雪の公園
さくら一家の名字を考えてませんでした…
相沢一家です…
さっき考えました…
俺と姉ちゃんは、さくらと一緒に
雪のうっすら積もった外へ行く。
「お姉ちゃん!
…早く行こうよ〜」
姉ちゃんはポストの中を確認している…
「さくら、そんなに急がなくてもいいと思うよ?」
「だって…早く遊びたいんだもん!」
…まぁそうだよな。
…姉ちゃん遅いな…
「姉ちゃん、なんかあったの?」
「うん…私宛ての手紙」
…珍しいなぁ
「誰からなの?」
「…隆から…なんなのよアイツ?」
へぇ…
電話すればいいのに…
「ねぇ、早く行こうよ〜」
「ああ」 「そうね」
俺と姉ちゃんはさくらの手をつないで、近所の公園へ向かう。
さすがにこんな日に公園へ行く奴なんて他にいないだろう…
俺はそう思っていた…だか居た…
「姉ちゃん…あの子って、迷子かな?」
「そうみたいね…」
…一足早く着いたさくらと話しをしている男の子を見ながらそんな話しをしていた。
「お兄ちゃん…この子、迷子だって…」
…やっぱりな…
「ねぇキミ、名前は?」
姉ちゃんが男の子に目線を合わせて聞いた。
「空…本田空」
「ソラくんかぁ…
お父さんとお母さんは?」
「…いないよ」
…えっ…いない?
「空〜!」
…誰か走ってくる…
「あっ…カズ〜!」
…友達かな?
…ずいぶん年の離れた友達だな…
20ぐらい離れてないかな?
「ったく…どこ行ってたんだよ?
…あっ…
どうもすいません。」
そう言って男の人は頭を下げる。
「…いえ、
…私たちは何もしてませんから…」
「お兄ちゃん!
…空くんと遊んで来ていい?」
うーん…
「いいよ
見える所でな!」
「うん!分かった~」
そう言ってさくらは空くんの手をつないで雪の中へ…
(もちろん見える所で)
「なんかすいません…すっかり変わってしまって…」
「えっ?」
「あっ…
6年程前までこの辺に住んでたんで…」
「そうなんですか…」
「あの…
七志野伊舞さんって知らないですか?」
えっ…伊舞さん?
「あの…あなたは?」
「あっ…別に怪しい者じゃなくて…
同級生です…」
…へぇ
「知ってますけど…」
「…良かった…!」
なんか変わった人だな…
「良かったら…連絡取りましょうか?」
「あっ
…それはいいよ。
…実は手紙を出して…
…この場所に今日来てくれって…
だから、来るか来ないかは伊舞ちゃんの自由だから…」
そう言った後に
「あの日の約束を覚えているかな…伊舞ちゃん…」
そう呟いた…
悲しそうな顔で…。
伊舞さんと、どんなコトがあったんだろう…聞きたいけど…
…なんか聞きづらいな…
「あの…名前は?」
俺はそれしか聞けなかった…
「本田和樹だよ。
君は?」
「俺は、
相沢 純一です」
「私は、
相沢 美希です」
「へぇ〜
それであの子はさくらちゃんか…。
…妹さんかな?」
「はい」
「それで良かったら…
空と仲良くしてやってくれないかな…
引っ越したばっかで友達が居ないからさ」
「それなら大丈夫ですよ…」
二人を見ると仲良く遊んでいた…
まるで昔からの友達のように…
「そうだね…」
そう言う和樹さんは
空を見上げていた…
和樹さん…伊舞と逢えるといいな…
……
帰り道…さくらが気になるコトを言った…
「空くんね〜
私と同じ匂いがするの〜」
えっ…なにそれ!?




