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第四十二話――平穏


~三行で良く分かる前章のあらすじ~


ハル、攫われる。

タカアキ、エテとベラノを愛でつつ、追う。

ラスボスを、厨二能力で一方的にボコる。


……というわけで、ノリだけで書かれている物語なので深く考えずお楽しみください。



「ふぁーあ」


さて、そんなこんなでハル誘拐の一件が落ち着いて二ヶ月と言ったところか。


もうそろそろこっちに召喚されてから何日経ったか分からなくなってきた。


大体は分かるんだけどね? 濃すぎる数日があったから厳密な時間間隔が無くなってきた。


さて、そんな異世界トリップ。我れらがハーレムとして、五人もの美少女を囲っていた!


「タカアキ、邪魔」


「げふ」


すんません嘘です。


というか、正直、某生徒会物語の主人公の様な女性の怖い嫉妬の渦の真ん中に居る感覚がするのですよ。


「にーちゃん、抱っこー」


「うおっ。いきなり抱き付いてくるなよ。驚くじゃないか。急にこんな事しちゃ――」


「なでなでしてくれない?」


「是非やらせていただきます」


ギラッ。


「危なっ!?」


とりあえず右の廊下から『強化』された巨大な机が飛んできて、左の廊下からは、付近の時間が『止め』られた剣が飛んできた。


いや、言うまでも無く『有り得るはずの無い光ブルーアンバーズ・ライト』で弾きましたが。


おっそろしいことこの上ないです。はい。


「まぁ、抱っこはこの辺でやめとこうか……」


有り得るはずの無い光ブルーアンバーズ・ライト』(以下<曲げる>)は良くも悪くも防御能力の極みみたいな力なんだよね。


次元干渉して六次元あたりに引きこもったりとか、次元断層で出来た部屋に引きこもったりとか、時間止めて逃げたりとか。


そりゃ攻撃用にもできるんだが、その時は、「相手の周りの空間を捻じ曲げる」とかしないと相手を倒せない。


よってめんどい。


それに個人的には人を殺したくは無い。でもこの<曲げる>はどうしても人殺しの力になる。


「まぁ、それもこれも俺の使い方次第だけどな」


「にーちゃん?」


それに、防御専門なんてハーレムの主としては一番いる能力だし。問題無いな。


「さて、それはいいとして。これはご機嫌取りに行くしかないな……」


未だ治まらぬ右と左のプレッシャー。ホント、これだけは勘弁してほしい……。




さて、そんなこんなで左側の廊下のプレッシャーの主の元へ。


「おーい。居るか? アキ?」


アキ。正式名称アキリア・何たら・エレンペイア。


いや横文字だから苗字が先で、エレンペイア・アキリアか?


後、何たらの間にはいくつかミドルネームがあったが、長すぎて忘れた。


ちなみに、『時詠みの巫女』の本名である。


で、長いのでアキと呼んでる。丁度ハルの反対だし。


ちなみに、あの「ふふふ」口調は『時詠みの巫女』時限定で、何時もは普通(……?)の少女だ。


後、屋敷に持ち帰ったら何故かデレた。理由は自分より強いから。何処の格闘娘だよ。


ちなみに性格は基本ヤンデレ。しかも重度。そして右手に持っているのは包丁では無く<止める>という鬼畜設定。


まぁ美少女なので何ら問題は無いですが。


外見は何時もの通り幼いし。ハルよりは大人びてて、ベラノよりは幼いといった所か。


というかこの世界の統治者はロリっ娘になる法則でもあるのかね。ハルもアキも。見た目が満足に大人なのってイヴェールぐらいだし。


「……鷹秋、居たんだ」


しかし! 機嫌が悪い時のヤンデレほど怖い物は無い! 瞳孔に光が無い当たりが特に!!


「ま、まぁそんな機嫌悪くしないでさ! 紅茶でも飲もうぜ……?」


「……分かった」


危ない。危うく時間停止剣を喰らう所でしたよ。いや、<曲げる>出来るから効かないんだけどさ。




「で、どうなんだ?」


「どうって?」


「屋敷の中で不自由とか無いか? 退屈してるとか。外に出たいとか」


「…………鷹秋が浮気しないで欲しい、とか」


「ぐはっ!」


リアルに紅茶を吹いた。いや、吹かされた。


「ま、まぁそう言わずにだな……」


「……今も頭の中はハルの事で一杯の癖に」


うぐっ。


いや、ソンナコトハナイデスヨ?


「ほら、図星……ま、分かりきってたことだけどね」


「けど、俺の頭はアキの事でも一杯だぞ?」


「…………(これだから鷹秋ってズルいのよね)」


「ん? 何か言ったか」


ちなみに、俺が「何か言ったか」と聞いた時は聞こえてるときです。


それも、<曲げる>で『強化』済みの特殊聴覚で、10倍引き伸ばし再生に耐え得るほどにクリアに。


「何も。鷹秋は天然タラシだって言っただけ」


「そんなに褒めるなよ。照れるじゃないか」


「けど、あんまり考えなしに口説いてると、……<止める>わよ? ふふふ」


「……はい。肝に刻みます」


今、一瞬、部屋が凍ったよ。殺気で。呼吸すらできんかったよ。


後、あの「ふふふ」口調が一瞬戻った。恐ろしすぎる。


「後は、そうだなぁ……移動手段が欲しい」


「ああ、それは俺もだな」


色々あって帰ってきた我が城だが、未だ馬その他移動手段は無い。


<曲げる>でテレポートしてもいいのだが、それだと味気ない事もあるしな。


「分かった。何とかしよう」


「よろしく~」


とりあえず、アキの機嫌は治ったか。


後は……ハル、か。


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