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世話焼き王子様その1

カーテンから朝の日差しがさしこんだ。


「・・・・・・・」

ぼんやりと意識を覚醒させ身じろぐ。

密着してたものから離れようと

するとーーー、


「ん、……んん」

腕の中にいたままの彼女が

声を漏らしてすりよってきた。


「ルミア……ーー」

俺は思わず呟いた。

すりよる姿は保護欲をそそる。


抱きしめたい衝動に駆られつつも、

安心させるように頭を撫でる。


起こさないとなと思いつつ

何度も撫でていると、直に

「ん、»……?」

と、目をうっすら開けて目を覚ました。

「おはよう、ルミア」

「…おはよ、う。リオ、ミヤ」


お互い上半身を起こしながら、挨拶を交わした。


「昨日はあのまま寝たからな。

俺はシャワー浴びる。ルミアも体を洗った方がいい」

「うん」


寝台から降りて彼女を促す。

そして、ふと思った。


ーーーシャワーを一人で使えるのか?


と。

「ーー」

俺は男でルミアは女だ。

一緒に入るわけにはいかない。

かといってまともに使えないなら一人はーー。


悶々と考えた先に見つけた答えはーー


!リフウに手伝って貰おう。


だった。

リフウは精霊だし、任せておける。

よし、そうしよう!


「ルミアは一人でできないだろうからリフウを呼ぶ。

リフウに手伝ってもらえ」


「う、ん」

彼女は不思議そうにうなずいた。

体を洗う意味でも考えてるのかもしれない。


「よし、呼ぶぞ。

風と地の精霊よ、我の前に姿を現せ」


そうしてリフウをよんだ。


「朝早くから、なぁに?あるじぃ~」


シュゥーとリングから霧のように出てきて問いかける。


「お前の(しもべ)を呼んで、

ルミアの着替えや風呂を手伝ってやってくれ」


「え?ルミアちゃんの??」

「そうだ。

風呂の間に洗濯と乾かすのはやるから」


不思議そうに問い返された言葉に、

怪訝な声で答えてやった。


「わ、かった。

とりあえず、風呂場につれてって」

「あぁ。こっちだ。

やり方は王宮と変わらん」


そういいながら彼女の手を引いて脱衣所に入り、

リフウを中にいれて風呂のドアを開ける。


何度も王宮でこきつかわれてたリフウならこのぐらい大丈夫のはずだ。


中は小さいバスタブと少し床の広いシャワーをつかう場所とで隔たれてる。


ヒュゥウッ!


その時、小さい渦が現れた。

彼の僕だ。


「風の妖精ちゃん、この子の着替えと体洗うの手伝って」

「了解でーす」


リフウの頼みに僕は頷いた。


「ルミア、俺は脱衣所にいるから

その間に風呂で手伝ってもらえ」


そう言い聞かせるようにいって手を離す。


「!ッ」

彼女は目を見開いた。

俺がその場にいないことを理解したからだろう

なぜだか彼女は離れるのを嫌がる。


「お前がおとなしくしてれば、

早く終わるから。な?」


「!ぅ、ん。」

コクリと泣きそうな声で頷いた。


「じゃあ妖精さん先に風呂場につれてって」


リフウの声に妖精が頷き、

彼女を風を使って風呂場に入り、パタンと閉める。


「おい、リフウ。お前もーー」

お前も行け。


と、言おうとしたとき、


「主はいいの?」

「は?」

「主だったら二人でお風呂に入れるのにー」


「!」

爆弾投下。


俺が一番気にしてたことをさらりと

リフウはニヤニヤして言った。


「別にいいんだよっ!余計なこと考えずにすむし、あいつだって俺に見られたくないだろ」


動揺が隠しきれず言い訳がましい答え方になってしまった。


「えぇ~!僕にルミアちゃんの裸体みられるのに?」


「!」

隠しもせず嫌らしい目付きで聞いてくる。

これ以上、俺を乱すな!

これが妥当な案なんだから。


「!お前はッ!一度見てるだろ。

それにお前はあいつに邪な考えはしない」


一度見てるのだ。最初の服を着せるときに。


「ちぇっ、独占欲がないんだから」


そうリフウが口を尖らせると同時に


ガラッ ーーポイッ、ポーイ”


とドアを開けられ彼女の服が投げ渡される。


「さぁ、お前も行け。」

と俺はこれを機会に促し、追い出すと同時に服を脱いで

投げ出されたルミアの衣類と

自分が脱いだ服を、魔法で洗濯する。


水の浄化の魔法だ。

野生にすむ精霊が周囲にいない場合に使用する。


そして、火のドライ魔法を使い、乾かす。


彼女の服はたたんで俺のと別にする。


ガラッ

「でたよー!」

リフウの声と共に、風呂から出て来る気配がした。


「あぁ、そこにルミアの服がーーー、!?」

ーースタタッ、ぎゅぅう!!


俺がいいながら振り向いたと同時に

ルミアに抱きつかれた。


密着し、彼女の柔らかい身体を感じて

一瞬身動きがとれなくなる。


「ルミアちゃん、不安だったんだよ?」


と、にやけながら、リフウが言った。

それを聞いて、ハッと我にかえって、

引きはなそうと試みる。


「!ルミア、もう少し待ってくれッ

俺はシャワーを浴びたい。」


俺も裸で彼女も裸。素肌で彼女を感じた。

こんな状態で抱き合ってどうする!?

俺が、我慢できなくなる。


「ッー……!!」

ルミアは、今にも泣きそうな表情で息を飲んだ。

その様子に罪悪感を感じる。

だか、

「頼むから…、先に服着て待っててくれ。な?」

「……ーーッ」


体が冷えて風邪を引かれたくはない。


「リフウ、お前も面白がるな。

これ以上体を冷やすのは避けたい」


「ちぇー、分かったよ。主、早く出てきてよ?」


と、リフウがルミアを囲み、俺を急かす。


「あぁ。すぐ出るから」


そうして俺は自分の服を持って風呂に入った。


彼女の世話をやく王子様。

(お風呂編)

でした。


二人でお風呂本当に入らなくてよかったの?

「!?いいんだよっこれで!」

またまたぁ!本当は見たかったんじゃないの?

「見たとして俺にどうしろっていうんだ!」

んー、襲う?


「そんなことできるかぁーー!!」


赤面王子 でした。ちゃんちゃん。


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