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お風呂

俺は妹に起こされた。


「お兄ちゃん!」


そう、俺の妹のさくらだ。


実はあの後に電話があった。

母さんからでさくらを俺の妹にするというコトだった。

ちなみに今日の夕方頃に帰って来るらし

い。


「お兄ちゃん、お風呂入ろうよ〜」


えっ…?


「なんで?」


「私、汗かいちゃたから」


アレ、美奈は?


「美奈は?」


「お姉ちゃんと朝ご飯作ってるよ〜」


うーん…俺しかいないじゃん!


「分かったよ」


俺は別にイヤなわけじゃあない。

むしろ嬉しい!

でも少し怖かった…

本当にさくらが普通の女の子かどうか。


「うん!」

そう言ってさくらは俺の手を笑顔で握る。


俺はさくらのこの笑顔が天使のように見えた。


俺は先に風呂に入っている。

なぜかお湯が沸いていたので浴槽に入り、さくらが来るのを待っている。


「お兄ちゃん…」

と、さくらが少し恥ずかしがって入ってきた。


やっぱり可愛いよ〜!

俺、気絶しそうだ〜

て思いながら

「さくら、大丈夫たからな」

と安心させてあげる。

やっぱり、兄貴でも男だから恥ずかしいのかな、やっぱり小さいのに女の子だなぁ。

「うん」

とさくらは恥ずかしながら俺の横に座る。

「なぁさくら、

嫌じゃ無いか?」


「嫌じゃ無いよ、

でもね…なんか恥ずかしいの…」


そうか…やっぱり恥ずかしいか。

でも可愛い!


「なぁさくら、俺は嬉しいんだよ、かわいい妹とこうして風呂に入れてさ」


「うん、私も嬉しいよ」


「でもな、さくらはそのうち俺と風呂に入ってくれなくなると思うんだ。

だからさ、嫌じゃなければ、なるべく一緒に入ってくれないかな?」


「そんなコトしないよ、ずーっと一緒に入ろう!」


泣けてきた。


「さくら、ありがとな…」


「お兄ちゃん、泣かないで…」

そう言って俺はさくらに抱きしめられた。


「ありがとう、さくらはやさしいななぁ」

そう言って俺はさくらの頭を撫でる。


「お兄ちゃん、洗って?」


「いいよ」

どうやら恥ずかしさが無くなって甘えん坊になってきたようだ。

俺は浴槽を出てさくらを抱き上げ、イスに座らせる

「お、お兄ちゃん…」

少し驚いたようだ。


俺はさくらが犬のときから俺はさくらの体を洗っている。


「さくら、無理して無いか?」


「うん…」

俺はさくらが何かを隠しているように見えた。


「本当に大丈夫なのか、何かあるんじゃないか?」


「……お兄ちゃん…私…大丈夫かな?」


やっぱり不安なのか…


「大丈夫だ!。

俺と姉ちゃんや美奈がついてるから心配しなくていいよ…

母さん達もきっと分かってくれるさ」


「お兄ちゃん…」

さくらは泣き始めていた。


「大丈夫…なにかあったら守ってやるから心配するな…」


さくらは不安だったんだろうな…いきなり人間になってなれないコトをして…

でもいろんなコトを知って成長していくだろうな…。


俺が守ってやる

そう決めた。

さくらの体を洗って俺は安心した。

普通の女の子の体だったから…

まぁ可愛いけどね〜。

さすがに下の方を洗うときは聞いたけど、さくらは顔を赤くして

「いいよ」

って言ってくれた。

俺はやさしく洗う。

キレイな体だった…。


俺は、さくらの体を洗い流しながら

「髪は自分で洗った?」


「ううん、美奈ちゃんが洗ってくれたよ」


「そっかぁ」

俺はさくらの髪を洗うコトをあまりしたくない…。

だって髪は女の子にとって大事だと姉ちゃんに教えられたからな…。


突然扉が開いて姉ちゃんが入ってきて。

「さくらちゃん、髪は私が洗ってあげるね〜」

と笑顔で言う。


「姉ちゃん…なんで?」


「だって、純がさくらちゃんの髪を洗えないって知ってたもん。

だからコレをね」


そう言って姉ちゃんが指差した方を見ると…盗聴器が…。


すごい…やりすぎだよな…コレ。


姉ちゃんはさくらの髪を洗いながら

「ねぇ純?」


「なに?」


「さくらちゃんの体と髪がきちんと洗えるまで私を洗いなさいよ」


突然の命令口調で…

すごいコトを言うな…。

「返事は?」


「分かったよ」


すると姉ちゃんはさくらの髪を流しながら

「じゃあ今からね」

と笑顔で言う。


俺は姉ちゃんの髪と体を洗うコトになった。

そして髪を洗い終わって…。

「いい?」


「いいわよ」



ちなみにさくらは

今リビングにいる。

だから俺は姉ちゃんと二人きりだ。


「姉ちゃん、本当に洗っていいの?

その…」


「いいわよ。洗ってあげたんでしょ?」


「うん…」


「大丈夫よ…昨日言ったでしょう」


俺は数年ぶりに姉ちゃんの体を洗っている。

やっぱり成長したなぁと思う。


そして俺は姉ちゃんの胸を洗おうとすると姉ちゃんの手が…。

「ここはこうして…」

と言って俺の手をとって教えてくれる。


気のせいか、姉ちゃん…。


そして下を洗っているときにも俺の手をとって教えてくれた。

やっぱり姉ちゃんは興奮している。


「ねぇ純、当たってる…」


俺も興奮していたようだ。


「ごめん…男だからさ」


「うん、いいのよ。

私も…女だからね」


二人は笑った。

成長したなぁと思いながら…。


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