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第二十四話――ドラゴン霊峰

「ひぃっ! なんだこいつっ」


エテとベラノの事は気になるものの、あまり俺に出来ることは無い。


「死なない……化け物かっ!?」


精々、この辺に残ってる雑魚を黙らせておく程度。


「くそっ! 死ねぇっ!」


こいつらが峠の反対にまで捜索の手を出していれば、この行為も無駄。


「がぁぁっ。足がっ、足がぁっ!」


だけど、今のこの怒気を晴らすにはこの程度しなければ、俺の気が済まない。


「何で、何でだぁっ!」


大丈夫、ハルの事だ。


「ひぃっ! 女神様お助けをっ!」


きっと、笑って許してくれるさ。


「誰かぁっ! 誰かぁっ!」


もっとも、その好意にいつまでも甘えるわけにはいかない。


「助けて……くれ……」


全部終わったらちゃんと、埋め合わせしないとな。


「…………」



あ、ちなみにこいつ等殺してはいないですよ?


全治半年の重傷を負ってもらっただけで。別に命に別状はないです。


ま、これだけ念を押しておけば大丈夫だろう。


「急がなきゃ、な」


時間を無駄に消耗した気は無いが、それでも時は流れるもんだ。


一応殲滅戦は前に進むように行ったので少し前進。


ただ、ビレイ村は山々の間にある唯一の旅人が寄れる村だったらしい。


一応、こいつらから食料は回収できたが、剣を使い潰したのが痛い。


いざとなれば素手で殴り込む気ではあるが、それでも剣と拳では出来る戦略に違いが出る。


後は必殺技とか欲しいよな、本気モード限定でいいから相手の防御壁ぶち抜いて当たるタイプのが。


「まぁ、次の山は平和だといいが……」


出来れば修行用の爺さんとかいればいいんだけどな、そりゃないか。




数分後、絶賛後悔中。


えー。この山はドラグ山脈という山脈の端に位置する山で、それなりに良質な鉱山だそうです。


話によれば、追剥は(・・・)いないらしい。


なんだかんだ言って時間は無いのだ。騎士団が聖都につく前に追いつきたい。


となると、正規ルートでは無くこの山を真っ直ぐに抜けるのがベスト。


標高自体は高くない。なんでも散歩程度でも登れる高さらしい。


ああ、道に問題は無い。


「けどなぁ…………」


目の前に広がる山の上空に居る影がいくつか。


遠近法って便利だなー。この距離だと精々小鳥サイズにしか見えないぜー。


「はは、ドラゴンかよ……」


遠くに見える爬虫類な翼を持ったトカゲもどき。


いやぁ、ハンターって凄いね。こんなのと生身で戦うんだぜ?


「まぁここで足踏みはできないし……行くか」


とりあえず慎重に。足音消して、サーモグラフィー(感覚)で相手の場所探りつつ行きましょー。


「うー。見つかりませんように」


索敵索敵。常時警戒態勢。右良し左良し後良し。


大丈夫だ。半径1kmには居ない。大丈夫だ、問題無い。



……あれ? フラグ立たなかった今?


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