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監禁された部屋を出るととても綺麗な豪邸だった。部屋が多くて迷子になる感じだった。

「あの人形正体は分かったけど、あの男は何者なの?あの男と人形はいったい何の関係があるの?」

「朝食が準備できてます。」

「宗治君、何であなたこんな所にいるの?」

目の前には正装を着ていた宗治が立っていた。彼が私を案内して行く。

「宗治?恐れ入りますが、私はそのような名前では御座いません。中元明子様。私は金井聡太です。」

「引っ越し業者の金井宗治でしょ?」

「いえ、あなたの専属の召使いの金井聡太です。」

何かがおかしかった。

「何かありましたらいつでもおっしゃてください。」

「聡太、こっちに来て。少し抱きしめて貰えないかしら?」

「了解致しました。」

私は彼の腕の中で抱きしめられるが温度も感じなくて死んでいるようだった。表情も笑っていなくてロボットのようだった。何だか背中の凍るような感覚がした。

「もう良いわ。」

「満足いただけましたでしょうか?」

「答えるつもりはないわ。そうだ。あなたこの人物知ってるかしら?」

私は相田克也の写真を見せた。

「相田克也、38歳、血液型はA型、職業は公務員、身長は182cm、過去に人をいじめた人数は15人、そのうち2人を自殺にまで追い込む。母親からはかなり特別な子として育てられ悪いことをしても叱られた経験はなしで父親は区議会議員…他にも情報はこちらにまとめてあります。」

「私をその男がいる病院まで案内して。」

「かしこまりました。朝食後専属の運転手とともに案内致します。」

朝食を食べ終わり建物を出ると油絵具で描いたような絵できているお城に粘土細工などがたくさんくっついていた。

「運転手の真理子・リーです。」

大人になった真理子のような姿の女性に案内される。何が何でも私に復讐させるような感じがした。そう考えてるうちに私は相田克也が入院している病院に着いた。

「もうすぐ相田克也がこっちに来ます。ミヤ子様からは直接制裁を課すことはできません。あなたがこの男を裁いてください。」

元旦那は黒い影に引っ張られる。喋れずに大量の汗を流していた。

「ありがとう。本庄理恵。」

黒い影の女性は理恵だった。

「この男を城に戻してちょうだい。それが終わったら宮内舞の所に行くわよ。」

私は宮内舞のマンションの暗証番号を押して彼女の部屋に向かって行く。金井聡太から何も情報を得てないのに何故か知っていた。

「宅配便です。」

「はい。」

ドアチェーンを鈍器で壊してクロロホルムを含んだ当て布を舞の口に当てた。すると彼女は倒れた。

「真理子・リー、運びなさい。」

「承知しました。」

真理子は透明になっていった。車に乗ると誰も操縦してないのに1人で動いていった。

「聡太、ターゲットを全員この館に集めなさい。私だけじゃ手におえる人数じゃないわ。」

私と親友の彩葉を傷つけた人間が地下に連れて行かれた。そして全員を縛り付けて監禁している。

「ようやく、目が覚めたようね。」

「看護師じゃない…明子、何でここにいるんだ?10年以上前に俺達離婚して一生関わらないって話だっただろ。」

「何行ってるの?ちょっと前まで一緒に過ごしていたでしょ。ずっとあなたの娘の相田美咲ちゃんを見守りながら生活してたのよ。」

「お前何言ってるのか分かってるのか?」

「確かにあなたからしたら悪人や犯罪者かもね。法律がある限り私は住居侵入罪やらで裁かれるわ。だけど私を罪人として扱っていいのは神林彩葉だけよ。」

「誰だそいつは!今すぐ解放しろ!」

「黙れよクズ。」

私は彼を20回ビンタした。

「皆笑って。」

聡太も理恵も真理子も私の召使い達は一緒になって笑っていた。

「ちょっと、宮内さん、あなたも笑わないと駄目じゃない。言う通りにしないとこのチェンソーで傷でも入れちゃおうかしら。馬鹿なあなたでも何が起きるか分かるよね?」

「克也!いや!」

彼女はとっさに笑った。

「もっと楽しそうに笑ってよ。私ね、演技臭いのがとっても嫌いなのよ。」

イジメの取り巻き達も一緒になって笑っていた。

「ビンタ20回じゃ足りないわね。さらに20回追加ね。」

さらに20回ビンタした。笑い声が止まることはなかった。

「宮内さんも上手に笑えるようになったわね。自分の恋しかったクズ男が無様にやられてるけど、やればできるじゃん。もしかしてその顔悔しがってるのかしら。」

「離せよ!」

「うるさい。この美しい屋敷を唾として汚すつもり?あんたみたいなクズ人間をこんな所に招き入れてることに感謝しないとね。私と彩葉は汚い倉庫であんた達に屈辱を受けたんだから。」

「熱い!」

私はタバコの吸い殻をあの女の皮膚に当てた。

「これで分かったでしょ。無駄なことはしないほうが良いって。」

「さあ、あんたの罪をここで言うわ。理恵、ライブ配信して。」

「承知しました。」

「相田克也、15人の人をいじめて、そのうち2人を自殺に追い込んだ。中元明子と神林彩葉は彼に物を隠されたり、教科書に落書き、ランドセルをゴミ箱に捨てられたり、机や椅子に水をかけられたり、見えない所での暴力もあんたから受けたわ。」

取り巻き連中も同じように冷や汗をかいていた。

「親友の神林彩葉はあんたによって自殺に追い込まれた!」

私は彼に怒鳴った。そして彼の首を絞めた。

「苦しい…やめろ…」

そして離す。

「病院で健やかに死ぬのに値しない人間。」

「俺には嫁も娘もいるんだ!悪かった!」

「だから何?とっとと地獄に落ちろよ。あんたはどうあがいても天国に行くことなんてできないクズよ。でも不平等だよね。自分の家族やいじめでつながった友達が死んだら悲しむのに、いじめの被害者には何も悲しまないなんて。それならこっちもあんたみたいな人間が死のうがどうでも良い。あとあなたことを引っ張った黒い影は本庄理恵よ。あなたが高校生の時に焼身自殺に追い込んだ少女よ。」

私はレバーを引いた。

「良いこと教えてあげる。今この配信あなたのお嫁さんと娘さんの美咲ちゃんも見てるの。私が流産した後全く寄り添ってくれなかったけどそれは問い詰めないわ。彩葉のことを傷つけたあんたには裁きが必要なのよ。」

レバーで上げられてロープで首吊り状態になり苦しんでもがいて喋れなくなった。

「克也!!」

「残念だったね。相田克也が死んじゃって。あなたが少しでもイジメを止めてたらこんなことにならなかったかもね。分かった?人の未来を散々奪った人間はろくな死に方をしないってね。」

「ふざけるな!この人殺し!」

「自分のこと言ってるのかしら?」

「は?何のこと?それにこんな配信したらどこか追跡出来るでしょ!」

「唾飛ばすなと言ったのに聞き分けが悪いわね。あんたは神林彩葉を殺した一人なの。」

「あいつは自ら死んだのよ!私は殺してなんかいない。」

「もうやめなよ!」

「道子…」

「私あんたなんかと行動してたからこんな目にあってるじゃない。」

「私もよ。イジメを主導してたのあんたと克也でしょ。」

「どうやら取り巻きの子達からも見捨てたれたようね。鈴木道子、新井阿美、自分の保身に走ったようね。」

鈴木道子も新井阿美も私も同じだ。恐怖を前にすると保身に走って悪者になる。

「宮内さん、可哀想ね。宮内舞、身長159cm、体重は53kg、大学のミスコンテストで人気候補を蹴落としてグランプリに、その後アナウンサーとして成功。あんたは自分より容姿が劣ってると思った女性に対して暴言を吐いたり、過度な嫌がらせをしたり、中元明子には性的画像を撮って脅したり、最後は神林彩葉を自殺に追い込んだ最低な人間の一人。」

「だから何?いじめられる方にも原因があるのよ。流石にブスだから整形したのね。まさかあのブス中元だと思わなかったわ。」

「あなた本当に38歳?いつまでも人の外見について強調して。いじめっ子学生ノリが抜けてない可哀想な人間ね。この画像見てよ。」

「何これ…私の旦那とキスしてたの?最低!」

「キス以上もしたのよ。あなたが死ぬ前に最高なプレゼントを用意したのよ。見下した人間から屈辱を受けるその顔を見たかったのよ。」

もちろんそれは嘘。AI動画生成ツールを使ったディープフェイク動画だ。

「この淫乱女め!」

「いくらでも暴言はどうぞ。先に死ぬのはあなたの方なので、あなたも学生時代色んな男と隠れて浮気してたの知ってるよ。でもあなたの唯一の取り柄は顔だからしょうがないよね。だからこうしてあげる。」

私は彼女の顔に流産をかけた。そして私は手袋を外した。

「皆、笑いながら彼女にブスって言いなさい。」

彼女はもがき苦しみ顔は無残な姿になった。そして全員の笑い声が部屋中に響く。暴言とともに。

「鏡もプレゼントしたいところだけど、目が開けられないからしょうがないよね。」

「中元様、これを使ってください。」

私は銃を手に持つ。銃は権力のようなものだ。私も弱い人間だ。

「あなたが私にビンタ20回しろと言った日のこと覚えてるわ。だからその分この銃で撃つね。」

銃で20回撃ち殺した。

「これで終わった…約束通り指示に従ったよ。だから俺達も解放してくれないか?」

「私達も反省してる。いじめられるのが怖くていじめに加担したの。」

私は無言で彼らを眺める。

「本当にすみませんでしま。中元さん。」

「家族がいるんだ。」

何人もの取り巻きやいじめに加担したクラスメイトが助けを求めた。

「何で私があんた達のことをわざわざ調べて謝罪させるわけ?本当はあんた達が自分の意志で謝るべきでしょ。謝るチャンスなんていくらでもあった。それに神林彩葉に誠心誠意謝れた人はいるの?」

私は自然と涙が落ちる。

「ふざけるな!何が家族だよ!何が未来だよ!自殺なんてしたら未来もないし、恋人も家族だって作れないんだよ!最初からそういう事をするな。」

私は全員を解くように指示した。全員出ようとするが鍵が閉まってて出れなかった。

「助けて!」

私は王冠を被った。いつの間にかドレスを着ていた。

「皆、こっちを見て。もう1人イジメに関わった主犯格がいるの。中元明子、身長は163cm、体重は52kg、貧困家庭で生まれ、母親は病弱で彼女が16歳の時に他界、父親はギャンブル酒タバコ依存症で散財の毎日で娘や妻に暴力は日常的、中元氏自身も自分の保身の為に友人を裏切って相田克也と宮内舞とともに神林彩葉をいじめて自殺に追い込んだ加害者。」

私は彩葉の顔を思い浮かべた。

「その後は蒸発した父親の借金を抱えて逃亡。新しい人生を歩むためにアダルトビデオに出演してお金を貯めて、整形して人並みの生活を目指すも会社を辞めてハンドメイド作家として生計を立て成功。」

「君は悪くない。」

ミヤ子の所有者の男が言った。

「違う!私は許される人間じゃない!召使いと人形とその所有者を除いてここで許されるものはいない。」

私はガソリンを床ににばら撒いた。

「きゃーーー!」

そして火が引火する。同級生達は逃げ惑う。

「あやちゃん、ごめんね。」

涙を蒸発するくらいの火の勢いだった。

「明子ちゃん!」

目の前には死んだはずの彩葉がいた。天使の羽を生やしていた。きっとこれは幻覚だ。

「明子ちゃんは罪悪感や色んな気持ちを抱えて生きてたんだね。辛い気持ちに気がつけなくてごめんね。」

「あやちゃん、あやちゃん、あなたは何も悪くない!」

火がどんどん強くなる。彩葉どんどん身体透明になって行く。

「裏切ってごめん。許されないけど、一緒になっていじめてごめん。産んであげられなくてごめん。心なかでさえ死なせてしまってごめん。だけど最後にひと言言わせてあやちゃん、あなたを忘れない。あなたが好き。」

私はガソリンを被った。

「私はあなたを許すよ。だって明子ちゃんの良いところたくさん知ってるから。私のぶんまで生きてくれてありがとう。じゃあね。」

「あやちゃん!」

「明子ちゃん!」

火は最後まで綺麗に燃えていた。

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