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第三十九話――戦闘開始

「さて、こんなもんでいいか」


「相変わらず化け物ですね……」


門番さん十人にはお休みになっていただきました。


戦闘内容は言うに及ばず。時止系武器を持ってない兵なんて怖くないさ。


「後は上手い感じに喰いついて――」

「そっちに逃げたぞー!」

「早っ!?」


もっとまともな司令官はいないのか。まぁ、さっき俺がまともな兵のほとんどを潰したんだけどさ。


「んじゃ、捕まんなよー」


「おぅー。にーちゃんも頑張れよー」


まぁ、透視能力者が居れば問題無いだろ。待ちの入り口も門番いないからこっから出れれば逃げられるんだし。


それに、ちょこっと例の情報屋の所行って助ける様に言っておいたから非常時にはお助けが来るし。これで逃げられないってのは無いだろ。


「……ホント、後は俺が頑張るしかないんだよな」


ああ、思い出すだけでも胸が痛い。


若き日の過ちなんだよ! 許してくれよ!


ブルーアンバーなんてなんで出てきたんだよ!


ついさっきまで心の奥底に仕舞ってたのに! 心の古傷いじめて楽しいか!


あ、例のスキル、ちなみにさっき試して使ってみた所、使えました。


例の情報屋のところに行く際に使ったのですが。ものすごっく便利能力でした。


使えて嬉しいのと悲しいのと痛いのとで小一時間悶々としましたが。


「せめてエターナルフォースブリザードみたいなのだったらまだマシだった気もする……」


突き抜けて一周してきたみたいな?


あ、でもそれだと相手が死んじゃうか。


「……っと。おふざけはここまでか」


禍々しい、としか言いようがない。というかぶっちゃけ怖い感じの紫色の気配がします。


いや、洒落にならないんですよ? マジで。


流石に見ただけで泡はいて気絶する気配の持ち主とか、気配だけで相手を怯えさせたりするようなものじゃないんだけどさ。


なまじっか第六感が強いから、目の前のアレがいかにヤバいか本能で分かるんだよね。


なんていうか、ライオンに睨まれたネズミ的な。


ヒトである以上、ソレには跪かなければならないと感じさせる何か。


「俺なんて屍だしな。何が居ても不思議じゃない」


憑依とかなら適当に追っ払えばいいんだけどさ。なんか変に同化してるっぽいし。


「さて、と」


長い長い廊下が終わって、後は扉一枚。



お、手を触れる前に扉が開いた。


「へっ、かかってこいってか」


オートで開く扉なんて懐かしいな。コレは足元のセンサーは絶対使ってないだろうけどさ。


「さて、それじゃ、お望み通り正面から行かせてもらいますか」





「ふふふ、遅いわよ。ゾンビ君」


「ちょいとばかし騎士団撒くのに時間かかってな」


「ふふふ、良い子達でしょう?」


「ああ、忠義に溢れてて単純馬鹿だ。おかげでつけ入る隙が出来て良かったよ」


「ふふふ。じゃあ、部下の仇は私が取らないとね」


さて、と。


楽しい美少女との会話は、出来れば全身で集中したいところだが、時止めされた瞬間に反応しなけりゃ話にならないからな、神経を尖らせていかなければ。


「ふふ、そんなに怖い顔しないで?」


「言ってろ。さっさと始めようじゃねぇか」


「ふふふ。良いでしょう」


「ハルは……そこか」


『時詠みの巫女』の後ろの方に、台座みたいな物があって、その上にハルが乗ってる。


まるで生贄の様に。いや、本当に生贄かもな。


「女の子と話してる間に他の娘の事を考えるなんて無粋よ?」


「生憎と俺はハーレム論者でね、全部手に入れられなきゃ気が済まねぇんだっ!」


さて、化け物同士、暴れますかっ!


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