架空色鉛筆
掲載日:2017/01/15
力をぬいて 淡く
君を 描く
色を重ねて 層になっていく
混じって 優しく
望む色になっていく
望む 君ができあがっていく。
影を重ねて 光は残して
浮き上がらせていく
理想を そばにいてほしい形を
指先と 触れあえるくらいに
積み重ねていく。
知っている。知っているけれど
少しでも 君に近づきたくて。
でも 君がいるところは
遠くて 高くて
だから 私の中の君を
白い紙に 描いて
「あの人」という名前をつけて
空想に置いておくんだ。
色の鎖に つないで。
ジャム瓶のなかに閉じこめて。




