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座敷わらし回



【オープニング】


「こんばんは。令和の夜にこっそりお届けする『妖怪お悩み相談ラジオ』のお時間です。


この番組は、現代社会に適応できずに悩める妖怪たちが、深夜ラジオを通じてひっそりと本音を語る、ちょっと不思議な相談番組です。


記念すべき第1回のゲストは……誰もが一度は会ってみたい幸運妖怪、座敷わらしさんです!こんばんは〜。」



【座敷わらし】


「こんばんは〜……座敷わらしですぅ……」



「なんか、めっちゃ覇気ないですね。幸運どこ行っちゃいました?」



「最近……ちょっとツイてないというか……。


住んでたお屋敷、民泊にされちゃって……。知らない外国の人が入れ替わり立ち替わり……。


みんなお土産とかお菓子くれないし……。」



「えー、そりゃ大問題ですね。


座敷わらしって、そこに居ついてるだけで家に幸運をもたらすっていうじゃないですか。


でも短期で人が入れ替わっちゃったら……もうただの置物扱いじゃないですか。」



「置物……。ひどい……。」



「何が一番困ってるんですか?」



「定住できないのが一番……。気付いたら知らない外国の人に『オーマイガー!』って写真撮られて……


しかも全然お菓子とか差し入れくれないし……。」



「確かに、座敷わらしってお菓子とかお土産もらわないと力出ないイメージありますよね。」



「はい……最近は近所の子ども部屋おじさんの方がまだ優しくしてくれます……。」



「なるほど……。じゃあ逆に発想を変えましょう!


民泊のウリに『幸運が宿る部屋』って書いちゃえば良いんです。


口コミで噂が広まれば、お菓子も貢物も増え放題ですよ。」



「でも……幽霊スポットって言われませんか……?」



「言われるかもしれないけど、むしろそれが話題になる!ホラー好きにもバズる!


しかも、ちゃんと座敷わらしグッズとか作って、差し入れした人限定でご利益付き!とか。」



「……お菓子もらえますか……?」



「もらえます!むしろ置き菓子山盛りにして“オファー待ち”ですよ。」



「……ちょっと、元気出てきました……。」



「よかったです!


というわけで、今夜のゲストは座敷わらしさんでした〜!


もしお便りを送る時は、差し入れのお菓子も忘れずにお願いします!幸運が舞い込むかも?」


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