい!こいつは異世界からやって来た無知の小僧じゃから気楽にやるがいいぞ」
「異世界…ですか?は、はい!!私が説明いたします!!」
「お、おぅぅ」
えらい気合い入ってんな…
「まず冒険者ギルドは民間政府問わず様々な依頼を受け、登録されている冒険者の方々にやってもらう仲介役をやっています。
他にも新人冒険者のサポートや宿屋や装備品のオススメなども行っています」
俺の予想してた通りだな、新人のサポートは特に嬉しいな
「そして登録している冒険者には依頼の達成度などに合わせてランク分けをしています。最初はFランク、そこから私たちギルドの判断でE、D、C、B、Aとランク上げていきます。その際ランクアップ試験を受けていただきます。依頼にもランクがあり受けれる依頼は自分のランクから上下1までになっています。ここまでで質問はありますか?」
さっきまでは震えまくって心配だったけど俺がただの一般人だと分かったからか知らんけど落ち着いて説明できてるな、まぁいいんだけど
ってガーフィールドはSランクとか言ってなかった?
「すみません、ガーフィールドはSランクだけどSランクってどうやったらなれるんですか?」
「えぇっ!ガーフィールド様を呼び捨て…!!」
物凄い驚いている、そんななのか?
「え?」
「コホン…す、すみません少々取り乱してしまいました。えっとSランクは特例になってまして素晴らしい功績とそれに見合う実力を持った方のみのランクになっています。」
ほーほーすげぇなガーフィールド
「とりあえず俺はFランクからで?」
「はい、Fからのスタートとなります。あとこちらに貴方の情報をご記入お願いします。」
そういって文字らしき物が彫られた木の板を渡された。
俺にこの文字は読めないな…ガーフィールドに頼むかな…
「あの、代筆しましょうか?」
「あ、それじゃあお願いします!」
代筆があるって事は識字率はそんなに高くないのかも、いや俺が異世界人だからか?まぁいいや
「お名前はと性別、年齢をお願いします」
「フジツカヒトシ16歳男です」
「身分保障人はガーフィールド様で?」
「それでお願いします」
「あとは職業などはまだ決まってないですよね?」
「はい、おいおい決めていこうかと」
「分かりました。職業が決まったらまた教えてください。パーティーの紹介などの際にももしやすくなりますのでお願い致します」
「はい了解でっす!」
「…最後にギルドカードを渡す前に講習を受けていただきますので明日3時にもう一度こちらに来て頂きますが予定などは大丈夫でしょうか?」
講習を受けなきゃ行けないのか、まぁ身分証だからしゃーないな
「はい大丈夫です。あ、あとお名前を聞いてもいいですか?」
「え、え?私の名前ですか?私はエミリーと申します」
「分かりました!今日はありがとうございます!」
「ではまた明日、お待ちしています」
「はい!ガーフィールド帰ろー!」
「なんじゃなんじゃえらい元気になっておるのぉ、それじゃワシは帰るからの〜」
「「「「はい!今日はあざっしたぁ!!」」」
…すげぇ慕われてんのな
帰り道でガーフィールドにテンションが高い理由を聞かれたが、言うのは恥ずかしいから察してもらった。
「ふぅーむ。可愛い受付嬢の名前を聞いただけでそんなに喜ぶなんて…純粋じゃのぉ…」
「おまっ言うなよ!!」
久しぶりに明日が楽しみになった
グダついて申し訳ないです