お前には勝つ!
「気になる?」
この話でもっとも大事な質問。
この質問の大事さ、意外とあなたにも重要かも??
「あ〜畜生。なんでこれが解けないんだ〜」
「へぇー。恭でも解けない問題ってあるんだな。和香先生呼んでこようか?」
「日向。それだけは無理。俺わかには絶対頼らないって決めてるから。」
「なんで俺そんなに内城君に嫌われてるの?っていうか俺の名前わかじゃなくて和香だって。」
「別にわかでもいいじゃないですか。先生にはお似合いですよ。」
「お似合いって…内城君だったら俺の気持ち分かるだろ?内城君本当は恭なのに"きょう"って呼ばれてるから。」
「今の違う。呼ばせてんの。名前が超やすっぽく聞こえるから。」
「親がせっかくつけてくれたのに、勿体無いな〜。」
「先生はあれですか?名前が巧だから俺なんでもできるぜ、みたいな?」
「いつそんな事言った⁇それよりなんで俺そんなに嫌われてるのかが知りたいんですけど…」
「じゃあ、先生に二つ選択肢を差し上げます。一、"わか"ではなく、"わこう"と呼ばせる。二、俺が嫌いな理由を聞き出す。」
「一は違うな。呼ばせるじゃなくて実際そうだから。まぁいいや。じゃあ二番で。」
「お、奏じゃん。どうした?」
「私和香先生に質問があるんですけど…」
「そっか、じゃあ今行くね。じゃあ内城君、また今度教えて。」
「わかなんかに教えるものはありませ〜ん。」
「あはは。じゃあ行こうか、須藤さん。」
「はい!」
「教師と生徒がイチャイチャすんじゃねぇーぞー。」
「もう!」
「内城君、ご心配なく。」
「何も心配してねぇよ。」
「恭、俺分かったかも。」
「まじかよ、日向!全国模試、下から百番目の奴にこの数学の超難問が解けたのかよ!」
「ちげぇよ、お前が和香先生を毛嫌いする理由。」
「上等だ、お前の嫌いな四十字以上五十字以内の記述で答えてもらおうじゃないか。」
「えっ?まじ?無理だ〜
でも俺の男の勘で言うとお前、須藤が好きなんだろ〜」
「はい、四十字以上ではないのであなたの解答は却下させて頂きます。ってか根本的に違うし。須藤と俺はただの幼馴染、それ以上でも以下でもない。」
「そっか?ふーん。」
「…でここがこうなって、…須藤さん、訊いてる?」
「あっ、すみません」
「今内城君が言ってた事、気になる?」
「あ、いえ、そんなんじゃ…」
「あはは、白状しちゃったね。」
「…はい?」
「いや、何の事?みたいな答えだったらまだバレなかったのに。須藤さんは素直だね。」
「あ…ハハ。先生には敵いませんね。」
「大丈夫だよ、須藤さん。」
「へ??」
「その素直さでいけば、男も…ここまでにするね、変な事を言うのは。」
「ありがとうございます、先生。」
「その調子だ。さぁ理科の問題やっちゃおうか。」
「はい!」
「…んでさ、…恭、訊いてる?」
「あ、悪ぃ。」
「やっぱり気になってるんじゃねぇか。」
「そんなんじゃねぇって!」
「ハハハハ!お前マジうける!」
「はぁ〜??」
「お前、素直すぎんだよ。もっと違う反応すれば分からなかったのに、思いっきり須藤見てましたって反応。だって俺名前言ってないぜ。」
「…うっせぇな、読解力が凄すぎるんだよ、俺は。」
「恭、俺はそのままでいいと思うぜ、お前。今だって超モテてんのにそれ以上カッコよくなられると俺から子羊ちゃん達がいなくなっちゃうし。」
「はいはい。そりゃどうも。お前の子羊ちゃん達はどうでもいいがな。」
「ハハ。それでさっきの続きだけどよ、」
「日向。」
「さっきから人の話ぶった切んのやめてくんね?まぁいいや、それが恭だし。んで?なんだ?」
「サンキューな。」
「?何の事かさっぱり。笑」
「おい、わか。」
「はい?何ですか、内城君。」
「お前には勝つ、勉強も運動も女でも。」
「あはは。君も素直だね。」
「お前には勝つ!」
あなたは答えが出ましたか?
まだの方、自分に訊いてみて下さい。
「気になる?」