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第4話(ロサンゼルス編1)

ちょっと遅れましたすみません

その夜エイミーの家に戻った僕はアイフォンを片手に現状の整理に入った。一応サンディエゴは楽しむだけ楽しんでその後にこの問題解決、という順番でことに当たった。一応家族に確認をとったところ今ウォーレンから言われている帰国理由は友達を作ろうとしてこなかったこと、成績不振と野球へホストファミリーやサークルクラブの都合を無視して行っている、というものだった。友達に関しては作ろうと努力してきたし、成績は11月末頃に注意があり、そこからスクールカウンセラーのもとへと通った所、不振の原因は序盤に英語が理解出来なかったことのマイナスが大きく、最近はそのカバーが出来てきたので成績自体は現状上向きである。それから野球についてはまったく当たらないだろう。現につい昨日まで僕はサークルクラブの都合で野球を休んでサンディエゴにいたのだ。事実を説明すれば分かってもらえると思っていたがそこが間違いだった。日本側のサークルクラブは僕の両親を通じて僕に対してウォーレンに当該事項について謝罪するよう連絡してきた。ということで謝罪をフェイスブックのメッセンジャーで送る。簡単にまとめると以下のようなものだ。

"すみませんでした。成績はスクールカウンセラーと話し合いながら現状上向きであり、野球に関しては今後サークルクラブやホストファミリーの都合を優先します。"

後者に関しては既にアメリカに来た時から実施しているのだがああ言われた以上謝るしかない。ウォーレンからはその夜のうちに返信があった。

"君がこんなものを書いてくれたのはありがたいが、残念だけれど君の場合行動が伴ってない。"

僕はそれを見るやただちにスクリーンショットを撮って両親へと送信した。

「謝罪を日本のサークルクラブからの指示でやったけれどこうなった。行動が伴ってないというがそれは野球のコーチ達に確認すれば真偽はすぐにわかるはず」

そもそもなんで日本のサークルクラブが僕に直接連絡を取ってこないのか謎だった。僕は真実を明らかにすればアメリカに残れると考えていた。だからまだ友人達にも伏せておくつもりだった。しかし、翌朝になってそのことを覆すような事態が発生した。

「嘘だろ?」

僕は母との電話口でそういった。朝入ってたラインを見て母に電話したのだ。

「いやいやいや、おかしいでしょ、どう考えても。なんで帰国理由が変わるわけ?」

僕は電話口で半ば怒鳴っていた。

「それはわからない。ただ日本のサークルクラブからも帰りの航空チケットを取れって指示が出た。あと同時に帰国命令の理由に無銭飲食が追加された。」

「ちょっと待って、無銭飲食?それって学校で二時間目の後の軽食代を払わなかったって言いたいんでしょ?」

まるで犯罪者と言いたいような口振りにさすがに反論した。

「そうだね。」

「あのさぁ、そもそもそう言うツケみたいな制度が学校にあること事態初めて知ったし、まず日本にはないし、知らないそのシステムを使って無銭飲食するなんて俺は犯罪の天才かなにかかよ。」

皮肉たっぷりに言った。

「それを私に言っても仕方ないでしょ。それで、それが有り得ないって証拠はあるの?とりあえず日本のサークルクラブで向こうのウォーレンと交渉している岡村裕子さんは航空チケットを取れって言ってきた。私達はまだ取らないで残せてもらえるようにお願いするから。」

確かにそれもそうだ。冷静になることが大事だ、と自分に言い聞かせた。

「あるよ、お金が無い時にツケておくシステムを知らなかった証拠に俺は金がない時に友達から金を借りて払っていた。借りたヤツの名前も言える。それじゃあサークルクラブの人達がちゃんと疑いを晴らしてくれるのを待つね。」

「わかった、ならその子に確認を取ってもらえるかな。うん、サークルクラブの人を信じよう。」

「今日中にしておく。それじゃあ、学校行くから。」

といって通話を終えた。

エイミーの家から学校まで5マイルあり、歩いていくには遠いので毎朝送ってもらっている。といっても今の状況を考えれば車の中が無言になるというのは至極当然のことだった。その日の授業も何事もなく進んでいき、昼休みになった。僕はまたテニスコートに行くとそこにいた日本人の友達に言った。

「ちょっと聞いてもらいたいことがあるんだけど。」

僕が深刻な顔をしていたのを見たナカマルが聞いた。

「どうした。」

「実は、僕に帰国命令が出てて…」

みんなの表情が固くなった。

「…そういうわけで僕はサークルクラブから帰国を命じられたんだ。」

真っ先に口を挟んだのはナオだった。

「は?それおかしくね?ショーゴ無銭飲食とか言うけどさ、ショーゴ金持ってない時俺に借りてでもその場で払おうとしてたぞ。」

レオも言った。

「ショーゴが練習優先ってさ、ついこの間の週末もサークルクラブの都合で練習来なかったしこれまでもホストファミリーやサークルの都合で休んでるのに。」

ナカマルがここでみんなを纏めた。

「ここで色々言っててもどうにもならない。ショーゴのために俺らができることをやろう。まず何すればいい?」

僕は嬉しくて涙が出そうだった。

「そうだね、まずナオに僕が無銭飲食をしてないことを証明して欲しいかな。それからレオとショージとでコーチ達に聞いて俺が練習よりサークルクラブやホストファミリーを優先したことを証明して欲しい。そうすれば疑いは晴れるはず。あと友達の証明は難しいな。野球の方で頼もうかそれは。日本人ばかりと一緒にいるって解釈されるとそれもサークルクラブに色々言われそうだし。」

「ならナオの動画でも撮るか。ロッテのケータイで撮ればいいだろ。」

すぐに無銭飲食はありえないという証言動画を撮影したので学校に飛んでるフリーワイファイを使って家族にその動画を送った。

「ショーゴ、俺らにできることならいつでもなんでもするから。」

皆が言ってくれたことが本当に嬉しかった。

午後の授業が終わってグラウンドへ行くとコーチセインが険しい顔をして僕を呼んだ。僕は怒られるのではないかと思いながらついて行った。ダグアウトの裏手まで行くとセインは話し始めた。

"事情はレオから聞いた。ショーゴ、何故それを隠してた。金曜日の夕方には知っていたんだろう。俺らはいつでもお前の味方だから頼ってくれ。メールや電話、フェイスブックでもいい。チーム皆の協力が必要ならチームアップにチャットを出してもいい。必要なことはなんでも言っていいぞ。"

チームアップとは野球部とその保護者だけが見ることが出来るチーム用のSNSアプリでそこに投稿されたことは基本的にチーム全体で共有される。

"お前は大事なうちのチームメイトだからな。"

セインのこの言葉に僕は目頭が熱くなった。

"ありがとうコーチ。相手の言ってることが嘘だってわかれば多分僕は残れるから、心配してくれてありがとう。"

皆に支えられてばかりだった。本当に僕はアメリカでいい人間関係を築いてきたと思う。

"でも、みんなに心配かけたくないからまだ伏せといてください。"

セインにそうお願いした。残る努力は続けていたし正直数ある帰国理由の中に事実はない。まだ残れると考えていたので日常を壊したくなかった。

"そうか、ショーゴがそう思うならそうする。"

セインもそれを快諾してくれた。

"ありがとうございます。では、練習に戻ります。"

そう言って一礼すると僕は出かけてた涙を拭ってグラウンドに笑顔で戻った。グラウンドではノーアウトランナー一塁という想定でケースバッティングをしていた。コーチがサインを出してその通りにランナーとバッターは動き、各守備は状況にあわせての対応をする練習だ。

"ウィル!"

僕は丁度投げ終えて降りてきてたピッチャーのウィルに話しかけた。小柄で背は僕よりも低いシニアの左投手だ。

"セット入ってから投げるまでの時間が毎回同じなら走られると思う。セット入ってから足を上げるまでのタイミングを数えて走る人もいるし、ウィルの場合は牽制の時は1.2のタイミングでやるけどホーム投げる時は1.2.3で足を上げるから。タイミングを変えてみたらどう?"

うまく伝わったかは不安だったがウィルは頷いてくれた。野球は脚でやるスポーツという日本の監督から教わった信条をそのままこっちの野球でもやってる。ランナーとしての視点でアドバイスすることはコーチ達にも良いと言われてた。特にこっちのピッチャーは日本のピッチャーよりランナーを意識しない。意識しすぎるのもどうかと思うが走られ放題でも困る。現にフレッシュマンの試合でショージやダイチはしょっちゅう盗塁をしている。

"ショーゴ、なんて言ったんだ?"

コーチブルームがそう行ってきた。

"セットに入ってからタイミングを変えるようにって言いました。"

さっきウィルに言った説明を繰り返す。

"なるほどな、逆に考えれば相手のタイミングが同じならこっちは盗塁が余裕で出来るのか。"

とブルームは納得したような感じで言ってくれた。

"ええ、でも盗塁は技術もそうですがもっと大事なものがあると思います。"

"なんだ?"

ブルームに言われた僕は日本で野球をしていて感じたことをそのままに言った。

"心、です"

"心?"

ブルームはそう聞き返してきた。

"牽制や失敗を怖がらない。これを怖がってしまうと上手くスタートが切れません。でもここで興奮して何も考えずに走ってもダメです。落ち着いてリードをとってピッチャーを見る。そしてタイミングを図って、一気にスタートします。怖がらず、興奮しない。この心が盗塁成功の秘訣だと僕は思っています。"

僕が日本で野球をしてきて感じたことだった。

"なるほど、心か。"

ブルームか理解したような顔で頷く。

"もちろん技術も大事ですよ。技術があった上での心です。"

"盗塁の技術か。伝えられる時に教えてやってくれ"

"すでにダイチやショージには教えたんですけど、難しいんですよね、英語で細かく伝えるのって。"

それじゃあアシスタントコーチとして何を教えてるのかということになってしまうが素直にそう言った。

"何言ってるんだ、お前は十分英語が上手い。お前の悪いところはすぐそうやって自分を過小評価することだ。"

そういった後コーチはにやりとして言った。

"大事なのは心、だろ?"

僕は笑って言った。

"はい!"

"そうだ、どんな厳しいことでも心は折れるなよショーゴ。"

そう激励された。これを聞いた僕は察した。コーチブルームは多分僕に起こっていることを知っている。

"はいコーチ"

そう返事を返した。

伸びないなぁ、まあ文書稚拙すぎるしな…

今後も読んでくださいね

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