番外編あの頃と今…
姉弟のお風呂での話です。
嫌いな人は見ないでください。
俺は今、風呂に入っている。
「先に入ってて…」
と言う姉ちゃんと6年ぶりに風呂に入る。
俺はドキドキしていた。
俺はあの頃みたいに何も知らないワケじゃ無い…。
俺は自分が怖い。
姉ちゃんを見て自分をコントロールできるだろうか…。
あの頃、俺と姉ちゃんはヤバい関係になりかけていた。
今思えば、もう少しで姉弟の一線を越えていたかもしれない。
姉ちゃんはたぶん好奇心から…。
そう思いたい…。
扉が開いて、姉ちゃんが入ってくる。
姉ちゃんはあの頃とは違った。
「すごい…。」
姉ちゃんは大人になっていた…あの頃はどちらかと言うと子どもっぽかった…。
「純も大人になったんだね。」
あの頃から6年経って姉ちゃんは18歳に、俺は16歳になっていた。
「あたり前だよ、姉弟だからさ」
そう、あのとき俺と姉ちゃんは…1つになろうとしていた。
いわゆる近親相姦である。
しかし…なれなかった。
何故だかわからないが俺は姉ちゃんをぶった…。
そして姉ちゃんは正気に戻った…まるで何かに取り付かれていたかのように…。
そして、もう二度としないように二人は距離を置いた。
しかし、姉ちゃんは今日俺と風呂に入っている。
「私は、純のお姉ちゃんだから…おかしいけど、純が好きなの…」
「姉ちゃん…」
俺は後に続く言葉が出なかった…。
「だから私は距離を置いたの、一緒にいたら怖い…から。
でも、私はもう子共じゃ無い。
大人でも無いけどね…」
俺は何も言えなかった…。
泣いている姉ちゃんに。
「だから私は決めたの…本当に話合おうって、
確かに怖いよ…
もう何でも知ってるし、私より力も強い、純がその気なら、私を…」
「そんなコトしない!」
俺はガキだったのかもしれない…。
何も考えてなかった…姉ちゃんの気持ちを…姉ちゃんのコトを考えてなかった…
「そんなコト…できないよ…。」
俺も姉ちゃんのコト好きだからさ。
「俺も好きだよ…姉ちゃんのコトが姉としてさ」
俺は泣いていた…。
「私も好きだよ…弟として…ね」
俺は世界一幸せな姉弟だと思った…。
次回からは普通の話です。