なろう読者層は男に偏っている?
感想で色々と御指摘がありましたが、それぞれに肯定できる面が多々ありました。
そのうえで再考してみると確かにアルファのポイントシステムはなろうと差異がありますね。
なので断言はできないと結論付けることはできると思います。
大して長くはないエッセイなのでしばしお付き合いのほどを……
ここで故桂歌丸師匠の言葉遣いに改めさせていただきます。
アタシは5月24日に「フェミニズムの歴史的意義~~ただし、「日本の」とは言っていない」というエッセイを小説家になろうとアルファポリスに投稿したんですね。
それもほぼ同時刻に。
で、その結果を見てみると明らかに有意な差があったんですよね。
具体的にはどうだったかというと、アルファポリスでは24hポイントが484でしたが、なろうではpvが110を超えた程度で約四倍強の差がついていました。
要約するとなろう読者は「フェミニズム」には関心の無い人の割合がアルファの読者よりも多いということではないでしょうか。
つまりなろう読者層は男に偏っていると。
ついでに言うとこのエッセイの内容は、二年前の六月初めにあった日本政策研究センターの勉強会における雑談でアタシが話した内容そのままです。
この時の勉強会のテーマは「家族」で、欧米各国の憲法には家族を守る条項が存在するということが講師役のセンター主任研究員の方から話されていました。
で、その勉強会の終わりの雑談の時にアタシが欧米でフェミニズムが生まれてきた意義をざっと話した時に、勉強会に残っていた皆様方の反応が鈍かったんですよね。
そもそもが保守系のシンクタンクの勉強会ということや、アタシ以外に残っていたのが全員男というのもありましたが、講師役の主任研究員の方も最初のうちはアタシの話に対する反応は鈍かったです。
そりゃまぁ、男ですからね。フェミニズムなんてものにあまり関心が無いのはわかります。
選挙なんかの街頭演説を聞いてみなさいな。
女の候補者が自分が女であることを一度も強調しないで演説をまっとうして選挙活動をしたことってあります?
女だから、女であるからこその、女として、女、女、女……と、こういう風に女というフレーズが入っている文言を一度たりとも口にしない女性候補者を見たことがありません、
一方、男の候補者で選挙活動している候補が
男だから、男であるからこその、男として、オトコ、オトコ、オトコとオトコを連呼したのも見たことは無いんですね。不思議なことに。
女は「女」ということに関心があるけれども、男はそうではないようです。
それをアタシがどういったところで感じるかというと、
男が「女は~」と言うと「女をバカにしているのか」と話の内容も聞かずに女は噛みついたりしますが、
逆に女が「男は~」と言った時に男は苦笑いはすれども、それを口にした女に対しての条件反射による攻撃的な反応というのは知りません。
事程左様に女は女であるということに非常に関心があるということで。
そう云った現象を観察するにつけ、なろう読者は男の比率が圧倒的に高いんじゃないかと。
さらに6月5日、「世事放談:衆院解散でダブル選挙にする大義とは」をなろうとアルファポリスに同時投稿しましたら、これまた有意な差が出ていました。
なろうでは投稿から24時間以内のpvが64だったのに対してアルファポリスにでは最初の24hポイントが400だか3400とかいう、思わず「文字化けかよ?!」と突っ込みたくなる謎ポイントがついていました。
この結果から察するに、なろう読者は思想とか選挙とかにはあまり関心がないという展望が建てられます。
ではそれが悪いかと言うとそういうわけでもない。
民主主義社会においては国民が国際情勢や世界経済に対して無関心であるのは明らかに大きな罪であるのは間違いありませんが、現実を離れて異世界ファンタジーで遊びたいというなろう読者が悪いと言うつもりもありません。
なろう読者というマーケットの性質がただそうだというだけの話です。
無論のこと、なろう運営がそういう状況を好ましくないと判断して何らかの措置をとることもあるでしょうけども、
現状では「ファンタジー異世界で美少女に囲まれてイチャコラハーレム大好き」な流れがそういう物を望む顧客をさらに呼び込んでなろうが繁盛しているのも事実。
結語、
なろうとアルファポリスにエッセイ投稿して感じたのは小説サイトごとの読者層、マーケットの違いでした。
そこらへんは新聞と一緒。
新聞の拡張員は皆口を揃えて「新聞はどこも同じ」とセールストークをしますが、実態はそうじゃなかった。
それと同様に小説サイトも「どこも同じ」じゃないというだけのこと。
以上、
なろうのポイント評価は厳正中立なわけではないし客観評価とも言い難いという話でした。