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第16話 紅蓮の追撃者

 セレス=フローライトは、フォートンの地下に網のように張り巡らされている地下水道をうの体で、一心不乱に逃げ回っていた。

 石造りの地下水道には茶色く汚濁した水が流れていて、水道の両端には通行用に造られた通路が設けられており、セレスは点々と壁に取り付られたランプの光源を頼りにしながら、傷だらけの体を引きずるようにして歩き回っていた。

 視線を下に向けて今の自分の姿を確認すると、黒のブレザーは所々に焦げ目が付いており、その下に着ているワイシャツも汗を吸ってピタリと肌に吸い付いていて気持ちが悪い。胸元に結ばれている真紅のリボンも、何度も転倒してしまったせいで泥や埃に塗れていて無残な姿になってしまっている。膝丈の黒のスカートも同様で、焦げ目も付いてしまっている以上、洗濯してもう一度身に付けるのは断念するしかないようだ。

 お気に入りだったショートブーツにも焦げ目や泥が目立ち、こちらも買い直さなければならないだろう。

 セレスはそんな自分の姿と、自慢のセミロングの金髪が、追撃者から逃れようと走り回っていた間にすっかり埃と汗で汚れてしまっていることに気が付いて辟易して嘆息すると、組み合わされた石の隙間からカビがちらついている、衛生的とは言い難い壁面に背中を付けて、そのまま脱力して床にへたり込み、壁にもたれた。

 セレスがゆっくりと深呼吸をして息を整えようとすると、地下水道に満ちているカビ臭い匂いと、辺りに流れる汚濁した水から漂う腐臭を肺に取り込んでしまって思わずせてしまい、ゴホゴホと咳き込む音が壁に反響して地下水道に響いた。

 セレスは思わず手を口に当てて蓋をして、ジッと体を硬直させて身じろぎをせずに辺りの様子を窺った。少なくともセレスの周りに人影はなく、こちらに誰かが近づいてくるような足音や気配も感じない。

 セレスはそれを確認すると、今度は息を大きく吸わないように意識をして口を塞いでいた手を下して、ホッと安堵の溜息をついた。


「良かった、何とか逃げ切れたみたい」


 セレスはブレザーのポケットに入れていた一枚のカードを取り出し、複雑な心境でそれを見つめる。トランプ程の大きさのそのカードの表面には茶色く錆びた鍵の絵が描かれており、裏面には何の絵も描かれていない。

 しかし、このカードはセレスにとっての希望であり、誰の手にも渡すわけにはいかない重要な品だった。


「あんな奴らに渡す訳にはいかない。これが私の手元にある以上、連中は計画を実行出来ずに歯噛みしている筈。このまま逃げ切ってしまえば、ルミアを取り戻す好機が巡ってくる可能性だってある。とりあえず、図書館の噴水広場に出られる、業者の人がここの点検のために使っているマンホールがある筈。そこから地上に戻ろう」


 セレスは脳内にこの地下水道の地図を投影させて、現在地から噴水広場への脱出経路を割り出すと、体に走る鈍い痛みに顔をしかめながらも立ち上がり、脱出口に向かおうと歩き出したが……。



「≪激火の炎壁ヒート・ウォール≫」



 突如セレスの眼前で紅蓮の炎が噴き上がり、燃え盛る炎が分厚い紅蓮の壁となってセレスの行く手を完全に封鎖してしまった。


「やっと見つけたぜ、書架塔の魔女」


 セレスが恐る恐る背後を振り返ると、横になった杖をくわえる骸骨の紋章が描かれた黒いローブを身に纏った、血のような赤黒い髪をした自分と同じぐらいの年頃の少年が通路の先に立っていた。

 最悪だ……っ!! 出口までもう少しなのに!

 背後で燃え盛っている炎を壁を突っ切れば、体中が火だるまになり大火傷を負って脱出するどころではなくなってしまう。

 目の前の少年と戦うとしても、自分は戦闘系の魔法は習得していないので、戦闘においては相手に決定打を打ち込むことが出来ず、いずれ敗れてしまうだろう。

 セレスが八方塞がりの現状に悔しそうに歯を噛みしめていると、眼前の少年が肩を竦めながら、まるで聞き分けのない子供に優しく言い聞かせるような口調で話し出した。


「全く、こんなに入り組んだ場所を自分の庭みたいに逃げ回られて、こうして見つけ出すのに時間がかかっちまったぜ。なあ、魔女さんよ。俺は別にあんた個人に危害を加えようって気はさらさらねえんだぜ。俺らが欲しいのは、あんたが持ってる筈の『魔骸まがいの書』に忌々しい封印を施してやがるカードなんだ。それをこの場で提供してくれれば良し。もしくは、俺の目の前で破り捨ててくれてもいい。そうしてさえくれれば、俺はあんたを見逃して、こんな臭せえ場所からさっさとおさらば出来るんだ。さあ、さっさとカードを出しな」


「……っ!! 渡すわけないでしょ、あんたらみたいな闇ギルドに! 少なくとも、ルミアを解放してくれないとカードを渡す気なんてないわっ!」


「だから、それは無理だと何度言わせる気だ。あの女にはやってもらう仕事があるんだ。あんたのお友達は運がなかったと思って諦めな」


 少年は若干の憐憫を帯びた視線をこちらに向けてきたが、軽く顔を左右に数回振って気を取り直したような表情になると、ゆっくりと右手を挙げてその掌の上に紅蓮の炎を灯らせた。生み出された炎によって、恐ろしい追撃者の影が壁に写し出され、セレスの中の恐怖心がさらに肥大化される。


「悪いな、書架塔の魔女。俺も柄にもねえが、必死なんだ。あんたの持っているカードさえ消し炭にしちまえば、俺たち<死霊の戯杖ロータス・ワンド>の悲願が成就するんだ。こんな寂しい場所で丸焦げになって、汚ねえ下水の中で沈みたくないなら大人しくカードを出しな」


「それは絶対に嫌っ! 死んでも渡さないわ!」


 セレスは思わずブレザーのポケットを押さえ、紅蓮の壁が燃え盛る背後に後ずさりをしてしまう。


「ほう、そこにあるのか」


 少年はセレスの押さえているブレザーのポケットに歓喜に満ちた視線を向け、セレスは自分の行った致命的なミスに舌打ちをする。

 少年はニヤニヤとした笑みを浮かべながら、ゆっくりとセレスとの距離を詰めてきて、セレスはさらに後退を余儀なくされる。しかし、背後に感じる熱が強くなると、セレスは炎の壁を軽く一瞥して歯噛みした。

 私一人では目の前の少年には勝てない。だけど、この分厚い炎の壁を突っ切ることさえ出来れば……まだ終わりじゃない!!

 この炎の壁を突破する手段は一応あるが、セレスとしてはそれは避けたい一手であった。しかし、この状況では選り好みをしている余裕はない。覚悟を決めるしかなさそうだ。

 セレスは思い切って少年に背を向け、思いっ切り頬を自分の手で引っぱたいた。バチンっという音が響き、頬には赤々とした手形がクッキリと残っていて、セレスは自分でやったこととはいえ、予想以上の痛みに顔を顰め、「痛ぁああああああああ!!」と叫び声を上げた。


「何だ、どうしたんだお前!? めっちゃ顔が真っ赤になってるぞ!? 俺が追い詰め過ぎちまったせいで、テンパったのか!? ちょっと待ってろよ。絆創膏が確か俺のポケットに入っていた筈だから、なるべく頬には触んじゃねえぞ! 大人しくしてろ!」


 目の前で奇行に走った魔女の為に、闇ギルドのメンバーである少年が、自身が追い詰めていた相手を手当てするための絆創膏を、自分のズボンのポケットの中に手を突っ込んで探し始めるという予想外の展開に、セレスは思わず毒気を抜かれてしまいそうになったが、セレスは燃え盛る炎の壁を見据えると、覚悟を決めて思いっ切り壁に向けて走り出した。


「あったぞ! しかも花柄の可愛い奴が! さあ、これを貼ってやるからもういい加減に大人しくって……おいおい、マジかよ!? 今すぐに止まりやがれ! 大火傷するぞ!」


 背後で制止する少年の声が聞こえたが、セレスはカードの入ったブレザーのポケットに両手を重ねて気休めの保護をすると、ギュッと目を閉じて紅蓮の壁に突っ込んだ。

 熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱いっ!! 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いっ!!

 セレスの着用していた<魔女の書架塔>に所属する司書官の制服は一気に焼け焦げ、露出していた皮膚は一気に焼け爛れてしまい、発狂しそうな凄まじい痛みが全身を駆け抜けた。

 セレスは炎の壁を走り抜けて突破すると、右手の薬指に嵌めていた乳白色の宝石が輝く指輪を見つめ叫んだ。


「『聖女の寵愛ホワイト・ホルダー』!!」


 セレスがそう叫んだ瞬間、セレスの体が白い光で包まれて、光が消え去った後には全身に負っていた筈の大火傷の痕と頬の赤い手形は一切残っていなかった。しかし、炎で制服が焼けてしまったせいで、セレスは半裸のような姿になってしまった。

 セレスはそんな自分の体には構わずに、壁の向こうで唖然としている少年を置き去りにして走り出した。

 しかしセレスの体は、先ほど行った治療の代償として途轍もない脱力感に襲われてしまい、覚束おぼつかない足取りになってしまう。だが、セレスは不屈の根性で体に鞭を入れて、出口へと走り始めた。

 セレスは幼少期に近所の子供たちとこの地下水道に秘密基地を作って遊んでいたこともあり、複雑に入り組んだ地下水道の全容を完全に掌握しており、地の利は完全にこちらにある。噴水広場の真下にまで辿り着けば、地上に出入り出来る昇降用の梯子があり、それを上れば一時的ではあるだろうが、追撃は止むだろう。彼もまさか、人が大勢いるような場所では派手な行動に出ることはない筈だ。

 セレスが五分程ほの暗い地下水道を疾走すると、念願の噴水広場の真下に当たる大きな空間に到着し、地上にあるマンホールに繋がる梯子を発見した。


「っ!? 遂に辿り着いた!」


 セレスは体の底から湧き上がってくる安堵と安心からきた脱力感でその場にへたり込みそうになったが、何とか足を動かして梯子の元に走り寄り、若干錆びが目立つ梯子に手をかけて慎重に上り始めた。

 上を仰ぐと、マンホールの蓋が視界に飛び込んできて、セレスは思わず感涙してしまいそうになった。

 もう少しで助かる!!

 セレスが安堵の溜め息をついて頭上の足場に手を伸ばそうとした瞬間。



「言っただろ、こっちも必死なんだ」



 セレスがギョッとして眼下を覗き込むと、苛立ちを隠そうともしない追撃者がこちらを燃え盛るような双眸で見上げていた。


「≪烈火の炎砲フレア・バースト≫」


 少年の両手から噴き上がった紅蓮の奔流がセレスの真下から噴き上がり、セレスは炎の奔流が自身の肉体を焼き尽くす直前に、素早く防御の魔法を発動させた。


「≪純白の聖盾ロイヤル・シールド≫!!」


 セレスの足元と頭上、背中の三面に純白の輝きを放つ光の板が瞬時に展開され、セレスを守る盾となった。燃え盛る紅蓮の奔流はセレスの肉体を焼くことはなかったが、セレスの体を眼下から噴き上がってくる炎が押し上げ、セレスの頭上に展開していた光の板がマンホールに直撃し、それを吹き飛ばした後に砕け散り、セレスは燃え盛る炎に押し流されるようにして地上に排出された。

 セレスの体は一時の空中浮遊を堪能した後、自然落下を始め、堅い地面の上に叩き付けられると共に、残されていた二枚の光の板も砕け散った。守護された背中から叩き付けられたので外傷はなかったが、地下水道での逃亡戦で魔力と体力を限界まで使い果たしたセレスの体は身じろぎ出来ない程までに疲弊してしまっていた。

 チラリと周囲の様子を窺うと、追撃者の少年が放った炎の魔法の火力は凄まじい威力だったようで、マンホールのあった場所に巨大な大穴が誕生しており、その近くにいたのであろう数人が地面に倒れていた。周囲には悲鳴を上げる人間や、一目散にこの場から逃げ出そうとする者が入り乱れて混沌としている。この調子では、住人から通報を受けた衛兵たちがこの場に駆け付けるのも時間の問題であろう。自分は逃げ切ったのだ。

 セレスは震える手をブレザーのポケットに突っ込んでカードの手触りを感じ取ると、安堵の声を漏らした。


「守り抜いたよ、私。絶対に助けに行くからね、ルミア」



「だからそれは無理なんだよ」



 広場に開いた大穴の中から跳躍して地上に現れた少年が、グッタリとしたセレスの眼前に立った。


「っ!? そ、そんな……」


「何度も言わせるなよ。こっちも必死なんだ」


 少年は混沌とした辺りの惨状に目を細めると、懐から小さな木の板を取り出し、軽く二回人差し指でそれを叩くと、面倒臭そうな口調で話し始めた。


「おーい、こちらガルザ。応答願いまーす。あっ!? 抹茶パフェ食べてて忙しいから連絡してくんなだと!? 俺が仕事してる間に何スイーツに舌鼓打ってやがるクソ女! エマの奴はどうしてる? ……書店で買った『百合百合騎士団』の同人誌に夢中で、仕事する気が皆無だとっ!? いい加減にしろよ、テメエら! 好き勝手に待機時間を満喫しやがって! 俺が汚ねえ地下水道を走り回ってる間に、そっちは好き勝手に楽しんでるとか 舐めてんのか!? いいから、さっさと仕事しろ! ……目当ての物を見つけたはいいが、ちょいと騒ぎがデカくなっちまった。衛兵共が広場に来ないように、相手をしてやってくれ。礼に抹茶パフェだろうが本だろうが奢ってやるから。じゃあ、任せたからな」


 ガルザと名乗った少年は木の板を懐に仕舞うと、倒れたままのセレスに言葉をかけた。


「あんたの友人を想う心には感服させられるが、こっちも仕事でな。カードを渡してくれるまでは、あんたを見逃す訳にはいかねえんだ」


 ガルザは左手に紅蓮の炎を噴出させ、それをセレスの体に向けながら告げた。


「さあ、選択肢だ。一番はカードを差し出して見逃してもらう。二番はここでカードを破り捨てる。三番はここで俺に体ごと消し炭にされるかだ。俺としては一番か二番を選んでくれると、嬉しいんだが……何番にするよ?」


 セレスはブレザーのポケットをギュッと握り締め、目元に涙を浮かべながらも毅然とした目付きでガルザをめ上げた。


「……そうか、三番か。残念だよ、本当に」


 ガルザは掌で燃え盛る炎を、目の前で倒れながらも戦意を失わない一人の少女に向けながら、内心で最大限の敬意を示し、無駄に苦しまぬよう一瞬で息の根を止めてやろうと炎の火力を上げて、燃え盛る炎の塊を少女の心臓に向けて放とうとして……。



「≪真紅の流星スカーレット・ミーティア≫!!」



 突如ガルザの背中に向けて真紅の火球が放たれ、ガルザはそれを鋭敏に察知して、即座にセレスの前から大きく跳躍して攻撃を回避した。ガルザが火球の行方を目で追うと、火球は広場に面していた四階建ての建物に直撃し、凄まじい爆炎を巻き起こしながら、建物を灰塵に変えた。

 ガルザがその威力に目を見開くと共に、火球が放たれた方向に向き直ると、黒髪の美しい少女が凄まじい怒りの炎を燃え盛らせた視線をぶつけてきた。

 その少女は既に虫の息になっている書架塔の魔女に駆け寄ると、優しげな口調で話しかけた。


「あなた、あいつにやられたのね?」


「……は、はい。……あなたは?」


 書架塔の魔女が放った、今にも意識を失いそうな程弱々しい声に対して黒髪の少女が答えた。


「私はただの冒険者よ。あなたが困っているのなら、私に遠慮せずに依頼をしてくれないかな? ……私は何をすればいい?」


「……で、でも、あなた一人じゃ……」


「ううん、私は一人じゃない。私を庇ってくれたせいで頭をぶつけて気を失ってしまって、たった今目覚めたばかりだけれど、とっても頼りになる私の大切なパートナーがいるの」


 書架塔の魔女は怪訝そうに少女の周りを見つめ、ガルザも周囲を見渡すが、今この場に立っているのは俺と黒髪の少女だけだ。あの女は一体、何を言っている?


「もう一度、訊くわ。あなたの依頼は何?」


 書架塔の魔女はゆっくりと黒髪の少女を見上げ、何かしらの感情が決壊したのか、滂沱の涙を流して、ブレザーのポケットを握り締め、消え去りそうな小さな声で告げた。


「……こ、こ、ここに……わ、私の……と、友達を……た、助ける……た、ための……た、大切な物が……は、入って……い、いるんです。ど、どうか、こ……これを……あ、あの男の人から……ま、守ってください。お、お願い……しますっ」


「その依頼、確かにアヤカ=ブラックフォードが引き受けたわ。あなたは、そこで休んでいてね」


 黒髪の少女の言葉に書架塔の魔女は安堵の息を漏らすと、「あ、ありが……とう」と呟いて、そのまま意識を失った。

 黒髪の少女は彼女の安堵した顔を数秒見つめると、こちらに向き直り、問いかけてきた。


「この娘を傷つけたのはあなたね?」


「その通りだ」


 ガルザは即答し、たった今一人の少女の希望を託された冒険者と名乗った少女を見つめた。


「私は彼女から依頼を受けた。あなたはこの娘の大切な物を奪おうとしているのでしょう。だから私は、あなたが何者かは知らないけれど、あなたを全力で排除するわ」


「ほう、そうか。生憎と、俺も仕事でね。そこの魔女の持つカードを処分しないといけねえんだ。だから、俺も加減をする訳にはいかねえなあ」


 ガルザは体内で魔力を活性化させて魔法を放つ準備を整えながら提案した。


「殺り合う前に互いの名前を名乗っておかねえか? 相手の名前を知らずに戦うのは面白くないだろう? あんたは俺が何者か知らねえみたいだしな」


「別にどうでもいいけど、名乗った後は容赦なんてしないわよ」


「当たり前だ。こっちだって、とろ火で相手をする気なんてさらさらねえよ」


 二人は互いに魔力を高め、黒髪の少女は毅然とした声で、血のように赤黒い髪をした少年は喜悦を滲ませた声で名乗りを上げた。


「冒険者、アヤカ=ブラックフォードよ」


「闇ギルド<死霊の戯杖ロータス・ワンド>幹部、≪炎戯のガルザ≫だ」


 その直後、アヤカの隣の虚空から放たれた真紅の炎と、ガルザの放った紅蓮の炎が激突した。

 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 

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