08 Мертвец 前編
今日は一気に最後まで投稿します。
――『……分かった、国連軍に救援を要請する。』
無線で久しぶりに聞いたローレンスの声は何処かほっとしているようだった、しかし同時に強い怒りを持っている……、そんな感じだった。
ローレンスは、
『……30分ほど前に、我々の部隊に出動命令が出された、……気を付けろよ。エリーザ。』
そうエリーザに言うと、通信を切った。
通信を終えたエリーザは少し離れた所で椅子に座り持っている拳銃を眺めているナジェージダに、
「救援……、来るって。」
と言う、するとナジェージダは、
「そうですか、良かった……。」
と言った。
その後エリーザはナジェージダに、
「ねぇ、君って今、何歳なの?。」
と聞く、するとナジェージダは、
「10歳……、だそうです。僕は人と違ってある程度の年齢まで一気に成長して、そこからは普通の人と同じように成長、老化してくってステパンさんは母さんに聞いたって言ってました。」
と答えた、するとエリーザはクスッ、と笑うと、
「へぇ、以外だな。私は君の事、18歳位に見えてたんだけどな。」
と言った、それからエリーザは、
「……そういえば君は、将来の夢とかって、あるの?。」
と聞く、するとナジェージダは、
「医者、ですかね。医者になって困ってる人を助けたいんです、でも……。」
とそこまで言って俯く、そして、
「……でも、無理ですよね。僕は、人間じゃ無いから……。」
と言った。その言葉を聞いたエリーザは、ナジェージダの肩をぽんぽんと叩く、そして、
「なれるわよ。君みたいな人、あんまり居ないわよ、……なんなら私、君の事を好きになっちゃったかな?。」
と笑いながら言う、するとナジェージダは怒った口調で、
「かっ、からかわないで下さい!。」
と言ったその時、
――ズガーンッ!
そんな音が建物全体に響いた。
……………
――『……こちら軍第一部隊、建物外壁爆破完了!、これより突入します!。』
アドリアンの居る仮設移動式発令所、無線からのそんな言葉にアドリアンは、
「……了解、ステパン・ステンレフ元大佐以外は全員殺せ、尚一体化け物が居るが身体能力は人間と同じだ。殺せ!。」
と言った、そしてアドリアンは拳銃を持ち、そして、
「……行くぞ、ステパンだけは私がこの手で殺す。」
と言った。