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短編

「絵画」

作者: hakucv




 あなたは自分の未来を描いたことはありますか。私は生憎絵が拙いもので。しかし、過去を描くのは得意です。ただ写し取れば良いだけですから。



 これは、私が生まれた頃のものです。この頃はまだ、時間がかかってしまっていました。もう昔ですから色褪せてしまっていますし、まだ色も塗ってありません。



 この頃には、皆さんに私のことが伝わっていたと思います。泣いてしまう十二単の子どもや、それを宥める大人たち。まだまだ幼かったですが、それでも少しは上達したのではないでしょうか。



 見てください。遂に色が塗られていますよ。今ほどではありませんが、最初に比べて描くのも早くなりました。しかし、この頃から戦争描くことが増えてきました。



 今度のは凄いですよ。私の力作です。同じ視点で何枚、何十枚と描きました。これらを繋げると、まるでその時の動きをそのまま模写したように再現できるのです。もうこの頃には、性能の差こそあれ、できることは今の私と変わりません。



 しかしながら、未来を描くことだけはどうしてもダメなのです。いくら小さくなっても、いくら繊細に描けるようになっても、光として私の目には写りません。だから私に描くことはできないのです。、


 そんな私にも1つだけ未来を描く方法があります。


 それは、あなたの思い描く未来を私の1枚に収めることです。


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