表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
突然ですが、貴方は異世界に召喚されたいですか?  作者: 十三月
第一章――屍を拾う者と拾われる者
4/59

第三話――これはゾンビですよね?

突然ですが痛いです。


とてつもなく痛いです。


こう、体の節々が焼ける様に痛いです。はい。



「痛ぇ」


ほら、あんまりにも痛いから口に出して言っちゃたじゃないですか。




……あれ? 俺今しゃべった?


「!」


もう一度、リプレイ、リトライ、リサイクル。


「っ痛ってぇぇぇぇえええええ」


はい、もう一回呟くつもりが、心の底からの叫びになりました。


だって痛いんだもん。痛いのは嫌いなのです。


どっちかって言うと、気絶しなかった事を褒めてほしいのです。



ただ、1つ良いことがありました。


今の反動で、眼が開きましたよ。


ついでに物も見えるみたいです。五感万歳。



そして、良いことあった時は悪いことも一緒に起こるんですよね。コレ、神様の法則。


「生き……返った……」


眼を真ん丸にして驚いてらっしゃる少女が約1名。


信じられない驚き、って感じの顔ですね。



まぁ、仕方ないよね。


死人が生き返ったんだもんね。俺だって驚くさ。


けどですよ、俺ってばガラスのハートですから。


なんとなく、その顔だと傷つくんですが。


そんなわけで、無意識のうちに俺は返事を返してしまいました。


「生き返って悪いか?」



なんか、言ってから気が付いたんですけど、コレなんか下っ端臭がしますよね。


死亡フラグ量産型の。



「え、あ、うん、全然……悪く……ない」


おう、今度は泣き出し始めましたよ。


そんなに嫌か、俺が生き返ったのが。



……嫌ですね。すいませんでした。


真っ青で血みどろな奴が生き返っても嫌ですよねー。HAHAHA。



「で、君は誰なんだ」


なんとなく空気が死亡フラグに流れそうだったので話題振り。


ちなみにイギリス紳士は天気の話から始めるそうですが、生憎天井があるので天気の話はできません。


というわけで自己紹介いってみよー。



…………。


進みませんでした。


少女さんこっち見たまま今度は固まってるよ。涙のあと付けたまま。


何が、何が問題なんだー!




あ、そっか。こういう時って先に名乗るもんだよね。


というわけで、きっちし相手の目を見てご挨拶。


「俺は、タカアキ。黒井鷹秋」


ちなみに少女さん(仮)はよく見るとかなりに美少女な13歳ぐらいの女の子でございます。


髪は金髪。しかも染める感じじゃなく地毛。長さは腰ぐらいまであるのか? 


顔立ちは整ってて、どっちかっていうとドール系のお顔でしょうか。


背は……ちょっとわからないけど、座ってるのを見る限りでは……日本人の13歳平均身長にちょっと劣る感じかな。


ちなみに、右のおてての爪がちょっと赤黒く染まってるのは見なかったことにします。


ええ、ただの美少女です。何のことは無い美少女ですとも。


「ボクは、ハル」


おお、ようやく美少女さんが口をきいてくれましたよ。


しかしハルか。なんかピンクの悪魔を作ってそうな名前だな。



「さてと」


そんな妄想をしていたら体の痛みが引いてきたので立ち上がってみる。



お、立てた。


バランス感覚が少しずれた気もするけど。


ついでに、ちょっと体操してみる。


右手良し、左手良し、右足良し、左足……多分良し。


概ね良好ー。


とりあえず体は動くようになったから、次にやる事は……


ちょっと腰をかがめて、未だに座ったままのハルに話しかける。


「色々説明してくれるかな?」


ハル(美少女、そして俺の体を改造した人と同じ声)とお喋りだな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ