第11話
さて、アメリカ最後の週末をまとめてどうぞ
12月10日、僕は家から外に出ることが出来なかった。食事もまともなのを食べた記憶が無かった。
12月11日、僕は一昨日浮かんだアイデアを早速実行に移した。コーチセインにメールで土曜日に家から出してもらえなかったこと、月曜もスパルタンベースボールの皆に会いたいが外出させてくれないだろうことを説明した。そして練習に行けるよう月曜の昼頃家まで迎えに来て貰えないかと頼んだ。もちろん彼は快諾した。コーチクラークが二時過ぎに僕の家に迎えに来ることになった。そして僕はもう一つの案も実行にうつした。日本に帰るのは火曜日となっていたが月曜日の夜だけでもエイミーから離れたかった。僕はアメリカでの最後の日を友人と過ごしたいと思っていたのだ。日本人何人かに連絡してようやくナカマルの家に泊めてもらえることになった。これで準備は完了した。
夜11時過ぎにエイミーが寝たのを確認して僕はスーツケースに全ての荷物を放り込んで家からすぐにでも脱出できる用意を整えた。そしてグーグルマップのGPSで現在地であるエイミーの家を特定、コーチクラークに送ってそのまま物音立てずにベッドに滑り込んだ。
明日いよいよ、僕の脱出作戦が始まる。成功して楽しい時間を友達と過ごすことを考えると胸がドキドキしてなかなか眠りに落ちることはできなかった。
いよいよ、次回アメリカ編のクライマックスですね。
主人公がどうなるのか乞うご期待