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異世界転移は人生最大のチャンス  作者: 尺八
異世界生活の始まり
2/5

ワイルドジジイ

「ここは…どこ?」


そう呟き、周りを見渡すと


白人風な人、黒人風な人、猫耳娘や犬耳男、カエル頭、なんかツノ生えてる奴、

そしてカラフルな髪色の人達


「頭痛もしない…」



「てかここ外じゃん!俺の家は?」


キョロキョロ辺りを見回していたら突然後ろからとんでもない勢いで突き飛ばされた。


突き飛ばされる際にチラッと後ろを見たら牛とサイを混ぜたような見た目の獣(?)に跨った人がめちゃくちゃ焦った顔でなんか叫んでいた。


そして考える暇もなく意識を手放した。


ーーーーーー


目が覚め、最初に目に入ったのは


「〜♩〜♩」


めちゃくちゃムキムキのおっさんが鼻歌歌いながら料理している姿だった。


「な、なにこれ…」


まったく状況が掴めない


「いぇいぇいぇ〜♩」


めっちゃ上手いし


「あ、あのー…」


「うぉうぉうぉぉ〜〜♩」


気づかない


「あのー!!!」


「むっ!なんじゃ!!??」


やっと気づいた…


「すみません、ここは一体?」


「むっ!やっと目が覚めたな!寝過ぎじゃ馬鹿者」


そう言われましても…


「は、はぁ…」


「ワシの名前はガーフィールドじゃ、よろしゅう頼むぞ」


「えっと、俺の名前はフジツカヒトシです。それでここは…ガーフィールドさんのお家で?」


気になる事で一杯なのだが少しづつ聞いてみよう


「ふむ、その態度礼儀正しいとも言えるが距離を置かれてるようであまり好きじゃ無いのう」


敬語はあまり良く無いのかな?


「あ、うん。それじゃあこんな砕けた感じでいいの?」


「そんぐらいが丁度いいのう!それでここがワシの家かと聞いたんじゃな?いかにも、ここがワシの家じゃ、ゆっくりしていいぞ」


このジジイ…優しい!!


「ありがとう!じゃあお言葉に甘あえてゆっくりするわ!そんで色々聞きたいんだけどさ」


と言いだしたらガーフィールドが


「ワシも聞くことがあるんじゃがとりあえず飯にするとしよう。ほれ、そこの椅子に座れ」


そういうので座って待っていたらかなりの量のご飯がテーブルに並べられた。

やばいめっちゃ美味しそう


「ガハハ!ワシは料理が得意なんじゃよ」


顔に出てたらしい…


結構な時間寝ていた事はこのお腹が証明している。お腹ペコペコだぜ!


「それじゃあ食べるとするかの」


「頂きます!」


「む?なんじゃいそりゃ」


「え?これは食べる前に必ず言う言葉…かな?」


「宗教か何かか?まぁ良いわ、別に悪い言葉でも無い」


「う、うん。まぁそんな所かな?」


びっくりした、薄々考えていたけどやっぱりここは日本じゃなかったみたいだ。でも日本じゃないならなんで日本語が通じてるんだ?



そんな事を考えてたらガーフィールドがこっちを向き言ってきた


「さて、ワシからだが早速聞かせて貰うぞ」


「おうとも」


「お主見慣れぬ服装しとるな、目の色も珍しい真っ黒で髪の毛は…茶色?根っこは黒じゃな、よく分からんが全体的にだいぶ珍しい格好をしてるのう」


「髪の毛の事は触れないで…」


髪の毛は染めていたのだが伸びてきてTheプリンなのである。


「それでワシが聞きたい事とはな。お主、どこからきたんじゃ?」


まぁ聞くよな…で、どう答えたもんだか

よく読んでたラノベじゃ結構はぐらかしてたけど実際にゃわからんし言ってみるか



「俺は異世界から来たんだ」


瞬間、ガーフィールドからただならぬ殺気が!!


「異世界と言ったな!?ぶち殺したる!!」


「言うんじゃ無かったああああ」


ーーーーーー


的な展開にはならず


「ほぉ、異世界から!凄いのお!どうやってこっちにきたんじゃ!」


普通に興味ありなジジイ


「俺も聞きたいさ!自分の部屋のドアを開けた瞬間あの場所に居たんだよ」


王宮やら美少女の家とか某静香ちゃんのお風呂シーンやらそういう所にして欲しいものだ


「誰かに召喚されたとかじゃ無くてか?」


確かにこっちの世界の誰かに召喚されたのかも知れないが…


「分からない…気付いたらこっちにきてたんだよ」


「ふむふむ、召喚とは消費マナを抑えるために術者の近くでやるんじゃが……それじゃあ神のイタズラとかそんな所じゃろうな」


「分かんないって事か?」


「いやいや、言葉通りじゃろうて。ワシも異世界とまではいかんが何度か遥か遠くは飛ばされた口じゃて、全部あの神の仕業じゃったわ!グァッハッハッハッハ!!」


「神のイタズラってマジで神様のイタズラなの!?」


「グァッハッハッハァ!!あやつの小ささ頃はイタズラ好きの悪ガキじゃったからな!」


「え!?小さい頃から知ってるの!?…神って結構身近にいるもんなの!?」


とんでもない神様なこった。こっちは迷惑極まりないぞ


「いや、身近…ってほどでも無いな。ワシなんかは竜使いじゃから神と会う機会もあるのじゃよ」


「竜使いってジイさんまじ!?ドラゴン操ってんの!?」


「操るって程でも無いが竜種を使役することはできるぞ」


「てか竜使いだから会えるって事は竜使いって結構凄い?」


「まぁ神に会う事が出来るのは世界でも10人いないかもしれんのう」


「ジイさん実はかなり凄かった……?」


「まっ大した事じゃないが英雄とも呼ばれた事もあるんじゃのー」


ガーフィールドはドヤ顔でいう


「わ、わぁお……」


俺はとんでもない人と話しているのかもしれない。


ーーーーーーー


「質問はこんな所かの?」


一通り気になる事は聞いた、この世界は異世界で剣や魔法があり魔王や魔族もいて皆が思い描いていたファンタジー世界だ。ちなみに魔王は封印ナウだ。

言語についてはあまり分からなかった。勇者もいて神もいた後は…



「俺の他に異世界人は居ないの?」


「むーん、恐らくだが今は居ないのう」


「今はって事は過去には居たのか?」


「そうとも、全員召喚によってやって来たんじゃよ。それも200年近く前の話しじゃがな」


そうか…そんな前なら死んでしまったんだろうな…


「そうか…俺はこれからどうしようかな…」


特にやりたい事もない…前の世界に戻りたいと思わなくもないがこっちの世界を楽しんでみようかな?


と考えていたらガーフィールドにある事を言われた


「そうじゃ!ワシと一緒に世界を回ってみるかの?」


「世界を回るのか…いいね!ロマンがあるよ!」




この一言が俺の人生を変えたのだった。

次こそはもう少し長く…!

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