01 序章
新作、出来ました!。
陸シリーズより短い作品になると思います。
ちなみに次回予告もやります!。
―――10年前、ロシア軍の軍事研究所は人間と動物を合わせた生物を開発、それはキメラ、通称獣人と呼ばれ、その人間並みの知能と動物並みのの身体能力を利用し軍の兵器として使われていた。
ーそれから8年後、獣人は自由を求め、反乱を起こした。この反乱がきっかけで獣人は人間の亜種として世界中から認知され人間と同じ扱いを受けて生きて行く事が出来るようになるのだが・・・。
この物語は、反乱の中、自由を掴むため一人孤独に戦った雄の狼の獣人と当時ロシア警察に勤務していた一人の女性警官の物語である―――。
―――2852年3月12日、午前8時46分。
『こちらNB-552!、目標に特に変わった動き無し。繰り返す、目標に特に変わった動きはありません!。本部、応答願います。』
ロシア軍第一発令所、そこで一人の男が目標を監視しているヘリと通信をとっていた。
男の名前はアドリアン・ログネンコ、ロシア軍特殊部所属の大尉だ。
そして彼は同時に裏でキメラ関係の職務をこなしていた。
「こちら本部、アドリアンだ。了解、そのまま監視を続けろ。」
アドリアンはそう無線でヘリへそう呼び掛け、ヘリから『了解。』と言う返答が来ると無線を切る。
それからヘリからの映像に映し出された目標である『自由革命隊』が籠城している医療施設を見る、そしてアドリアンは、
「下等な獣が……、手間かけさせやがって……、ぶっ殺してやる……。」
と呟き、持っていたペンを握り潰した。
次回予告
軍の力を借り、警察の特殊部隊は屋上からの侵入作戦を決行する。
しかし『自由革命隊』からの攻撃により侵入は断念、先に下りて回収出来なかった一人の隊員をやむを得ず残し、特殊部隊は引き上げてしまう。
これがアドリアンの作戦とは知らずに―――。
次回『孤独』